DICの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
1908年に印刷インキの製造と販売で創業したDIC。有機顔料、合成樹脂の事業を拡大するとともに、関連するコア技術も拡大させ、素材から加工に至る広範な製品を提供しています。海外60カ国への事業展開をしていて、世界トップシェアを誇ります。
そんなDICは、古典的な古い日本企業といった社風のようです。職場の雰囲気も良いという声も多いです。「海外売上率が同業他社に比べると高いため、海外志向のある人には向いてる」などといった声もあります。また受注産業ということもあり、残業はあまりなく、ワークライフバランスは調整しやすい環境のようです。資格取得や研修にも力を入れているので、自分のやる気次第でスキルアップにつながるしょう。
ただし、反面トップダウンの風土も強く、「社内政治がうまくいかないと出世できない」などといった声も複数あります。コミュニケーション力に長け立ち回りのうまい人が好まれるといえます。業務においても「上から言われたことをこなすだけ」といった声もあり、マンネリ化せず常に新鮮な気持ちで取り組める人材が求められるでしょう。
DICは、今後もグローバル企業として、地球環境の保護や、安全で安心して生活できる豊かな社会づくりにより貢献することを目指しています。こういった社風にマッチする人材であるかが採用面接では見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
DICの選考プロセスは、書類選考、筆記試験、面接(2回程)という流れです。筆記試験は、英語や数学などの復習をしておけば良かったという口コミもありますので、SPIなどの問題集などで対策をしておくと良いでしょう。面接では、一次は人事部長、二次は役員が面接官を担当することが多いようです。内定までの所要期間は、概ね1ヵ月程度です。
コーポレートサイトには、募集職種と募集している勤務地などの詳細が掲載されてます。各職種の紹介や社員インタビュー、働く環境についてなども記載されてますので、事前によく確認し、なぜその職種を希望するのか説明できるようにしましょう。
■面接内容の傾向は?
DICの面接は温厚な雰囲気で行われますが、一つの質問を詳しく聞いてきたり、面接官からの質問がうまく理解できなかった際、「もう結構」と言われてしまったといった口コミもありますので、落ち着いて集中し臨むことを心がけましょう。そして質問の回答についてしっかり根拠付けができているか意識するようにしましょう。
DICではチームで動くことが多いため、協調性やチームワークで成し遂げたことなどをアピールすることも大切です。これまでの経験のなかで、社交性、順応性が強く、一つの事柄を複数で協働したことなどをエピソードとして紹介できると良いでしょう。
また海外展開が進んでいる企業でもありますので、海外で過ごしたことがある、海外の人と一緒に仕事をしてきたなどの経験がある方は、その経験を具体的に伝え、そこで得たことや成果などもアピールできると良いでしょう。
DICの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
DICの面接攻略法(面接対策)
■The DIC WAYを理解した上で自己分析をする
DICの面接を受ける上では、「The DIC WAY」を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下となります。
The DIC WAY
●経営理念
絶えざるイノベーションにより豊かな価値を創造し、顧客と社会の持続可能な発展に貢献する
●経営ビジョン
科学で彩りと快適を提案する
●行動指針
進取、誠実、勤勉、協働、共生
The DIC WAYは、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの方針に合致する人材であることをアピールしましょう。
業界トップシェアを誇るDIC。だからこそ、今後は新たな製品の開発とともに、既存製品の改良なども重要となります。常に勤勉な姿勢で、市場のニーズをつかみ、今までにない高性能な製品を生み出せる人材が求められるでしょう。前職の経験などから、今ままでにない発想やアイディアで改良したこと、新しいものを作り出せたというような経験があればエピソードとして紹介しアピールできると良いでしょう。
また何か不具合が生じた際、自分で原因を分析し、改善案を迅速に出すことも生産安定性を向上させることに繋がります。予期せぬ事態にも、素早い対応と鋭い分析力で事態を良い方向に導き、成果に繋がったことなどがあれば、エピソードとして紹介すると良いでしょう。
市場のニーズをしっかり把握し、新しい発想でより良いものを生み出そうという強い思いと、不具合の改善点などを迅速に分析できる能力をもつ人材であるとアピールするようにしましょう。
■「なぜDICに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
DICの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜDICか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面も見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、DICという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社カネカ
- 東洋インキ株式会社
- スリーエムジャパン株式会社
DICの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このようにDICの面接を受ける前には、「The DIC WAY」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「今後もグローバル企業として、地球環境の保護や、安全で安心して生活できる豊かな社会づくりにより貢献する」という社風を意識して、「市場のニーズをしっかり把握し、新しい発想でより良いものを生み出そうという強い思いと、不具合の改善点などを迅速に分析できる能力をもつ人材である」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問内容をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
20代前半男性/研究開発【結果:入社】
30代前半女性/法務【結果:一次面接で不採用】
30代後半女性/法務【結果:内定を辞退】
20代後半男性/法務【結果:一次面接で不採用】
DICの採用面接に向けて
DICの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「今後もグローバル企業として、地球環境の保護や、安全で安心して生活できる豊かな社会づくりに貢献する」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 「The DIC WAY」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜDICか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。