日本オラクルの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
米国のオラクルコーポレーションの日本法人、日本オラクル。「データベースのオラクル」と呼ばれるほどデータベース管理ソフトに強みを持っていましたが、近年は買収戦略によりハードウェアやミドルウェア、OS、アプリケーションソフトウェアなどフルスタックで自社製品を提供する企業へと進化しています。
日本オラクルでは外資系企業ならではの実力主義の考え方が根付いています。結果を出した社員には褒賞として海外研修と称した豪華ホテルや食事が送られることがあるようです。社長に対する社員の口コミを見てみると「プレゼンテーションが上手い」「パワフル」と言った魅力的な面がある一方で「トップダウンである」という口コミも散見されました。このことから、同社で言う実力主義とは「トップが決定した方針に基づいて結果を出す力」を指していると言えます。
ダイバーシティへの取組みも活発です。特に女性リーダーの育成には注力しており、「Oracle Women’s Leadership(OWL)」と称して勉強会やワークショップなどを頻繁に開催しています。また全社員に対して在宅勤務を認めており、性別や国籍、家庭状況に左右されることなく力を発揮できる土壌が整っています。
現在日本オラクルでは「2020年までにNo. 1 Cloud Companyになることを目指す」という目標を掲げ、第二創業期とも言える大規模な変革が進んでいます。クラウド分野においては後発であるため、社員を育成することよりも即戦力となる人材を採用する傾向があります。また、中途採用がメインであることに加えて外国人の社員が多いのも同社ならではの特徴です。多様な人材が集まっているため、こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
日本オラクルの中途採用プロセスは書類選考と3回程度の面接です。1次面接は基本的に人事が担当し、選考が進むにつれてマネージャーや役員による面接が行われます。
「営業」をメインに「技術系」「事務系」など幅広く募集をしていますが、いずれにしても同社が今最も注力しているクラウド分野に関する職種が多いです。詳しくは同社採用ページの「採用職種」を確認しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
「社風への理解」でも述べた通り、同社は面接で「外資系企業ならではの社風にフィットするか」を見極めています。そのため、例えば「5年後どうなっていたいか?」「これまでの成功体験は?」など、業務に関しての質問よりも人間性や信念について問われる質問が多いようです。面接前には自己分析でしっかり棚卸しをしておくことが採用へのカギとなりそうです。
一方で、中途採用メインの同社では「即戦力であること」も重要視されるため、自己PRや志望動機で成長意欲について述べるのはあまり望ましくありません。これまでの経験から、自分がいかに活躍できるかをアピールするのが良いでしょう。
外資系企業の場合、英語による面接を実施している場合が多いですが日本オラクルでは英語による面接を実施していないようです。ただ、過去には「英語でのビジネスは出来るか?」という質問もあったようなので、語学が堪能な方はぜひアピールしましょう。
日本オラクルの面接攻略法(面接対策)
■日本オラクルの中長期経営戦略を理解した上で自己分析をする
日本オラクルの面接を受ける上では、経営戦略を理解しておくことが不可欠です。同社は設立30周年を迎えた2015年に「Oracle Japan VISION 2020」という新たな目標を掲げ、「データベースのオラクル」から「No.1クラウドカンパニー」を目指してビジネスモデルの転換を図っています。この目標を達成するため、同社は
(1)SaaS・PaaS・IaaSの事業の拡大
(2)システム事業の拡販
(3)エンタープライズ営業の強化
(4)地域ビジネスへの貢献
の4つを重点施策とする「The Power of Cloud by Oracle(=POCO(ポコ))」をキャッチフレーズに「Digital Aid by POCO」を推し進めています。
「Oracle Japan VISION 2020」、そして「POCO」は同社のビジネスを理解する上で最も重要な指針となるため、しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接では自身の知識や経験がこの指針に合致する人材であることや、経営戦略の実現に向けて急速に変革を遂げる同社でどう活躍できるかをアピールすることが大切です。
例えば現在の職場で、環境や技術の変化や困難に対してどう対応してきたのか、またクラウド化するビジネス環境に対してどのような力が発揮できるかがわかるようなエピソードを用意しておくといいでしょう。
■「なぜ日本オラクルに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
日本オラクルの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ日本オラクルか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、日本オラクルという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- アマゾン ジャパン株式会社
- 日本マイクロソフト株式会社
- グーグル合同会社
日本オラクルの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、日本オラクルの採用面接を受ける前には、同社の「Oracle Japan VISION 2020」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、多彩な人種・性別・年齢が集まっていることや実力主義な社風を意識しつつ、同社の定める行動指針「POCO」を推進できる人間だということを印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
40代前半女性/法人営業【結果:結果待ち】
30代前半男性/法人営業【結果:入社】
20代後半男性/法人営業【結果:入社】
40代後半男性/プロジェクトマネージャー【結果:不採用】
[20代前半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[20代前半・女性/企画営業] 【結果:最終面接で不採用】
日本オラクルの採用面接に向けて
日本オラクルの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「多彩な人種・性別・年齢が集まっていること」や「実力主義」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 日本オラクルの「Oracle Japan VISION 2020」や「POCO」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ日本オラクルか」に対する答えを明確にしておく。
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