グリーの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
SNS「GREE」のほか、世界初のモバイルゲーム「釣り★スタ」など数々の人気ゲームを開発するグリー。近年はNativeゲームにも注力するほか、ライブエンターテインメントや広告、メディア、そして投資事業にもビジネス領域を拡大しています。
2004年に設立され、6年で東証一部に上場という驚異の早さで成長を遂げる同社。社員の口コミでは「ベンチャー企業と大企業がくっついたような会社」という意見が多く見られました。現場の社員間はフラットで意見を言いやすい雰囲気がある一方で、経営層の中では社長の存在感が大きくややワンマンさを感じる社員も多いようです。
モバイルソーシャルゲームの生みの親として一時代を築いた同社は、2014年にNativeゲームの開発スタジオを立上げ、人気ゲームを輩出。新たな市場を開拓し、エンジニアの新規採用も活発におこなっています。また、Nativeゲームでの成功で得た資金をもとに新規事業への投資も積極的におこなっており、良くも悪くも流動的な組織であると言えるでしょう。
一方で同社が掲げる「インターネットを通じて、世界をより良くする。」というMissionからもわかるように、全社員がゲーム開発に対する意識を高く持ち、真摯に向き合うという点は創業当時から変わらない同社の精神と言えるでしょう。
モバイルソーシャルゲームの先駆者としての誇りを持ちながらも、変化を恐れず新しいビジネスに果敢に取り組む。こうしたグリーの社風にフィットする人材かどうかを、採用面接で見極められます。
■選考は何次まで?
グリーの選考は、書類選考の後2~3回の面接がおこなわれるようです。面接選考は基本的に穏やかな雰囲気であることが多いようですが、1つの回答に対して深く突っ込まれることも多いため、雰囲気に流されず緊張感をもってのぞむことが大切です。
突拍子もない質問はあまりされないようですが、知識や技術、スキル面の質問だけでなく「最近興味のあるゲーム」や「ゲームは好きか」といったゲームにまつわる質問もあります。過剰にアピールする必要はありませんが、同社がゲーム事業に軸を置いている以上、ある程度興味・関心があることをアピールすることも大切です。
職種はゲームデザイン、エンジニアリング、クリエイティブ、ビジネス、コーポレートの5部門で募集をおこなっています。職種ごとに細かく応募要件や求める能力が違うため、詳細はコーポレートサイトの採用情報をご確認ください。
■面接内容の傾向は?
基本的には「これまで業務の中でどうPDCAをまわしてきたか」や「今後何をしたいか」といった、キャリア採用としてはオーソドックスな質問が多いようです。そのなかで、仕事に対する向き合い方や、会社と共にどう変化・成長していきたいかを探られます。競合が乱立するモバイルソーシャルゲーム、新しい波が来ているNativeゲーム、そしてこれから主軸になりうる新規事業のどのステージで成果を出すかのスタンスを明確にしておくことも大切です。
どの職種においてもロジカルな思考が求められるため、面接前は質問に対する回答をきちんと整理し、説明できるようにしておきましょう。
グリーの面接攻略法(面接対策)
■グリーの経営戦略・Value(行動規範)を理解した上で自己分析をする
モバイルソーシャルゲームの雄として名を馳せたグリーですが、スマートフォンやタブレットの普及による市場の変化や競合ひしめくゲーム市場において、新たに主力となりうる柱を模索している様子がうかがえます。ある種我慢の時期とも言えるグリーですが、同社の面接を受ける上では、こうした状況下における同社の経営戦略やValueを理解しておくことが不可欠です。まずは同社が掲げる経営戦略を見ていきましょう。
同社は2019年10月での決算発表会にて「ゲーム事業」「広告・メディア事業」「ライブ・エンタメ事業」の3つの事業を柱に積極投資を継続する旨を発表しました。具体的には、主力であるゲーム事業で新タイトルのリリースを複数予定しているほか、積極的に海外展開を計画しており、収益力の強化を図っています。ライブ・エンタメ事業では機能やコンテンツの拡充、そして広告・メディア事業でも積極投資によるメディア力の強化を目指しています。
上記の経営戦略を遂行するために、同社は5つのValueを掲げています。以下に特徴的なものを3つご紹介します。
グリーの経営戦略は今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込みましょう。
面接では、これまでの経歴をもとに即戦力として活躍できる旨をアピールするのはもちろん、モノづくりにおける情熱をしっかり主張することも大切です。また、非常に変化の早い市場でビジネスを展開する同社だからこそ、現状に満足せず学び続ける姿勢をアピールすることも必要でしょう。さらに目標達成のためのPDCAのまわし方や、困難や障害に対峙した際に発揮する粘り強さも同社が求める行動規範の1つです。
自由でありながらも誠実さや愚直さを大切にする同社の精神を理解し、具体的なエピソードとして落とし込めるかどうかは面接の可否を分ける重要なポイントと言えるでしょう。
■「なぜグリーに転職したいのか」の明確化には他社研究も忘れずに
グリーの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜグリーか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、グリーという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社ディー・エヌ・エー
- 株式会社Cygames
- シニフィアン株式会社
グリーの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、グリーの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「変化を恐れず新しいビジネスに果敢に取り組む」という社風を意識して「モノづくりに対する情熱と誠実さ・愚直さを兼ねそろえた人材」であることを印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
30代前半男性/マーケティング【結果:入社】
30代前半男性/その他【結果:入社】
30代後半男性/プログラマ【結果:不採用】
20代後半男性/マーケティング関連職【結果:入社】
グリーの採用面接に向けて
グリーの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「変化を恐れず新しいビジネスに果敢に取り組む」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- グリーの経営戦略やValue(行動規範)を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜグリーか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。