【面接対策】ダイセルの中途採用面接では何を聞かれるのか

セルロイド製造8社が合併し創立したダイセルは2019年に100周年を迎えました。セルロース化学、有機合成化学、高分子化学、火薬工学をコア技術にし拡大している化学メーカーで、近年では、自動車のエアバッグ用インフレータなどの開発も手掛けています。

そんなダイセルは、ユニークな社風という声が見受けられ、変わった人材も受け入れるような風潮があるようです。またグローバル進出が加速しており、そういった部分にやりがいを感じている社員の声もあります。

しかし、「年功序列の給与体系」「頑張ったことがなかなか報酬に結び付かない」「残業が多くても残業代が全て支払われない」など努力している社員ほど不公平を感じてしまうこともあるようです。どのような環境でも忍耐強く前向きに取り組める人材が好まれるといえます。

ダイセルは、化学工業の枠を超えて事業領域を拡大し、世界に誇れる「ベストソリューション実現企業」を目指しています。採用面接ではこうした社風にマッチするかが見極められるでしょう。

ダイセルの選考プロセスは、書類選考、筆記試験（SPI）、面接（2〜3回）です。一次面接は現場の部長クラス、二次面接は人事部、最終面接は役員クラスが面接官を担当するようです。面接経験者の口コミには、一次面接が難関であったという声が多く、「一次が通過できれば、二次、最終は立ち振る舞い等に気を付けておけば良いと思う」といった声もあります。またなかには、圧迫面接に感じたという方もいますので、どのような雰囲気で合っても落ち着いて対応できるよう準備しておきましょう。内定までの所要期間は2週間程度です。

現在ダイセルでは、「エンジニアリング、設備管理」「研究開発」「製造、プラント運転」「生産技術」「社内システムエンジニアリング」「品質保証ー化学製品」「品質管理」「事務・管理」「営業」「開発営業」で募集を行っております。各職種でさらに細かい業務内容がコーポレートサイトのキャリア採用ページに記載されていますので、事前によく確認しておきましょう。

ダイセルの面接では、奇抜な質問はあまりありませんが、プライベートに関することもかなり掘り下げて聞かれることがあるようです。また「将来どのようになりたいか？」「入社後のキャリアアップのビジョンは？」などといった質問も多いようです。事前に想定しておき、プライベート、仕事どちらにおいても明確なビジョンや目標を伝えられるように準備しておきましょう。

その他、部署や職種によっては「海外出張や海外勤務は可能か？」といった質問も多いようです。海外の拠点も多くグローバル展開している企業ですので、海外における知識や経験などの自身のアピールポイントを事前にまとめておくと良いでしょう。

面接は基本的に和やかな雰囲気で行われ、面接官がフォローをしてくれることもあるようですが、あくまで実力を問われていることを忘れないようにしましょう。入社後いかに貢献できるか、どれだけ意欲的であるのかといったことをしっかりアピールしていくことを意識し臨むことが大切です。

ダイセルの面接を受ける上では、中期計画「3DーⅢ」を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下のようなものがあります。

中期計画「3D－Ⅲ」は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかり理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。

ダイセルでは、現代の急速な環境変化を新たな成長の機会ととらえ、自らの働き方を変革することを重要視しています。また「ベストソリューション」実現に向け、様々な持ち場、立場で現状の業務への意識を変えることができる人材が求められています。これを踏まえて、「世界中の様々な考え方や文化を持つ人を受け入れ、お互いを尊重し協調することができる」、「必要とされる課題に対して、最後まで責任を持ちやり抜くことができる」ということがコーポレートサイトの求める人物像で記載されています。これまでの経験からこういった能力があることをエピソードを通じて紹介できると良いでしょう。

また長期ビジョン2020では、売上高100億円規模を狙える新規事業ユニットの創出も目指しています。今までに踏み入れたことのない領域にも思い切り飛び込める勢いのある人材が求められます。前職の経験などから、新しいことも積極的に勢いをもって取り組めたことや、従来の考えに縛られない新しい発想を提案してきたことなどがあれば、積極的にアピールすることも大切なポイントです。

相手のことを考えられるコミュニケーション能力と最後までやりきる責任感をもち、新しいことも物怖じせず挑戦できる人材であるとアピールするようにしましょう。

ダイセルの面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜダイセルか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるのか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、ダイセルという企業についてしっかりと理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

• 信越化学工業株式会社
• 日東電工株式会社
• 株式会社カネカ
• JSR株式会社

このようにダイセルの採用面接を受ける前には、中期計画「3DーⅢ」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「化学工業の枠を超えて事業領域を拡大し、世界に誇れる『ベストソリューション実現企業』を目指す」という社風を意識して、「相手のことを考えられるコミュニケーション能力と最後までやりきる責任感をもち、新しいことも物怖じせず挑戦できる人材」と印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらについて質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

ダイセルの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 「化学工業の枠を超えて事業領域を拡大し、世界に誇れる『ベストソリューション実現企業』を目指す」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。


• 中期計画「3DーⅢ」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。


• 競合他社についても研究し、「なぜダイセルか」に対する答えを明確にしておく。