ネットワンシステムズの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ネットワーク・コンピューティングを主力事業とし、先端ソリューションと独自の技術力によって顧客企業のITインフラ整備に取り組むネットワンシステムズ。ネットワークインテグレータとしては国内最大手であり、シスコシステムズ社製品の取り扱いにおいては定評があります。
そんなネットワンシステムズの口コミからは、穏やかでのびのびとした社風が浮かび上がります。創業後30年余とまだ若い独立系IT企業ゆえの自由闊達さや社内の風通しの良さ、働き方の選択肢が幅広い点を評価する声が多く見られます。「大企業ながらベンチャー的気質を感じる」という口コミも見受けられるように、個人の裁量が大きい点、自分の意見をある程度通すことができる点に働きやすさを感じる社員も。中途入社者が多い企業ですが、離職率は比較的低く、社員の満足度の高さがうかがえます。
一方で、「企業規模が大きくなったことで『大企業病』に陥っている」という厳しい見方も。膨大なメール処理に業務時間の多くを割かなければならないなど、形骸化した作業の多さに悩まされる社員もいるようです。その反面、企業規模ゆえに大企業や政府機関などを相手にしたビジネスができることにやりがいを感じる社員も一定数おり、この大企業体質が合うか合わないかは個人の志向や考え方によると言えるでしょう。
大企業ながらも風通しは良く、社員がやりがいを感じられる仕事がある。採用面接では、こうしたネットワンシステムズの社風にフィットする人材かどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
書類選考通過後、原則として2回の面接があります。1次面接は人事スタッフが、2次面接は配属部門の責任者が面接官となることが多いようです。1次面接通過後には適性テストを挟み、技術職の場合はさらにITスキルテストも課されます。内定までに3か月を要したという口コミもあり、スピーディな選考を望む場合にはその旨を先方に伝えておく必要があるでしょう。
現在、ネットワンシステムズでは技術職や営業職、事務職などで中途採用を行っています。面接では、人物評価と業務上必要なスキルの両面を重視する傾向が見られます。自分の希望する職種で自分のどのような面、どのようなスキルが活かせるのか、またそれを面接の場でどのようにアピールすることができるか、事前にしっかりと対策をして臨みましょう。面接内容の傾向についての詳細は次項をご覧ください。
■面接内容の傾向は?
「なぜネットワンシステムズに入社したいのか?」「前職で工夫したことは?」など、中途採用面接としてはオーソドックスな質問を通じて応募者の人柄を探る傾向があります。特に志望動機に関してはよく聞かれるようです。入社への意気込みを伝えるには、ネットワンシステムズについての知識を深め、それをアピールすることが最も効果的です。企業研究はしっかりと行い、基本的な情報はすぐ引き出せるようにしておきましょう。予想される質問に対しては、過不足なく的確に答えられるよう回答を用意しておくと役立ちます。
人物評価とともに重視されているのが、業務上必要なスキルや知識です。「過去の実績について突き詰めて聞かれた」「どのような経歴をどのように当社で活かせるのか?得意分野は?と詳細に聞かれた」などの口コミが見られました。入社すれば即戦力としてプロフェッショナルな働きを要求されます。保有資格はもちろん、これまでの経歴を棚卸しし、自分の得意分野・目指す方向性など、明確に答えられるよう整理しておくことが必要です。
ネットワンシステムズの面接攻略法(面接対策)
■ネットワンシステムズの中期計画を踏まえた自己分析
ネットワンシステムズの面接を受ける上では、中期計画を理解しておくことが不可欠です。
ネットワンシステムズでは、以下のような3カ年中期計画(2020年~2022年3月期)を掲げています。
経営理念「ICTの利活用を通じて、社会変革へ貢献する」を基本に、ネットワンシステムズが顧客企業に向けて行うICT技術サービスを「統合サービス事業」と定義し、クラウドを活用したこの事業を通じて顧客企業に高い付加価値を提供すること、顧客企業の成長に貢献することを目指します。同時に、この高い付加価値の創出を可能にするネットワンシステムズの独創力と生産性を向上させていくための戦略がこの中期計画です。ネットワンシステムズの中期計画において、顧客企業の付加価値は「顧客と『共創』する」ものとして位置づけられています。
ネットワンシステムズそのものが成長するためには、生産性向上への取り組みとともに、社員の成長を促す仕組みづくりが不可欠です。そのため、2010年より取り組んできた「働き方改革1.0」をさらに進化させた「働き方改革2.0/DX」施策を推進中のネットワンシステムズ。社員の働き方を多様化させ、すべての業務をシステム化することで、社員の能力とイノベーション創出の機会を最大限に引き出したい考えです。
また、ネットワンシステムズでは経営理念に基づく「7つの行動指針」を上図のように明確に定めています。「社会変革への貢献を見据え、公正かつ誠実に仕事に取り組める人材」が求められていると言えるでしょう。したがって、採用面接に臨むにあたっては、中期計画および経営理念、行動指針をしっかりと理解し、自己分析に落とし込んでおくことが必要です。
■「なぜネットワンシステムズに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
ネットワンシステムズの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜネットワンシステムズか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人物は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ネットワンシステムズという企業についてしっかりと理解する。そのためには競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
- ユニアデックス株式会社
ネットワンシステムズの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このようにネットワンシステムズの採用面接を受ける上では、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では「大企業ながらも風通しは良く、社員がやりがいを感じられる社風」を意識して、「社会変革への貢献を意識しながら公正かつ誠実に仕事に取り組める人材」であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくといいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
30代前半・男性/法人営業【結果:内定を辞退】
20代前半・女性/法人営業【結果:最終面接を辞退】
20代前半・男性/カスタマーエンジニア【結果:2次面接で不採用】
30代前半・男性/会計コンサルタント【結果:入社】
ネットワンシステムズの採用面接に向けて
ネットワンシステムズの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「大企業ながらも風通しは良く、社員がやりがいを感じられる社風」を理解し、それに合致した行動がとれる人材であることをアピールする。
- ネットワンシステムズの中期計画および経営理念、行動指針を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜネットワンシステムズなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。