KLabの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
2000年、モバイルコンテンツなどを手掛けるサイバード社の研究・開発部門として生まれたケイ・ラボラトリー(現:KLab)。設立当初から携帯電話端末上で作動するJavaアプリの開発やBREWアプリの開発など”世界初”の技術を発信してきました。2012年に東証一部上場した後は人気ゲームに恵まれず売上が低迷する同社でしたが、2012年に発表したゲームが一躍大ヒットし、一転黒字化を果たします。同ゲームはその後も売上を伸ばし、そのノウハウやキャッシュをもとに海外人気ドラマの開発ライセンスを取得したり、海外マーケットに参戦したりとグローバルなビジネス展開をしています。
社風に関しては「自由度は高いが、関わる案件によってワークライフバランスがかなり左右される」という口コミが目立ちました。裁量労働制を取り入れているため、プロジェクトやタスク消化の進捗によっては有給休暇の取得や定時退社が可能なようですが、プロジェクトが佳境を迎える時期は1日の在社時間が15時間ということも珍しくないようです。一方でエンジニア、プランナー、プログラマーなどのクリエイターをはじめとする同社社員は、長時間労働が発生することについて不満を持っている社員が少ない点も目立ちました。ゲーム企画審査会やエンジニアのプレゼン大会「All Layer Meeting」、社内交流を兼ねたゲーム開発イベント「社内Game Jam」など、同社独自の制度も多数あり、良いものを作るために時間や労力を惜しまない志向性を持った人材が多くいるようです。
新しい領域に果敢に挑み続け、世界を変えるコンテンツをつくる。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
KLabは自社のキャリア採用ページで人材募集をすることが多く、求人サイトによる募集はあまりしないようです。キャリア採用ページでは正社員・契約社員を含む約50のポジションで人材募集をおこなっています。職種について詳しく知りたい方はコーポレートサイトをご覧ください。
KLabの選考フローは、書類選考のあと1~3回の面接となることが多いようです。ポジションによっては、書類選考の後に同社のコンテンツにまつわる課題審査があるようですので、ある程度サービスを利用し、良い点や課題など独自の視点を持って面接に臨むことが必要でしょう。
選考スピードは非常に早く、1週間で内定が出た方も珍しくありません。遅くとも応募から1ヶ月程度で結果が出ると考えて良いでしょう。
■面接内容の傾向は?
前述したように自社コンテンツやモバイルゲーム業界に関する質問がされるほか、地頭の良さやロジカルシンキングスキルを見極める質問が多く、1つの回答に対して深堀りする傾向があるため、自身のエピソードを論理的に語れるように準備をしておきましょう。内定時に高い金額と低い金額を提示され「どちらが良いか?」と聞かれるなど求職者を試すような質問をすることもあるため、最後まで論理的に回答できるように落ち着いて臨むことが必要です。
事前に作品やポートフォリオを提出するような職種であれば、面接に呼ばれた時点で技術的な点はクリアしていると考えて問題ありません。上記を意識して自信を持って面接に臨みましょう。
KLabの面接攻略法(面接対策)
■KLabの事業を支える3つの柱「3PILLARS」を理解した上で自己分析をする
KLabは中期目標として、ゲーム事業の成長路線を継続することと、事業をグローバルに展開させ「KLabブランド」を確立する旨を発表しています。その目標を達成するために同社が2017年度から取り組んでいるのが以下の「3PILLARS」という施策です。KLabの面接を受ける上で大切なポイントとなりますので、しっかり確認しておきましょう。
「3PILLARS」では、日本で浸透しているIPタイトルのゲーム化権を積極的に獲得し、パブリッシャーとしての地位を高めていくだけでなく、世界展開を強化することで収益を最大化。さらに人材、自社IPなどのリソースを強化・有効活用し、唯一無二の価値を生み出す企業へと成長していくことを打ち出しています。
単なる「ゲーム好き」をアピールするだけにとどまらず、今後ヒットしそうなIPについて論理的に述べられるように準備しておいたり、新規タイトルが次々とリリースされるゲーム業界において、同社が一歩抜きんでるための施策などをあらかじめ考えておくと良いでしょう。また、目まぐるしく状況が変わっていく業界だからこそ、学び続ける姿勢や新しい領域に挑戦する気質がある点をアピールすることも大切です。
■「なぜKLabに転職したいのか」を語るための他社研究も忘れずに
KLabの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜうちの会社なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、KLabという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社ドリコム
- 株式会社gloops
- 株式会社コロプラ
KLabの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、KLabの採用面接を受ける前には、事業を支える3つの柱「3PILLARS」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場ではゲームに関わらず、人々を魅了する新しいコンテンツを創造する人材であることをアピールできるよう、さまざまなアイデアやエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代前半・女性/グラフィックデザイナー] 【結果:入社】
[20代前半・男性/商品企画] 【結果:結果待ち】
[20代後半・男性/ゲームプランナー] 【結果:入社】
[30代後半・男性/制作ディレクター] 【結果:内定を辞退】
KLabの採用面接に向けて
KLabの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「人々を魅了する新しいコンテンツを創造するために挑戦し続ける」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- KLabの掲げる3つの柱「3PILLARS」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜKLabか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。