【面接対策】ベイン・アンド・カンパニーの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ベイン・アンド・カンパニーの中途採用面接では何を聞かれるのか

戦略コンサルティングファームの“ビッグ3”と称されるベイン・アンド・カンパニー。採用面接では、仕事への取り組み方やキャリアゴールを見極められるほか、クライアント企業の変革をリードする高い志と能力が問われます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。


ベイン・アンド・カンパニーの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

大企業の経営課題を発見し、その解決のための戦略を立案する戦略コンサルティングファーム。なかでも、アメリカ合衆国に本社を置くマッキンゼー・アンド・カンパニー(以下、マッキンゼー)、ボストンコンサルティンググループ(以下、BCG)とともに世界の“ビック3”と称されるのが、ベイン・アンド・カンパニー(以下、ベイン)です。日本では、東京オフィスを拠点に事業を展開しています。

コンサルティングファームといえば、「高い報酬」と「Up or Out(昇進するか辞めるか)」という言葉をよく耳にしますが、同社でも高い報酬を得られる反面、結果に対する強いコミットが求められます。口コミにも、「(報酬は)一般的に見ると非常に高いと思う」という声がありますが、それと同時に、会社側は明確に「結果主義」を謳っているのが印象的です。同社のカルチャーは、すべてこの「結果主義」に結びついており、「クライアントに価値を生み出せているのか?」と問い続けられるマインドが大切です。

一方で、「結果主義」とは決して個人だけにフォーカスしたものではなく、グローバルで助け合って、ベインとしてのパフォーマンスを最大化することを意味します。「Global one team」を標榜する同社の口コミには、「会社のグローバル色が強く、多くのチームには外国人メンバーがいる」といったコメントが多くあり、そうした環境の中、風通しが良くプロフェッショナルな風土が築かれています。中途採用においては、高い能力はもちろん、こうした「結果主義」に基づいたカルチャーにフィットするかどうかか重要な要素となります。

選考は何次まで?

現在、ベインの中途採用では、コンサルタントの募集がおこなわれています。

選考は、ケース面接が必須で、その他に職務経歴に関する面接、筆記ケース面接がおこなわれることが多くなっています。また、面接の前にGABなどの筆記テストを受けたという口コミもあります。面接は、1日に30分ずつ、2名のコンサルタントと面接するのが一般的な流れとなっていますので、集中力とスタミナを継続させる必要があります。

ケース面接は実際のビジネスケースが題材となります。付け焼き刃で対応できるものではありませんが、「対策をしていれば、1次面接は乗り切れるので、対策が重要」という口コミもありますので、ケース対策をしっかりとおこなって臨んでください。なお、同社では、中途採用候補者向けのキャリアセミナーを実施しており、希望者にはケース面接対策のワークショップもおこなわれます。同社のコーポレートサイトに掲載される情報を漏らさずチェックしておきましょう。

面接内容の傾向は?

ケース面接では、実際にクライアントが抱える課題がケースとして出題され、それをもとにディスカッションをおこなっていきます。「何を解くべきか、考えるべきか」に集中し、自らの仮説を構築していくことが大切です。口コミによると「とある業種の年間収入を推定する」というように、少ない材料から仮説思考を駆使して数値を導く「フェルミ推定」を必要とする課題も多く出されていることがわかります。

経歴面接では、履歴書をもとにした一般的な質問を通じて、経歴や興味領域、キャリアゴールなどが見極められます。このあたりは、事前にしっかりと自己分析をしておくことで答えられるものですので、準備を怠らずにしておきたいところです。特に、「なぜベインでコンサルタントとしてのキャリアを積みたいのか」という点については、率直かつ具体的に答えられるようにしておきましょう。

筆記ケース面接では、はじめにクライアントの現状を示した20~30ページのスライド資料が配布されます。そのスライドに約55分間で目を通し、鍵となるインサイトを見極めて提案の要点をまとめます。そして、まとめた内容を40分間で面接官に提案し、議論していくという流れになっています。この面接では、現場での提案力を見極めるために、仮説や事実についての説明を求められる場合があります。

このように、いずれの面接も非常にタフなものです。経営に対する知識はもちろん、論理的思考力やクリエイティブな発想、定量化スキル、コミュニケーションスキルなど、様々な能力とスキルが求められます。特に、どう思考を構造化し、整理をするかという点が重視されます。まさに「知の総合格闘技」と言ってもよいでしょう。面接経験者からは、「ディスカッションを楽しむこと、あきらめずにとっかかりを探すこと、自分の意見を持つこと、そしてそれに固執しないこと」というアドバイスの声がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

ベインの面接攻略法(面接対策)

ベインの信条「True North(真北)の追求」を理解した上で自己分析をする

ベインの面接を受けるにあたっては、「True North(真北)の追求」と呼ばれる同社の信条を理解しておく必要があります。同社では、この信条に添って、クライアントがトランスフォーメーションを達成することをミッションとして活動しています。

「True North(真北)の追求」

●パッションとコミットメント
●オープンで誠実
●実践的
●One Team

コーポレートサイトより

こうした信条のもとにあるのが、「クライアントが競争に勝てるように」という思いです。そのために、クライアントに最適な戦略を策定し、クライアントとともに提言を具体的な行動に落とし込んでいくのです。つまり、言葉だけではなく行動できる人材が求められていると言えるでしょう。

「なぜベイン・アンド・カンパニーに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

ベインの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ、ベインなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それがここで可能なのか」といった点はもちろん、「本当にカルチャーフィットする人材なのか」という点です。

数あるコンサルティングファームの中で、この質問に答えるためには、他社との違いを明らかにしておく必要があります。少なくとも、以下のコンサルティングファームについては徹底的に調べておきたいところです。

  • マッキンゼー
  • BCG

ベインの採用面接で実際に聞かれた質問内容

ベインが目指している方向性や、どういった人材が求められているのかが分かってきたのではないでしょうか。

同社の場合、コンサルタントとしての高い能力はもちろん、密度の濃い面接を乗り切るだけのスタミナが必要になってきます。ケース面接では、問題の本質を捉えて構造化し、仮説を持って解決策を導くことが必要になります。そして、それを相手にわかりやすく伝えるスキルはもちろん、会話を通じて人間的にも魅力的な人材であることを印象づけられるとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策してください。

[30代前半・男性/経営コンサルタント] 【結果:1次面接で不採用】

質問

ケース面接のみ

回答

ケースに対する回答を、ロジックツリーで分解…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/経営コンサルタント] 【結果:4次面接以上で不採用】

質問

とある業種の年間収入を推定するという一般的なフェルミ推定

回答

ある程度までは肌感覚をもとに積み上げて推計…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/経営コンサルタント] 【結果:最終面接で不採用】

質問

全ての質問が「あなたはそのとき社長にどうアドバイスする?」でした。

回答

基本的にはロジカルな視点を先方が見てる…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/経営コンサルタント] 【結果:4次面接以上で不採用】

質問

大学院時代の研究内容、及びその社会的意義について説明してください

回答

ケーススタディだと思っていたのだが、以下の質問についてかなり注力的…(口コミの続きとアドバイスを見る

ベインの採用面接に向けて

ベインの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「結果主義」に基づいたカルチャーにフィットし、高い能力を持ち合わせた人材であることを伝えられるよう、スタミナを切らさずに臨む。

  • ベインの信条「True North(真北)の追求」を理解し、起業家精神を持って取り組める人材であることをアピールする。

  • 競合他社についても研究し、「なぜベインなのか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

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