GMOクリック証券の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
「金融商品を多くの人にとってもっと身近な存在にしたい」という思いから発足したGMOクリック証券。
取引システムの企画・開発・保守・運用までを自社で賄うことにこだわり、様々な金融商品を提供しています。経営者からのメッセージによると「誰でも活躍できるフラットな組織」を目指すとのこと。実際働く人からも「社長との距離が近い」「あまり壁がない」といった口コミが挙がっており、オープンな雰囲気であることがわかります。
応募者へのメッセージには「金融に関わったことのない人であっても活躍できる」とあり、他業界からの転職も多い様子。様々な人材が影響を与え合い、アイデアを活かして働いている様子がうかがえます。
しかし、「新人は必ず最初にコールセンターに配属され、そこでの評価が悪いとコールセンターから抜けられない」とあり、最初の関門となっているようです。希望する部署に配属されるためには、お客様対応業務への適性もある程度必要であることがわかります。
よいサービスを生み出すため、仕事の好き嫌いにかかわらず真摯に取り組む。採用面接では、 こうした社風にフィットする人材かどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
GMOクリック証券の採用は、大きく総合職と専門職の2つに分けて行われます。
総合職の場合は応募の際に職種を限定することができず、企画マーケティングから人事、財務、法務、さらにカスタマーサービスまで、「総合職」として応募します。面接の際に職種の希望を伝えることはできますが、実際には内定後、ジョブローテーションを行って適性を見極めてから配属が決まります。
専門職の場合は各業務に対する専門知識が求められるため、職種を細かく分けて募集が行われています。
書類選考の結果が出るまでは1~2週間、その後面接が数回あり、一次面接から内定までは1~2週間と、選考期間は短め。コーポレートサイトには「最終面接は役員」と記載されているものの、「一次選考から社長と話した」という口コミもあるため、心の準備をしていきたいところです。また「筆記テストが行われた」という口コミも。内容は、クリック証券の商品やサービス、当日の為替レートなどだったとのことです。必ずチェックして挑みましょう。
■面接内容の傾向は?
面接では、金融業界についての知見を問われることがあります。応募者も学生時代に経済の勉強をしていた人が多い模様。しかし、内容は為替レートのことや「これから金融業界はどうなるか」という話題など、必ずしも専門的に学んだことがなくても答えられる内容がほとんどのようです。金融についてのニュースに普段から興味を持ち、チェックする必要があるでしょう。
専門職の場合は、技術について突っ込んだ質問をされることがあります。IT用語を学び、自身の業務内容についてわかりやすい言葉で説明できるようにしておきたいところです。
その他の質問は「どのように会社に貢献できるか」「学生時代にがんばったこと」など。多くの口コミに「リラックスして自然体で挑めた」とあるため、カッチリとした回答を準備するよりは、その場でのコミュニケーションを重視しながら、自分らしく自然体でいることが大切でしょう。
GMOクリック証券の面接攻略法(面接対策)
■GMOクリック証券の経営戦略を理解した上で自己分析をする
GMOクリック証券の面接を受ける前に、経営戦略も必ずチェックしましょう。経営戦略の概要は以下の通りです。
店頭FXの収益力のさらなる向上を図り、国内証券事業及び海外事業を強化する
GMOクリック証券の経営戦略は、持ち株会社であるGMOファイナンシャルホールディングスに準じています。目下の目標としては、FXのシェア拡大や収益力の向上、仮想通貨など新規事業の創出といったことが挙げられます。
そのための課題としてはまず「認知度の向上」としています。前職で会社やサービスの認知度を高めた経験があればぜひアピールしたいところ。次に「初心者ユーザーの取り込み」です。たとえばライトユーザー獲得に向けた戦略の立案経験などがあれば、自己PRに落とし込んでおきましょう。最後に「価格競争力の維持」です。前職でのコスト削減経験や、利益率の拡大の実績もアピール材料となりそうです。
そのほか海外進出や新規事業なども計画されているため、今後は海外との折衝経験者の募集が出たり、異業種から中途採用して新たなサービスを展開していくことも考えられるでしょう。
企業は経営戦略を掲げ、それを実現してくれそうな人材を採用します。しっかりと読み込んで経営戦略に沿った自己分析を行い、自分の技術や考えと合致する点を面接でアピールしましょう。
■「なぜGMOクリック証券に転職したいのか」の明確化には他社研究も忘れずに
GMOクリック証券の面接では「なぜGMOクリック証券なのか」をしっかりと答えられるようにしておきたいところ。面接官は「志望者が仕事を通してやりたいことと、実際の業務内容が一致しているか」という点を見ているのはもちろんですが、「会社のことや業務内容を理解した上で応募しているかどうか」を審査しているという一面もあります。
「この業界に入りたい」「この職種に就きたい」というだけではなく、「この会社に入りたい」と面接官にアピールする。そのためには、競業他社についても研究し、GMOクリック証券ならではの魅力を見つけ出すことが重要です。具体的には、以下のような企業について調べてみましょう。
- 株式会社SBI証券
- 楽天証券株式会社
- 松井証券株式会社
GMOクリック証券の採用面接で実際に聞かれた質問内容
GMOクリック証券の面接準備には、経営戦略に沿った自己アピールの準備や、競業他社研究を踏まえて「GMOクリック証券でしかできないこと」を整理しておくことが必要です。
面接当日は、「よいサービスを生み出すため、仕事の好き嫌いにかかわらず真摯に取り組む」という姿勢をアピールしつつ、認知度の向上やライトユーザーの取り込みといった経営課題を解決する力があると印象付けられるようなエピソードをいくつか用意しておくといいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をいくつか挙げてみました。自分ならどのように答えるか、面接当日をイメージしながら読んでみてください。
20代後半女性/その他【結果:入社】
30代後半男性/プログラマ【結果:結果待ち】
20代後半女性/コールセンタースタッフ【結果:入社】
40代前半男性/システムエンジニア【結果:一次面接で不採用】
GMOクリック証券の採用面接に向けて
GMOクリック証券の面接前に知っておきたい情報をご紹介しました。面接前には以下の3点をしっかりと準備しておきましょう。
- 「よいサービスを生み出すため、仕事の好き嫌いにかかわらず真摯に取り組む」という社風に合った仕事の姿勢をアピールする
- GMOクリック証券の経営戦略を理解し、経営課題の解決に貢献できることをアピールする。
- 競合他社についても研究し、「なぜGMOクリック証券か」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備し、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
慶応義塾大学卒業後、大手ITメディア、出版社ライターを経て、旅行会社に勤務。新規事業企画に携わる。