【面接対策】楽天銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】楽天銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

インターネット専業銀行大手の楽天銀行への転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策をすすめましょう。


楽天銀行の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

インターネット専業銀行としては国内最多の口座数を誇る楽天銀行。旧イーバンク銀行として設立された同社は、楽天との資本・業務提携を経て、2010年に楽天銀行へと商号変更しました。現在は、楽天の完全子会社として、主に楽天エコシステム(経済圏)での決済機能を担っています。

親会社の楽天と同じ楽天クリムゾンハウスにオフィスを構える同社の口コミからは、「経営はしっかりしているため福利厚生についても平均以上」「食堂で朝食、昼食、夕食が無料で提供される」「楽天イーグルスの試合観戦」というように、恵まれた環境や福利厚生に満足する声が多く聞かれます。

また、英語を公用語としていることで知られる楽天グループ。楽天銀行の口コミにも、「早朝の全グループ参加の朝会は全部英語で行われ、きつい」というものから、「TOEIC800点必須となっているが、業務で英語を使うことはない」というものまで、英語に関する声が数多くあがっています。英語の使用頻度は部署・職種により濃淡があるものの、TOEICのスコアが重視され、入社後も英語のスキルアップを求められますので、英語はマストと考えておかなければなりません。

そのほか、「風通しがよくスピード感に溢れている反面、荒さもあります」「自分で聞いて学んでいく必要はあるが、仕事の幅をどんどん広げていける」という口コミからは、自ら課題を見つけて仕事を進めていく積極性とスピード感が必要とされていることがわかります。同時に、「トップダウンの案件を間違いなくこなす力も求められている」と言い、「力をつけるには非常によい環境」だと認識している社員も多いようです。

同社の面接を受けるにあたっては、多様なメンバーの中でスピード感をもって物事を進めるという社風にフィットしているかが見極められますので、しっかりと対策をおこなって臨みましょう。

選考は何次まで?

一般的なプロセスとしては、書類選考→1次面接(現場責任者)→2次面接(部長・役員クラス)という流れのようです。応募から内定までは3~4週間程度を基本としているようですが、それ以上の時間を要したという口コミもありますので、同時に何社か受ける人はスケジュール調整を入念におこないましょう。

楽天銀行では現在、サービス高度化部、法人営業推進部、マーケティング部などをはじめとした様々な部署・職種で中途採用が募集されていますので、同社への転職を希望する場合には、コーポレートサイトで情報を漏らさずキャッチしてください。

面接内容の傾向は?

一般的な質問が多いという口コミが多く見られますので、「志望動機」「キャリアビジョン」「転職理由」といった基本的なことは事前にしっかりとまとめ、論理的に話せるようにしておきたいところです。

その他には、英語力を磨く意欲を問われることも多いようです。楽天銀行では、親会社の楽天同様にTOEIC800点がひとつの基準になっており、応募時点での英語力が問われない場合であっても、入社後にTOEIC800点を目指すことが条件となるのが基本です。もちろん、部署・職種によっては入社時点で高い英語力が要求される場合もあります。また、転勤の可否について聞かれることも比較的多いようですので、自分のキャリアプランや家族の事情等を整理し、クリアに答えられるようにしておきましょう。

面接の雰囲気は、「(面接官は)緊張をほぐすような会話をしてくれました」「面接は現場の方とざっくばらんに話をするかたちでした」といった口コミがあり、穏やかに進むことがうかがえる一方、中には「面接官の人は高圧的な態度でした」というものも見られます。もし、圧迫感を感じる面接がおこなわれた場合でも、冷静さと誠意をもって応じるように心がけましょう。そうしたときにこそ、臨機応変な対応力や人柄が表れるものです。

楽天銀行の面接攻略法(面接対策)

楽天グループの「Vision2020」を理解した上で自己分析をする

楽天銀行の面接を受ける前に、楽天グループの中期経営計画「Vision2020」を理解しておきましょう。

様々なサービスを展開する楽天グループは、同グループのサービスで成り立つ「楽天エコシステム」を拡充させながら、そのビジネスを急成長させてきました。楽天銀行は、楽天エコシステムの決済機能を担うとともに、住宅ローンや法人サービスを通じて、より一層楽天エコシステムの拡充に寄与する役割が期待されています。

楽天グループ アニュアルレポート 2016より

「Vision2020」では、FinTech分野を収益の柱に育てる考えで、営業利益を2015年度の640億円から2020年度までに1200億円に拡大させるとしています。具体的には、キャッシュレス化を進めて利用者の利便性を向上させるとともに、サービスのクロスユース化(1人の顧客に楽天のあらゆるサービスを横断的に利用してもらう施策)を進めたい考えです。その中で、楽天銀行が果たす役割は大きいと言えます。

楽天グループ アニュアルレポート2016より

楽天 2019年度第3四半期決算資料より

このような中期経営計画を遂行するために必要となってくるのは、楽天銀行という枠に留まらず、「楽天エコシステム」という枠でビジネスを考えることができる広い視野でしょう。つまり、金融に必要な専門的知識やスキルはもちろん、インターネットビジネスに関する知識やスキル、そして何よりもアントレプレナーシップが必要であると言えます。こうした点を理解するためにも「Vision2020」にしっかりと目を通し、その内容を自己分析に落とし込んだうえで面接に臨んでください。

「なぜ楽天銀行に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

楽天銀行の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ、楽天銀行なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それがここで可能なのか」といった点はもちろん、「本当にカルチャーフィットする人材なのか」という点です。

ネット銀行が数ある中でこの質問にきちんと答えるためには、他社との違いを明らかにしておく必要があります。少なくとも、以下の競合他社については徹底的に調べておきたいところです。

  • 株式会社ジャパンネット銀行
  • 住信SBIネット銀行株式会社
  • ソニー銀行株式会社
  • SBIホールディングス株式会社

楽天銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容

楽天銀行が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。

楽天銀行の場合、楽天グループのFinTechセグメントという位置づけから、楽天エコシステムまでを見通すことのできる広い視野とアントレプレナーシップが求められます。また、英語を公用語としている楽天グループの一員になるためには、入社後に英語力向上のための努力をできることが大切です。「スピード感と向上心を持って取り組める人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりシミュレーションしながら面接対策しておきましょう。

[20代後半・男性/カスタマーサポート] 【結果:二次面接を辞退】

質問

異分野からの転職になるが、この分野でやっていける自信の根拠は?

回答

自らのキャリアを説明しながら、論理的かつ具体例を挙げながら…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:二次面接で不採用】

質問

裁量労働制ですが問題ありませんか?

回答

現在の業務でも残業代の支給はほぼございませんので特に意識して…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・女性/コールセンタースーパーバイザー] 【結果:二次面接で不採用】

質問

自己紹介と楽天銀行を志望した理由を聞かせてください

回答

自己紹介→今までの職務経歴。楽天銀行を志望した理由→ベンチャー企業ら…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・女性/事務管理] 【結果:二次面接を辞退】

質問

なぜこの職種(業種)を志望したのか

回答

特に変わった質問はありませんでした。志望理由は直接お客様と関われる銀…(口コミの続きとアドバイスを見る

楽天銀行の採用面接に向けて

楽天銀行の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 多様なメンバーの中でスピード感をもって物事を進めるという社風を意識し、これにフィットした人材であることをアピールする。

  • 楽天グループの中期経営計画「Vision2020」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ、楽天銀行なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

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