ブルボンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「おいしい笑顔の真ん中に」「おいしさ、思いやり、いつもいっしょに。」を合言葉に幅広い菓子、食品、飲料を提供するブルボン。関東大震災の影響で地方への菓子供給がストップしたのを受け、「地方にも菓子の量産工場を」という意思で創立されました。創立後はクレープクッキー「ルマンド」や、全粒粉入りビスケットとチョコレートを組合せた「アルフォート」など、大人やファミリー層、来客用に向けた商品がヒットし、日本有数の菓子メーカーへと成長しました。
企業体質は「良くも悪くも日本の大企業という体質」「イエスマンや社内営業がうまい人が出世する」などの口コミがみられました。一方、「経営トップを中心にまとまっている」「既存の仕組みややり方に満足せず新しいことにチャレンジして形にする底力がある」という肯定的な口コミもあり、社風の受け止め方は様々です。大企業の社風を好きになれるかどうか、改めて考えておくとよいでしょう。
また、食品製造会社として安全、安心、安定、健康を軸にした品質保証第一主義を徹底しつつ、時代の変化に柔軟に対応し、新しい商品やサービスを生み出すことを掲げています。中でも「健康」については「健康について真剣に考えていけば、道は必ずある」と社長自らが語っています。今後も少子高齢化、グローバル化が進み、ますますライフスタイルが変化していきます。ブルボン入社後に「健康」や「今後の日本のライフスタイルの変化」についてどのように向き合っていくか、自分の考えを明確にしておくと良いでしょう。
大企業らしい体質で足元を固め、社会貢献を重視しながら次々と新しい商品を生み出すブルボン。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトの採用ページでは営業職、経理会計職・財務管理職、機械開発職・工務管理職、システム開発職の中途採用募集がおこなわれています。応募資格がそれぞれ異なるため、よく読んでおく必要があります。基本的に面接は2~3回で、筆記試験がある場合も多いようです。希望職種によって面接回数や期間に違いはありますが、1~2週間で結果が出ることが多く、選考スピードの早い企業といえるでしょう。
面接内容は「1次面接は和やかだったが、2次面接は重い感じがした」「1次、2次面接は優しい方の面接だったが、最終の役員面接は厳しい質問もあった」という声もみられ、最終面接はブルボンの真剣さが伺えます。選考が進むごとに緊張感が増すものと考えて、心構えをしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
ブルボンの面接では、「数ある菓子メーカーの中で当社を選んだ理由は」「当社のお菓子で1番好きなものはなんですか」「当社の菓子に関する思い出はありますか」など、応募者のブルボンの菓子についてどれだけ調べてきたか伺う質問や、ブルボンの菓子についてどのようなイメージを持っているかをみられるようです。十分な商品研究、他社研究をおこない、またこれまでの生活でブルボンのお菓子がどのような存在だったか、どのような点で魅力的だと感じたのか、エピソードを語れるように準備が必要です。
また、入社後、自分が即戦力としてどのような力を発揮できるかということも問われます。たとえば、「どんな商品を作ってみたいですか」「弊社のお菓子の改善点を教えてください」など、企画力を問う質問もされることがあります。また、営業職の応募であれば、具体的なビジョンや目標についても準備しましょう。
ブルボンの面接攻略法(面接対策)
■ブルボンの経営戦略を理解した上で自己分析をする
株式会社ブルボンの面接を受ける前に、経営戦略を理解しておきましょう。
将来に向けてESGを経営戦略と捉え、環境貢献投資、健康寿命の延長、防災・減災などの社会課題への解決、安全、コンプライアンス、顧客満足、品質の向上に注力することに重きをおいています。そして下記の4点が対処すべき課題としてあがっています。
① 新製品開発体制の強化
② 新たな需要を創造する営業体制の強化
③ グローバル展開の推進
④ 経営基盤の強化
①の項目では、ビスケットやチョコレート市場のシェア拡大や新たな主力商品の開発。②の項目では、企画提案型営業の強化と販促費の見直しや、自動販売機事業の採算性の向上。③の項目では東南アジア・北米市場などへの販売強化。④の項目では、最新の生産システムの構築による品質の向上やコスト低減の推進。このように現在は多岐に渡る課題に取り組んでおり、課題を解決できる人材を求めているといえます。
人材採用において特に重要なのは、企画提案営業の強化と生産システムの改善の項目です。企画提案型営業で成果をあげた経験や、AIなどを活用したシステム構築の実績がある場合は、ブルボンにとって即戦力になる人材といえます。また、海外での販売拡大も重要視されており、語学力がある場合も有利になるため、積極的にアピールしていくとよいでしょう。
■「なぜブルボンに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
ブルボンの面接ではよく聞かれる質問の中に「なぜブルボンなのか」というものがあります。この質問の答えから面接官が知ろうとしているのは「入社後にやりたいことは何か」「入社したら活躍できる人材か」ということもありますが、いかにブルボンのことを研究し、理解しているかという点を深くみられています。
数あるお菓子メーカーの中でなぜブルボンなのか、業界理解という枠を超えてブルボンを理解するためには、競合他社との違いを理解する必要があります。具体的には、以下のような企業の研究をすると良いでしょう。
- 森永製菓
- 亀田製菓
- 江崎グリコ
- 明治
ブルボンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ブルボンが目指している方向性やどういった人材を欲しているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。ブルボンの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「大企業らしい体質で足元を固め、社会貢献を重視しながら次々と新しい商品を生み出す」という社風にフィットした考え方であることを伝える必要があります。また、ブルボンが経営戦略として掲げている「新製品開発」「企画提案型営業」「グローバル展開の推進」「AIを活用したシステム構築」において、これまでの経験を活かして戦力となる人材であることを印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・女性/営業] 【結果:二次面接で不採用】
[40代前半・男性/営業] 【結果:入社】
[20代前半・男性/営業] 【結果:二次面接で不採用】
[20代前半・男性/開発] 【結果:二次面接で不採用】
ブルボンの採用面接に向けて
株式会社ブルボンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 大企業らしい体質で足元を固め、社会貢献を重視しながら次々と新しい商品を生み出すという社風を理解して、これに合致した人物であることアピールする。
- 経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜブルボンか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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