日東電工の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
2018年に創業100年を迎えた同社。手掛ける製品は液晶画面に用いる偏光板をはじめ、工業用テープや自動車部材、医療用品など多岐にわたり私たちの生活に浸透しています。現在拠点はアジア、オセアニア、ヨーロッパ、南北アメリカに広がり、売上の7割を海外向け製品が占めています。
実際に働いている人からは、「3年間の先輩社員制度など教育制度が手厚い」「エンジニア系は若手のうちから重要な仕事にかかわれる」「ボーナスの割合が高く業績に左右されるが20代では同業他社より稼げる」と評価されており、若手が活躍できる職場だといえます。産休などの制度も整い子育てとの両立がしやすい一方で、女性の管理職は少ないようです。
福利厚生や教育制度が整う成熟した組織ではありますが、他社との競争は激しく、「新しい発想でお客様の価値創造に貢献します」という経営理念に掲げる使命の実現に向け、近年各部署で組織変更が頻繁におこなわれています。
コーポレートサイトの採用ページで「でっかいベンチャーって、最強だ」と謳われているように、柔軟な適応力と精神的なタフさをもって加速する同社の変革を推進できる人材かどうか、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
口コミによると、応募職種によっては1回の面接で内定が出たケースもありますが、一般的には1次面接で筆記試験があり、少なくとも2次面接までおこなわれるようです。内定が出るまでの期間は早い人で1週間、長い場合は3ヶ月ほどです。
現在の募集職種は日東電工のコーポレートサイトから確認できます。海外勤務の可能性もある「全国採用」とエリア限定の「事業所採用」に分かれているので、勤務地や職務内容の希望に合うかどうかを確認した上で応募しましょう。
分野をより限定して働きたい人には、グループ会社への応募もおすすめです。グループ会社についてもコーポレートサイトから中途採用情報をチェックできますが、募集は本社ほど頻繁ではないので注意が必要です。
■面接内容の傾向は?
実際に面接を受けた人からは、「質問内容はオーソドックスなものが多く、リラックスして臨める雰囲気」という評価が多く見られます。
「どういう会社で何をしているか知っているか」「どんなことがやりたいか」といった質問をされたケースが多く、中には「志望動機を聞かれて普通に答えたが、『それじゃ伝わらない』と突っ込まれた」という口コミもあります。面接を受ける前にしっかりと企業研究をし、できるだけ具体的に志望動機を話せるようにしておくとよいでしょう。
また、「学生時代に頑張ったこと」など社会人以前の経験を聞かれることもあります。特に20代の人は、サークルや部活、アルバイトでどんな役割にどう取り組んだかをまとめておきましょう。
「現時点での能力が重視される」「常に成長を求める人を望んでいる」という意見のほか、「精神的にタフな人が求められている」という声も聞かれる同社。時に厳しい顧客の要求にも、的確かつくスピーディに対応できる人材が必要とされていることを念頭に置き、受け答えする必要があります。
日東電工の面接攻略法(面接対策)
■日東電工の中期経営計画「Jitsugen-2020」を理解した上で自己分析をする
日東電工の面接を受ける前に、企業戦略中期経営計画「Jitsugen-2020」を理解しておきましょう。
2018年に創立100周年を迎えた同社。次の100年に向けて新たに策定された中期経営計画が「Jitsugen-2020」です。ここで同社は、今後の経営環境の変化に対応すべく、「情報インターフェイス(光ケーブル事業への参入)」「次世代モビリティ(カーエレクトロニクス向け製品)」「ライフサイエンス(がん治療薬の開発等)」を3つの重点領域に定め、各分野で新たな事業の創出に取り組むとしています。
「Jitsugen-2020」について理解できたら、面接での自己PRに備え「The Nitto Way」にもとづいた自己分析をしておきましょう。
「The Nitto Way」は、経営理念実現のために「全世界の従業員が身につけるべき価値観、心構え、行動基準」であり、「驚きと感動の提供」「変化」「価値創造へのチャレンジ」「自己変革」など7項目にわたります。
例えば「与えられた職務に自分なりに一工夫加えたことで相手が喜んでくれた」「仕事の手順を見直す提案をして効率化に成功した」など自分なりのエピソードから、「The Nitto Way」に合致する人材だとアピールしましょう。
■「なぜ日東電工に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
日東電工の採用面接では「なぜ日東か」ということを聞かれます。面接官はこの質問から、志望理由だけでなく、応募者がどれだけ同社について理解しているかを知ろうとしています。他社ではなく「日東でなければならない理由」を明確にするために、競合となりやすい他社についても研究しておきましょう。
化学業界は、世界経済の動向に加え原油価格の影響を受け、常に経営環境の変化に晒されています。近年、業界全体として不採算部門からの撤退や再編の動きが活発化しているため、他社研究をしっかりとおこない、日東電工が置かれている立ち位置を把握しておきましょう。
具体的には、以下のような企業を研究しておくとよいでしょう。
- 東ソー株式会社
- 日立化成株式会社
- 積水化学工業株式会社
- 東レ株式会社
日東電工の採用面接で実際に聞かれた質問内容
日東電工が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
日東電工の採用面接を受ける前には、中期経営計画「Jitsugen-2020」と「The Nitto Way」に基づいた自己分析と、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、スピーディな組織変革を推進する近年の同社が謳う「でっかいベンチャー」という社風を意識して、「驚きと感動の提供」「変化」「価値創造へのチャレンジ」「自己変革」を実現できる人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問を実際にされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[20代後半・男性/経理] 【結果:入社】
[50代前半・男性/経営企画] 【結果:入社】
[女性/情報システム] 【結果:二次面接で不採用】
[30代後半・男性/研究開発] 【結果:内定を辞退】
日東電工の採用面接に向けて
日東電工の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- スピーディな組織変革を推進する近年の同社が謳う「でっかいベンチャー」という社風を理解して、これに合致する人材であることをアピールする。
- 「Jitsugen-2020」と「The Nitto Way」の行動指針を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ日東電工か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。