イトクロの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「塾ナビ」「みんなの学校情報」「家庭教師比較ネット」など、子どもの教育に特化した7つのポータルサイトを運営するイトクロ。全国の学習塾や予備校の情報を届ける「塾ナビ」は2019年2月1日現在、8万3000件にのぼる教室、16万件以上の口コミを掲載しています。またこうしたサイトの運営でつちかったノウハウを生かし、教育業界を中心にコンサルティングサービスも提供しています。
同社は20代の社員が中心となり、若い社員でも責任ある仕事を任せられることが多いようです。「事業や会社の成長、そして自分の成長をとても感じられる」「しっかりと結果を出せば評価してもらえる」という社風です。中には大企業から転職し、前職ではなかなか経験できなかったことにチャレンジできたという人も。社員数は150名以下と少なめですが、中小企業ならではのマネージメントが行き届いているようです。
2006年に創業した比較的新しい会社のため、社員が制度や仕組みを積極的につくっている印象があり、「まさに会社を自分たちで創り上げていると感じる」という声も上がっています。
仕事に関してはロジカルな考え方で、具体的な数字をもとに業務を進め、結果を評価する傾向が見られます。まさに実力主義であり、20代にしてマネージャー職や30代で執行役員を務める人も多数。
給与についても「比較的上がりやすい」「アベレージで見てもかなり高いほう」といった声が多く、社員はおおむね満足しているようです。半年ごとの査定では、上司からの評価や今後の目標に向けたフィードバックが得られるなど、社員のケアも行き届いています。さらに、「遅くまで残業することはよしとされていない」「休日出勤は基本的にない」など、ワークライフバランスも良好だといえるでしょう。
「自身や業務について具体的な数字によってロジカルに分析し、自発的に改善していく」。こうした社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社では現在、メディアプロデューサー、Webエンジニア、デザイナーなど多岐にわたる分野の人材を募集しています。経営企画M&A担当、メディアプロデューサー、一般事務は未経験でも応募が可能です。
応募する際はまず同社の中途採用サイトを確認し、メールか郵送でエントリーします。書類選考後、2回程度の面接があり、約2~3週間で内定という流れです。面接地は東京本社か大阪支社のどちらかを選ぶことができます。1次面接と2次面接を同じ日におこなったという口コミもあり、選考はかなりスピーディーに進むと考えてよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
面接官は、1次面接では部長と若手の現場リーダーが務め、2次面接には社長が同席します。質問の内容は「なぜ転職を考えたのか?」「今までで一番苦労したこと、成果があったこと」などオーソドックスなものがほとんどのようです。しかし、単純な質問でも深堀される傾向があるので、にわか仕立ての回答では対応できなくなることもあります。
Webエンジニアやデザイナーの場合は、実際に働く現場の社員から専門的な技術や知識について問われます。今まで担当したシステムについてまとめておき、整然とわかりやすく説明できるようにしましょう。
同社は「ロジカルにものを考えられる人」を求めています。今までの経歴や経験について、具体的な数値をもちいて説得力のある回答を用意しておいてください。時には否定的な意見を言われることもありますが、動揺せず、順序立てて話すことが大切です。
イトクロの面接攻略法(面接対策)
■イトクロの経営計画を理解した上で自己分析をする
イトクロの面接を受けるにあたっては、同社の経営計画を理解しておくことが必要です。
同社は2024年10月期に向けた計画を策定、この目標に向けて数値を設定しています。コーポレートサイトの図によると、2020年10月期から2024年10月期まで、売上高の年平均成長率12%、営業利益の年平均成長率25%と、右肩上がりの成長を目標としています。
この経営計画にもとづき、同社の2020年10月期の教育メディアサービス売上高は9億6600万円・前年同期比6.7%増、月間ユニークユーザー数は1581万・前年同期比33.4%増と、順調に進捗。個々のポータルサイトについても軒並み伸長しています。
面接の前には、なるべく具体的な数字を頭に入れておきましょう。前職で携わったことのあるメディアなどがあればそれらの売上などと比較しながら、さらなる改善策などを提案できると望ましいでしょう。
■「なぜイトクロに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜイトクロなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「情報・通信業界、教育業界に向いているか」「これまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えてイトクロという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜイトクロなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とイトクロとの違いを調べてみてください。
- 株式会社リクルートホールディングス
- 株式会社インターエデュ・ドットコム
- 株式会社 ビバ・ニュータウン
とくに、同社代表の山木学氏をはじめ上層部の何割かは「リクルート」の出身です。代表らがなぜリクルートから独立して同社を立ち上げたのか、山木氏のインタビュー記事なども参考にしながら2社の違いを探ってみてください。
イトクロの採用面接で実際に聞かれた質問内容
イトクロが目指している方向性や、どういった人材が求められているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
このように、イトクロの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「自身や業務について具体的な数字によってロジカルに分析する」という社風の中で、自発的に動き、ものごとを改善していける人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[30代後半・女性/プロジェクトマネージャー] 【結果:入社】
[30代後半・男性/制作ディレクター] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:二次を辞退】
[20代前半・男性/システム運用] 【結果:一次面接で不採用】
イトクロの採用面接に向けて
イトクロの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「自身や業務について具体的な数字によってロジカルに分析する」という社風の中で、自発的に動き、ものごとを改善していける人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- イトクロの経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜイトクロなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。