ハウスコムの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
ハウスコムは不動産賃貸サービスを主力事業とした企業で、個人から大手管理会社まで、さまざまな物件を取り扱っています。2015年より退去後の現状回復工事などのリフォーム事業を自社内で行うこととし、その分野の拡大にも力を入れています。
口コミには「お客様に物件を気に入ってもらえたときにはやりがいを感じた」という賃貸サービス業ならではのものが見られます。また、営業成績が給与に直結するため、「実力主義の環境で稼ぎたい」という社員が多く、がんばりが給与に反映されることがモチベーションの維持につながっているようです。
一方で、「土日、祝日に出勤できることが前提となっている」「休日出勤が常態化している」といった声が多く聞かれます。担当になっている物件に問い合わせがあると、休日に電話がかかってくることもあるようです。インセンティブで収入アップを、と考えるとハードなスケジュールにも耐える精神が必要であると言えます。企業側は残業を減らしていく方向で、「ノー残業デー」を導入しています。また、人材不足を補うべく積極採用を進めているようです。
成績と給与が直結している環境で、お客様に喜んでいただくために頑張る。 こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
書類審査後、選択式の筆記試験と作文、面接が行われます。作文のお題は「私の成功体験」だったという口コミが多く見られます。
面接は、通常であれば数回が行われますが、1回で内定になることもあり、選考期間も1週間から2週間と短め。 面接を受けた人の多くが「なんでもやります!」といった熱意が重要であると感じており、経験や実績はそれほど問われないようです。
入社後は接客業務から入るため、人と接することが好きなこと、ねばり強く頑張れる気質であること、成果を挙げて高収入を目指したいことなどをアピールし、はきはきとした受け答えを心がけましょう。
実際に入社した人の口コミによると入社は比較的容易のようですが、退職者も多いとのこと。営業という成績で評価される職種であることをふまえた上で、自分が活躍できる業務内容であるかどうか、何を目標にして働きたいかなど、エントリーする前にしっかりと考えてみましょう。
また、すべての求人票に「喫煙者不可」「喫煙者は入社後禁煙を成約していただきます」と書かれています。接客業としてのマナーを求められているのでしょう。面接を受ける前に禁煙の努力も必須条件となりそうです。
■面接内容の傾向は?
質問内容は志望動機、転職理由、希望年収など、「一般的な質問が多く、雰囲気も和やかだった」との体験談が多く寄せられています。まずは自然体で挑みましょう。
希望の勤務地で欠員があるかどうかで採否も左右するため、希望勤務地の範囲も重要なファクターとなり得ます。賃貸サービス業という仕事柄、全く土地勘のない場所での勤務は情報収集までに時間がかかり、出遅れてしまうかもしれません。勤務地選びも慎重に行いましょう。
体育会系出身の人が多い業界でもあり、「スポーツの経験も重視されている傾向がある」との口コミも見られます。運動部に所属した経験がある場合はぜひPRに盛り込んでみてください。
また、不動産業を営むためには、ひとつの事務所に5人に1人の割合で「宅建士」を置くことがが義務づけられています。資格所有者は採用面接でも優遇され、「宅建の資格を持っていればほぼ100%採用される」と言われるほど重要な資格です。詳しくは不動産適正取引推進機構のHPで確認してください。
ハウスコムの面接攻略法(面接対策)
■ハウスコムの「今後の成長戦略」を理解した上で自己分析をする
ハウスコムの面接を受ける前に「中期経営戦略」に目を通しておきましょう。戦略の内容をまとめてみました。
「賃貸仲介業」から「賃貸サービス業」へ
そして「賃貸サービス業」から「住まいのサービス業」へ
ハウスコムの中期経営戦略から、今後、どのような人材が必要とされるのかが見えてきます。内容を理解して、自分自身の今までの経験をどのように活かし、この経営戦略に役立てることができるのかを考えてみましょう。
同社は大都市圏での不動産需要の拡大を見込み、新規出店による競争力の強化を事業戦略とし、3年間で36店舗の新規出店を目標にしています。人材確保のため、多様な働き方の推進を行っており、時短勤務の正社員も募集しています。今後はさらに「人材とサービスの磨き上げ」「地域密着営業の強化」により、お客様満足度を向上させるために尽力できる社員を求めています。
また、地域とのつながりを大切にしている企業なので、企業と地域のつながりをつくることに関わった経験、地域社会活性化の活動などに関わった経験があれば、積極的にアピールしたいところです。
自分が住んだことのある地域についても、地域のニーズ、年齢層、買い物の傾向など不動産の業務に役立ちそうなトピックについて分析を行い、まとめておくと役に立つかもしれません。
■「なぜハウスコムか」を語るための他社研究も忘れずに
面接では「なぜハウスコムを選んだのか」と聞かれることがよくあります。この質問の意図としては、どんな職務を希望し、それが実際の仕事内容とかけ離れていないかを確認する目的もありますが、「しっかりと当社のことを調べたうえで応募してきているのかどうか」を見極めるためでもあります。「不動産業界で仕事がしたい」「営業職につきたい」といった業種、職種に対する熱意だけではなく、中でも「ハウスコム」を選んだ理由を伝えることが大切です。そのためには競合他社と比較して、「ハウスコムでしかできないこと」を志望動機に添える必要があります。例えば以下のような企業について調べておきましょう。
- Apaman Network株式会社
- 株式会社エイブル
- 株式会社ミニミニ
ハウスコムの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ハウスコムの面接を受ける前には、経営戦略を理解し、企業にどのように貢献できるのかを考え、「なぜハウスコムなのか」に対する明確な答えを出しておくことが重要です。面接を受ける際には、「成績と給与が直結している環境で、お客様に喜んでいただくために頑張る」という社風の中で、自身の実力を発揮していく意欲を伝えましょう。そして、「人材とサービスの磨き上げ」や「地域密着営業の強化」に貢献できることをアピールできるエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接者が実際に聞かれた質問をいくつか挙げてみます。「自分だったらどのように答えるか」「この人はなぜ採用になったのか」といったシミュレーションの参考にしてみてください。
20代後半男性/営業【結果:面接中止】
20代前半女性/代理店営業【結果:入社】
20代後半女性/代理店営業【結果:内定を辞退】
30代後半男性/不動産専門職【結果:内定を辞退】
ハウスコムの採用面接に向けて
- 「成績と給与が直結している環境で、お客様に喜んでいただくために頑張る」という社風の中で自身の力を発揮していく意欲を伝える。
- ハウスコムの中期経営戦略を理解し、これにどのように貢献できるのかを自己PRとしてまとめておく。
- 接客業であることを意識し、笑顔で元気に面接官と接するよう心がける。
- 喫煙者は禁煙を。
- 競合他社のHPも調べ「なぜハウスコムなのか」に対して説得力のある答えを準備しておく。
このような対策をしっかりと行ったうえで、当日は準備した答えの丸暗記ではなく、自分の言葉で伝えるようにしましょう。
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慶応義塾大学卒業後、大手ITメディア、出版社ライターを経て、旅行会社に勤務。新規事業企画に携わる。