アマノの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
東証一部上場のアマノは、「人と時間、人と環境」をテーマに事業を展開し、「情報システム」「時間管理機器」「パーキングシステム」「環境システム」「クリーンシステム」などを主力事業としています。特に、タイムレコーダーやパーキングシステムに強みを持つ同社ですが、M&Aなどの手法を用いて積極的に海外展開を進めた結果、売上の約34%を海外が占めるに至っています。
同社は、全ての事業でダイレクトセールス体制を取り入れると同時に、点検、整備、保守、修理といったアフターサービスにも力を入れています。そのため、営業に関しては、「とにかく拘束時間が長い」「日中は水を飲む間も惜しんで仕事をしている」といった口コミが目立ち、多忙な状況がうかがえます。一方で、「就業時間内に仕事を終えることを想定して予定を立てていれば、法人営業であるために就業時間外に仕事をすることなどない」といった口コミも見られ、自分のやり方次第で生産性を上げることは可能な環境だともいえそうです。
また、社風については、「いい意味で親方日の丸的な企業体質」「古き良き日本の企業」といった声が多く聞かれます。報酬や出世は年功序列型であることから、安心感がある一方、「いくら成績を上げても賞与等に差が出ない」というように不満の声も。また、女性の活躍についても進んでいるとは言えないようで、「女性が管理職を目指すのは難しい」といった内容の口コミが多く見られます。こうした社風がフィットするかどうかは、個人の考え方やキャリアビジョンによるところが大きいため、面接前にしっかりと自己分析をおこなうことが大切です。
■選考は何次まで?
職種や勤務地によって多少異なりますが、書類選考を経て、2〜3回の面接をおこなうのが一般的です。加えて、知的能力検査、パーソナリティ検査、筆記試験(文章完成テスト)があったという口コミもあります。
内定までの期間はおおむね1ヶ月程度のようですが、3ヶ月を要したという人もいます。前職や併願先との調整が必要になる場合もあるかもしれません。
2020年3月現在、同社の採用ページでは「フィールドエンジニア」「開発エンジニア」「企業法務」など、幅広い職種で中途採用の募集がおこなわれています。応募希望の場合は、コーポレートサイトに設けられた採用ページよりエントリーしてください。
■面接内容の傾向は?
オーソドックスな質問が中心となります。だからこそ、しっかりと自己分析をおこない、自分の言葉で語れるようにしておきたいところです。志望動機や入社後にやりたいこと、自分の強みなどは徹底的に整理しておきましょう。回答内容はもちろん、コミュニケーション能力が見られる傾向にあります。特に、営業など人と接する職種の場合は、言葉の選び方や雰囲気づくりなどが見られますので、気持ちの良いコミュニケーションをとれることが重要になってくるでしょう。
また、面接はリラックスした雰囲気の中でおこなわれることが多いようです。落ち着いて実力を発揮できるよう、企業研究と自己分析は丁寧におこなっておくとよいでしょう。
アマノの面接攻略法(面接対策)
■アマノの第7次中期経営計画を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、第7次中期経営計画を理解しておきましょう。
2017年4月から2020年3月を対象とした第7次中期経営計画では、「100年企業への 2nd Stage -持続成長のための革新的価値創造-」を経営コンセプトとし、持続成長のための革新的価値創造を目指します。また、数値目標として「トリプル11」の達成を掲げています。
〜トリプル11〜
1. 営業利益率11%以上
2. ROE 11%以上
3. 売上高連単倍率11%伸長
こうした数値目標の達成によって企業価値向上を目指す考えです。そのために、コンプライアンス重視やコーポレートガバナンスのさらなる強化を基礎としながら、「エリア別成長戦略」「経営基盤強化」「イノベーション創出」「ブランド価値向上」の4つの重点戦略に取り組むとしています。
では、戦略を具体的に見ていきましょう。
1つめの「エリア別成長戦略」では、日本における既存事業のニッチトップ領域拡大といったように、日本・北米・欧州・アジアの4つの地域ごとに成長戦略を策定し、推進していきます。
また、2つめの「経営基盤強化」に向けて、コスト削減を継続的におこなうことはもちろん、働き方改革推進によって生産性を向上させる方針です。
3つめの「イノベーション創出」では、既存の5事業(情報システム、時間管理機器、パーキングシステム、環境システム、クリーンシステム)でトップを目指すと同時に、第6、7の柱を構築することを目指します。
これら3つの戦略への取り組みを通じて、アマノのブランド価値を向上させる考えです。
この第7次中期経営計画の内容をしっかりと理解し、会社の方向性と自分のキャリアビジョンが合致しているかどうかを確認しておく必要があります。そのうえで、どの分野で自分が貢献できるのかを掘り下げてみるとよいでしょう。
■「なぜアマノに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜアマノを志望するのか」というものがあります。この問いに対しては、自信をもって答えられるようにしておかなければなりません。面接官は回答を通じて、「応募者のやりたい仕事」「応募者のビジョンと会社のビジョンとの整合性」「社風とのフィット感」など、実にさまざまな点を見極めます。
志望動機を明確に伝えるためには、競合となり得る企業の研究が欠かせないでしょう。ここでは、参考として3社をあげますが、これ以外の企業についても比較考量することをおすすめします。
- 日本信号株式会社
- 三菱プレシジョン株式会社
- 株式会社アマダホールディングス
アマノの採用面接で実際に聞かれた質問内容
アマノが目指している方向性や、どういう人材が求められているのかが見えてきたのではないでしょうか。
アマノは、ニッチ領域で高シェアを維持するビジネスモデルを持ち、業績も安定した推移が続いています。それゆえに、保守的な社風も残っているという声もあります。また、ダイレクトセールス体制を構築し、Face to Faceのサービスを大切にしているため、営業職に対する期待は大きいといえそうです。
面接にあたっては、「古き良き日本企業的な社風のなかで価値を出せると同時に、ニッチトップ戦略に合致した人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介しますので、面接準備の参考にしてみてください。
[30代前半・男性/空調設計・設備設計] 【結果:結果待ち】
[20代後半・女性/経理] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:内定を辞退】
アマノの採用面接に向けて
アマノの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。