ヤマダ電機の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1973年、創業者である現会長が群馬県高崎市に電器店「ヤマダ電化サービス」を開業。1983年に株式会社ヤマダ電機を設立し、その後、フランチャイズチェーンの展開、大型店舗の開店、ロープライス戦略などにより事業拡大し、現在は全国に12,570店舗、海外にも40以上の店舗を構える業界最大手に成長。現在では、家電量販店だけでなく、住宅、不動産事業、金融関連事業など幅広く事業展開しています。
お客様第一主義の下で企業価値を高め「創造と挑戦」「感謝と信頼」という企業理念に基づき、事業展開をすすめています。接客業であることから、明るく元気で社交性があり、機転を利かせて能動的に動き、人を引っ張っていける資質があると、給与やキャリアアップにつながりやすいようです。トップダウンの傾向が強いと感じている人も多く、スピード感を大切にしていることから、本社からの通達や施策を店舗はすぐに実行しなければならないので、社風は体育会であると言えるでしょう。
このような社風に合致しているかどうか、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
書類選考後、面接が複数回ありますが、エリアや募集職種により回数は異なります。面接は1回でその後簡単なテストを受け内定が出た人もいれば、面接が3回あった人もいるようです。面接の後に簡単な筆記テストがあることが多いようですので、その準備もしておきましょう。内定までの期間は、1週間から1か月程度です。スピード感を大切にしている同社らしく、選考期間も比較的短めです。
現在、法人営業、法人事務、店舗スタッフ、PC教室インストラクターなど幅広い職種で募集があります。転勤がなく希望勤務地へ配属されるエリア社員も募集しています。雇用形態も、アルバイト、パートタイム、契約社員、正社員など幅広く、個人の生活状況により選択できます。同社の採用サイトを確認し、自分のライフスタイルに即した職種へ応募し、内定へとつなげましょう。
■面接内容の傾向は?
1次面接は比較的和やかであったが、2次面接では圧迫面接であったという口コミも見られます。店舗スタッフの場合、実際に勤務する店舗での面接ではなく、他店舗での面接であったというケースもあります。
接客業であることから、コミュニケーション能力の有無を面接では見られています。質問には明るく元気に、そして具体的にわかりやすくエピソードを交えるなどして、テンポ良く答えましょう。快活であるという印象を面接官に与えることが大切です。
また、志望動機に加え「なぜヤマダで働きたいのか」と問われるようです。「なぜうちで働きたいのか?なぜうちでなければならないのか?」と連続して「なぜ?」と聞かれ苦慮したという口コミも見られます。志望動機を深堀りし、自分の意見をまとめとっさの質問にも適確に答えられるように準備しておきましょう。
ヤマダ電機の面接攻略法(面接対策)
■ヤマダ電機の企業戦略を理解した上で自己分析をする
ヤマダ電機の面接を受ける前に、企業戦略を理解しておきましょう。
2020年度第3四半期(2019年10月~2019年12月)報告書によると、自然災害や消費税増税に伴う反動減などにより家電流通業界には厳しい要因が重なりましたが、同社は売上高、営業利益ともに増収となり好調に推移しました。
同社は、消費増税やオリンピック後の個人消費鈍化を見据え、家電事業強化として新しい収益モデルの構築を目指しています。家電を中心に生活インフラとして「暮らしまるごと」のコンセプトの下で各事業に積極的に取り組んでいます。具体的には、リフォーム事業、家具、インテリアと家電を組み合わせた同社らしい商品開発などが挙げられます。2019年10月、大塚家具を子会社化し、2020年2月には同社と大塚家具がコラボレーションした店舗が東京、大阪などで4店舗オープンしました。
2020年3月16日、同社は同年10月1日をめどに持ち株会社化し「ヤマダ電機ホールディングス」へと移行すると発表しました。ヤマダ電機は家電や住宅などの販売事業を担当し、ホールディングスの中核企業として今後も存在感を高めていくでしょう。
このように、創業46年を迎え、新たなフェーズへと進むヤマダ電機。家電を中心に人々の暮らしをまるごと提案します。面接では、これらを意識した志望動機を述べることも大きなアピールポイントとなります。幅広い視野を持ち多角的に提案でき、柔軟に対応できる人材であると印象づけましょう。
■「なぜヤマダ電機に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
前述したとおり、同社の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜヤマダ電機か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「これまでの経験が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているのか」という点もあわせて見ています。
同社についてしっかり理解するためには、業界・職種研究、そして競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社エディオン
- 株式会社ヨドバシカメラ
- 株式会社ビックカメラ
- 株式会社コジマ
ヤマダ電機の採用面接で実際に聞かれた質問内容
ヤマダ電機が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。同社の採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして、面接の場では、同社の「創造と挑戦」「感謝と信頼」という企業理念に共感し、経営戦略を理解し同社に貢献していける人材であると印象付けられるように様々なエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下では、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代前半・男性/ショップスタッフ] 【結果:入社】
[30代前半・男性/人事] 【結果:二次を辞退】
[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・女性/販売アドバイザー] 【結果:入社】
ヤマダ電機の採用面接に向けて
ヤマダ電機の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「創造と挑戦」「感謝と信頼」という企業理念と、スピード感があり体育会系な社風を理解し、それに合致した人材であることをアピールする。
- 企業戦略を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜヤマダ電機なのか」に対する答えを明確にしておく。
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