フジッコの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1960年に「とろろ昆布」の製造からはじまったフジッコ。コーポレート・スローガンに、「おいしさ、けんこう、つぎつぎ、わくわく。」を掲げ、「安心・安全」にこだわった食を提供しています。同社独自の「ふじっ子あんしんシステム」は、遺伝子組換え検査、放射性物質検査、残留農薬の自社検査、生産履歴などを公開して、消費者の信頼に応えるものです。また、「食がいのちを守りつくる」という価値観が社員に浸透しているといいます。
フジッコでは、定番商品である「ふじっ子煮」や「おまめさん」をはじめ、スープやゼリー、カスピ海ヨーグルトなど、バリエーションに富んだ商品が特徴です。商品数が多いがゆえに、「営業は扱う商品が多く激務」という声が聞かれ、残業時間の多さを指摘する口コミも見られます。一方で、「アイテムが多いため仕事をしていて大変であるが、その分どの分野(ドライ・和日配・洋日配)で伸ばしていくか考え提案していくことが面白い」というように、やりがいにもつながっています。
そのほかには、「年功序列」「比較的古い社風の会社」という口コミが見られ、社風には保守的な側面が残っています。一方で、「中途採用を強化し、これまでの社員にない能力・性質を取り入れようとしている」という口コミも見られ、中途社員には古い体質に風穴を開ける役割が期待されているといえるでしょう。
面接に際して大切なのは、「安心・安全」にこだわった堅実で保守的な社風を理解すると同時に、古い体質に風穴を開けるために、これまでの経験やスキルを惜しみなくつぎ込む意欲です。フジッコで自分の経験やスキルをどう生かせるのかを、具体的なエピソードを交えて伝えられるとよいでしょう。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトに選考フローに関する記載はありませんが、口コミ情報等によると、書類選考後に2〜3回程度の面接がおこなわれるようです。
同社では、営業職・マーケティング職・開発職・設備系技術職・人事関連職・システム企画職・通信販売関連職で即戦力となる人材を随時募集しています。応募を希望する場合には、メールで履歴書・職務経歴書を送付する必要があります。詳しくは、同社のキャリア採用ページで確認してください。
■面接内容の傾向は?
「志望動機」や「自己PR」といったオーソドックスな質問が中心となります。企業研究と自己分析をしっかりとおこない、自分の強みやスキルを整理して、入社後にどう生かしていきたいのかを具体的に語れるように準備しましょう。また、フジッコの商品は身近であるため、消費者目線での意見を聞かれることも予想されます。同社に対する研究だけでなく、食品業界についてもしっかりと研究し、他社との違いについても明確にしておくことが大切です。
面接の雰囲気は、圧迫的だと感じた人もいますが、おおむねアットホームな雰囲気であるようです。同社の面接では、回答内容はもとより、受け答えの際の表情や言葉の選び方などから人柄やコミュニケーション力を見られる傾向にあります。「この人と一緒に仕事をしていきたい」と思われるような、気持ちの良いコミュニケーションを心がけたいものです。
なお、同社の新卒採用サイトには「求める人材像」や「社員インタビュー」などが掲載されていますので、目を通しておくことをおすすめします。
フジッコの面接攻略法(面接対策)
■フジッコの中期経営計画を理解した上で自己分析をする
フジッコでは2016年4月に、10年後に目指す姿として、「フジッコNEXTビジョン2025」を策定しました。そのロードマップの中で、2019年度~2021年度をセカンド・ステージとして新たな中期経営計画をスタートさせています。この3カ年を「飛躍への加速」の期間と位置づけ、2021年度に売上高732億円、営業利益率8.5%を目指す方針です。
戦略のポイントは以下の6つです。
(1) 既存の枠を超える価値創造
新チャネル・新技術・ESG等の枠組みを超えた取り組みにより飛躍を加速させます。
(2) 選択と集中
コア商品の圧倒的競争力をつけながら、成長事業への積極投資と商品整理、生産統廃合による合理化を進めます。
(3)収益力の再強化
工場の再編、生産ラインの自動化・効率化を図るだけでなく、業務の外部委託も含め生産性を高めるとともに、調達コストの低減を進め、収益力の再強化を図ります。
(4)研究・開発体制の再強化
開発DNAを継承していくとともに、新たな分野の開発に挑戦します。
(5)人材育成と組織改革
事業拡大計画に沿った組織対応と階層別人材育成を計画的に実施します。
(6)働き方改革の推進
社内の意識改革を進め、収益力強化につながる“質の向上”を実現します。
面接にあたっては、この戦略が意味するところを理解し、自己分析に落とし込む必要があります。そして、どの領域に自分の力を発揮できるのかに焦点を当てて自己PRにつなげましょう。
■「なぜフジッコに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
選考を通じて聞かれる質問のひとつに「なぜフジッコなのか」というものがあります。面接官はこの質問により、「入社への熱意」「社風にフィットした人材か」「中期経営計画に合致した人材か」といった点を判断しています。
この質問に答えるためには、同社の事業内容や中期経営計画などを理解するとともに、競合他社についても情報収集をおこなう必要があります。事業についてはもちろん、組織文化や風土、目指す姿にそれぞれ違いがあることがわかるでしょう。少なくとも以下のような企業については情報収集をおこなって、理解を深めてください。そして、「なぜフジッコを選ぶのか」について自信を持って語れるよう準備を進めましょう。
- エスフーズ株式会社
- 株式会社なとり
- 株式会社ロック・フィールド
- 株式会社永谷園ホールディングス
フジッコの採用面接で実際に聞かれた質問内容
フジッコが目指している方向性や、求める人材像が企業研究を通じて見えてきたのではないでしょうか。
フジッコでは、「食がいのちを守りつくる」という価値観が浸透しています。同社の社員には、美味しさの追求だけでなく、「食」によって健康を守ることや、安心・安全を貫くための不断の努力が求められるのです。まずは、そうした価値観に対する理解が必要になります。そのうえで、自分がどういった貢献ができるのかをアピールできるとよいでしょう。
「食」にまつわる思いや、これまで仕事を通じて挑戦してきたことを伝えられるよう、具体的なエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をおこなってください。
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/ルートセールス] 【結果:最終面接で不採用】
[50代前半・女性/カスタマーサポート] 【結果:内定を辞退】
フジッコの採用面接に向けて
フジッコの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。