吉本興業の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
吉本興業は「誰もが、いつでも笑顔」という理念を掲げ、これを体現するように従業員も個性豊かな人材が揃っています。実際に働いている人からは、「キャラがあれば仕事もなんとかなる」といった口コミが見られるほど、個性や笑いが職場の重要なコミュニケーションツールとなっています。
また、「お笑い好きの人なら毎日やりがいを感じて仕事ができる」「残業が多いが、世の中に影響を与えられやりがいがある」などの口コミがある一方で、「本当にお笑いが好きではない人や、プライベートを大事にしたい人は辛く感じる」など、やりがいと余暇とのバランスに悩む場面もあるようです。
「活気があり明るい雰囲気の職場」という同社では、人事評価でも個性やコミュニケーション能力の高さが重視される傾向があり、所属タレントだけでなく従業員にも「吉本興業で夢を実現しよう」という熱量が求められています。吉本興業の採用面接を受ける前には、こうした社風を理解して準備を進める必要があるでしょう。
■選考は何次まで?
エントリーは吉本興業ホールディングスのコーポレートサイトからおこないます。グループ全体の求人がまとめて掲載されていますので、勤務地と併せて確認の上、応募しましょう。
面接は2回おこなわれます。1次面接は東京本社・大阪本社・各地方事務所で受けられるほか、Skype等のビデオ通話で受けることも可能と、広く門戸を開放しています。2次面接は東京本社または大阪本社で受ける必要があり、希望する部署の上長が担当します。そのため面接の内容も、部署における具体的な仕事内容などが大部分を占めるようです。
実際に内定した人の口コミを見ると、応募から内定までにかかる期間はほとんどの場合、1ヶ月~3ヶ月ほどです。入社時期は相談できるので、在職中の人は希望を伝えておきましょう。
■面接内容の傾向は?
実際に面接を受けた人からは、「フレンドリー」「和やかな雰囲気」などリラックスして臨めたという声が多く寄せられている一方で、「雰囲気に呑まれてしまった」という人もいます。吉本興業はもともと関西色が強く、上下関係が明確な企業文化が根付いています。面接でも関西弁で鋭く質問が飛んでくるようですので、慌てないよう、あらかじめこうした雰囲気を想定しておくことが大切です。
実際の面接内容は、「質問を何度もしなくてはならず戸惑った」という人もいるほど、こちらからの質問を求められます。面接の前に、聞きたいことをまとめておくとよいでしょう。また、志望動機や転職理由は必ず聞かれる項目です。とくに転職理由について、「仕事がきつくて辞めた」「人間関係がうまくいかなかった」などと回答すると、マイナスイメージをもたれやすいので注意しましょう。
吉本興業ではやりがいがある分、体力的にも時間的にもハードな仕事を任せられる可能性があるため、採用面接でも前職での厳しさを語るのは控え、体力面や精神面のタフさ、やる気をアピールするとよいでしょう。
吉本興業の面接攻略法(面接対策)
■吉本興業の行動憲章を理解した上で自己分析をする
吉本興業は、同社を含むグループ全体の行動憲章として、「最良のエンタテインメントの提供」をはじめとする10項目を策定しています。これは、吉本興業グループの理念「『笑い』を中心としたエンタテインメントによる社会貢献」、「誰もが、いつでも笑顔や笑い声をもてる社会」を実現するための指針であり、従業員および所属タレントが遵守するものとされています。
1つめに掲げる「最良のエンタテインメントの提供」では、老若男女問わず安心して楽しめるエンタテインメントを社会に提供することを明言。以下、法令順守や反社会的勢力の排除、社会への貢献、人権の尊重、知的財産の取り扱いなどについて明文化されています。
近年、観客や視聴者に提供する「笑い」を追求するだけでなく、コンプライアンスの徹底を強く意識している同社。こうした傾向を念頭に置いて企業研究を進め、同社が求める人物像に合致した人材であることをアピールできるよう、自己分析に落とし込みましょう。
■「なぜ吉本興業に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
吉本興業の中途採用面接で必ず聞かれるのが、「なぜ吉本を志望したのか」という問いです。前職からの転職理由を含めて聞かれることもあるため、ブレずに答えられるようしっかりと準備しておく必要があります。面接官はこの質問から、あなたのやる気を見ているだけでなく、吉本興業についてしっかりと理解した上で、「やりたいこと」を描けているかどうかを見極めています。
入社後にギャップを覚えないためにも、競合となりやすい他社についてしっかりと研究し、「なぜ吉本を志望したのか」という問いに迷わず答えられるようにしておきましょう。
近年は、競合他社とも良好な関係を築きながらエンタテインメントの幅を広げている吉本興業。他社研究をおこなうことで、同社の企業戦略も見えてくるでしょう。業界全体の動向にも注意して、研究を進めてください。次に、競合となりやすい企業を4社挙げますので、これらを研究しておくことがおすすめです。
- 松竹芸能株式会社
- 株式会社マセキ芸能社
- 株式会社太田プロダクション
- 株式会社プロダクション人力舎
吉本興業の採用面接で実際に聞かれた質問内容
吉本興業の採用面接を受ける前には、企業理念や行動憲章に基づいた自己分析をおこない、他社研究を踏まえて志望動機を整理しておくことが大切です。
そして、面接の場では「従業員のコミュニケーション能力やキャラが重視される雰囲気のなか、『吉本興業で夢を実現しよう』という熱量が求められる」という社風を意識して、「観客や視聴者に提供する笑いを追求するだけでなく、コンプライアンスの徹底を意識する」という同社の指針を理解して現場で行動できる人材であることをアピールしましょう。
吉本興業の中途採用面接で実際に聞かれた質問をご紹介します。自身が同じ質問をされたらどのように答えるか、シミュレーションしながら見ていきましょう。
[20代後半・男性/その他] 【結果:二次面接で不採用】
[10代後半・女性/芸能マネージャー] 【結果:入社】
[20代後半・女性/編集] 【結果:内定を辞退】
[20代前半・男性/その他] 【結果:二次面接で不採用】
吉本興業の採用面接に向けて
吉本興業の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「従業員のコミュニケーション能力やキャラが重視される雰囲気のなか、『吉本興業で夢を実現しよう』という熱量が求められる」社風を理解して、これに合った自己PRができるよう準備しておく。
- 「観客や視聴者に提供する笑いを追求するだけでなく、コンプライアンスの徹底を意識する」という同社の指針を理解して現場で行動できる人材であることをアピールする。
- 競合他社についても研究し、「なぜ吉本興業か」に対する答えを明確にしておく。
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