博報堂プロダクツの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
博報堂プロダクツは、大手広告代理店である博報堂グループの総合広告制作会社です。親会社である博報堂を主な取引先として、写真や映像・動画、イベントスペースなど、プロモーション・広告に関わるクリエイティブ制作や、グッズ・オリジナル商品の企画・制作をおこなっています。
初代代表取締役社長である多田亮三氏は、創業理念として「こしらえることのプロフェッショナル」を掲げ、モノづくりへのこだわりを表現しました。同社はこれを現在まで一貫して重視しています。この「こしらえる」という言葉は同社のインターンシップのタイトルになっていたり、現代表取締役社長である岸直彦氏の社長あいさつに引用されていたりと、同社を特徴づける考えとなっています。
同社のコア・コンピタンスは、消費者からみて広告主の商品やブランドへのロイヤリティを上げる「顧客化力」でしょう。「顧客化」とは、同社の各事業が追求する広告制作の専門技術と、国内最大級の広告代理店である博報堂グループならではの流通・小売現場や消費者心理についての知見を掛け合わせ、広告主の商品・ブランドを継続的に購買する顧客を獲得することです。同社は行動経済学を研究するゼミを社内に作り、ビッグデータを活用したデジタル施策に注力をするなど、顧客化力をより強化する取り組みをおこなっています。
同社の口コミからは、プロフェッショナル意識を強く持つ社風が伺えます。「仕事にシビアでハードワークな人が多い」「社内にプロフェッショナルな人材が多く、自身の成長にもつながる」といった口コミが見られました。
また、同社には総合職・一般職といった区切りがなく、65種類の専門職で組織が構成されています。こういったことからも、同社におけるプロフェッショナル意識の強さがうかがえるでしょう。創業理念である「こしらえることのプロフェッショナル」と、コア・コンピタンスである「顧客化力」は、同社の採用情報ページ、社員インタビュー記事などに度々登場します。同社の面接では、このような社風にフィットするとともに、これらの考えを理解し共感できることが求められるでしょう。
■選考は何次まで?
口コミによると、同社では書類選考を経て、2〜3回の面接がおこなわれます。職種によって面接官は異なりますが、1次面接は人事担当者、2次面接以降では採用部署の責任者やリーダー、管掌役員が務める場合が多いようです。書類選考を通過した際に、応募したポジションの採用選考フローと面接官について確認しておくとよいでしょう。
同社の募集職種は、コーポレートサイト「採用情報」内の「中途採用」に一覧が記載されています。2020年5月現在、人事や広報といった管理部門系職種からエンジニア、プランナーまで、幅広い職種の募集が公開されています。また、「オープンポジション」も受付中のため、広告・SP業界経験者かつ現在希望する職種の募集が公開されてない場合は応募しておくことをおすすめします。
■面接内容の傾向は?
同社の採用面接では、志望動機や職務経歴といった基本的な内容に加えて、広告制作会社ならではの質問も想定しておきましょう。面接経験者の口コミによると、趣味や好きなサービスについてのプレゼンテーションや、自分を芸能人・動物にたとえた自己紹介を求められるなど、世間一般への興味関心や表現力を測るような質問があったようです。自身の強み・弱みをはじめ、それらを象徴するようなエピソードを準備するとともに、テレビのニュースや新聞、WEBメディアやSNS上の話題に目を通しておくことをおすすめします。
また、プロフェッショナル意識の高い同社の社風を反映したような質問についても、対策しておくことが重要です。具体的には、「プロとは何か」と認識を問うようなものや、「同社で何を成し遂げられるのか」など、プロとしてどう実績を残せるかを判断するものを想定しておきましょう。過去にプロフェッショナル意識を発揮した経験や、またそれを意識するようになったきっかけとなるエピソードなども準備しておくことをおすすめします。
博報堂プロダクツの面接攻略法(面接対策)
■博報堂プロダクツの行動指針を理解した上で自己分析をする
同社の採用面接に臨む前に、行動指針「行動の基本10の宣言」に目を通しておきましょう。
「行動の基本10の宣言」には、創業理念でもある「こしらえる」ことを楽しみ、プロフェッショナル意識を持つこと、またクライアントと消費者間のコミュニケーションの橋渡しをすることに責任を持つこと、机上の理論でなく手足を動かしてアイデアを生み出すこと、などが示されています。
特に、「こしらえる」というモノづくりにこだわる姿勢と、プロフェッショナルとしてどう実績を作ることができるかといった考えは、同社の行動指針にも定められています。また、クライアントの商品やブランドと消費者の関係性を強化してファンを作る「顧客化力」をコア・コンピタンスとする同社ならではのこととして、広告によるコミュニケーションへの責任感が表現されていることも重要な点です。
同社の採用においては、「行動の基本10の宣言」に共感し、また実践できる素養のある人材が求められるでしょう。この内容に目を通した上で、どの点になぜ共感できるのか自己分析をおこない、これまでの経験や行動と照らし合わせ、この宣言を実際に行動に移せる人材であることをアピールしましょう。
■「なぜ博報堂プロダクツに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
「なぜ同社に入社したいのか」という志望動機についての問いは、同社の面接において頻出です。面接官はこの質問を通じて、同社への理解度や熱意、また転職理由との整合性などを判断しています。これに明確に回答するためには、事業内容や理念についてはもちろん、『AdverTimes(アドタイ)』や『宣伝会議』といった広告業界の専門媒体にも目を通し、同社についての理解を深めましょう。
併せて、下記のような競合他社についても研究しておくことも重要です。各社の事業領域や事例に目を通し、比較した上で同社への志望動機を組み立てましょう。特に、同社と同じく広告代理店のグループ会社である株式会社電通クリエーティブX(クロス)・株式会社ADKクリエイティブ・ワンの2社について重点的に研究することをおすすめします。
- 株式会社電通クリエーティブX
- 株式会社ADKクリエイティブ・ワン
- 株式会社太陽企画
- 株式会社IMAGICA GROUP
博報堂プロダクツの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や競合他社の研究を通じて、同社の特徴やどのような人材が求められているかが分かってきたのではないでしょうか。同社は博報堂グループに属する総合広告制作会社で、「こしらえる」というモノづくりへのこだわりと、プロフェッショナル集団であることを重視しています。また、同社には総合職・一般職といった区切りがなく、65種類の専門職で組織が構成されていることからも、プロフェッショナル意識の高さがうかがえます。
同社では面接を通じて、このようなプロフェッショナル意識や、同社のコア・コンピタンスである「顧客化力」に共感できるどうか見極められるでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[20代前半・男性/映像制作] 【結果:入社】
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:入社】
[20代後半・男性/企画営業] 【結果:入社】
[20代後半・男性/企画営業] 【結果:入社】
博報堂プロダクツの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ抑えておきたい内容をご紹介してきました。以下について、重点的に面接対策をしておきましょう。
- プロフェショナル意識の強い社風を理解して、その社風にフィットし「こしらえる」という理念と「顧客化力」に共感して活躍できる人材であるとアピールする。
- 同社の行動指針「行動の基本10の宣言」を理解し、これに沿った自己分析をして自己アピールに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ同社なのか」に対する回答を明確にする。
これらを意識し、面接当日は同社で中長期的に活躍できる人材だと伝えられるように準備をしましょう。
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