【面接対策】日本特殊陶業の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】日本特殊陶業の中途採用面接では何を聞かれるのか

主力製品であるスパークプラグで世界シェアNo.1を誇る日本特殊陶業への転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策をすすめましょう。


日本特殊陶業の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

スパークプラグやセラミックス製品を製造・販売する日本特殊陶業。日本碍子(日本ガイシ)などとともに、国内の陶磁器産業を代表する企業集団である森村グループに属しています。かつて日本ガイシの一事業部であった同社は、スパークプラグの立ち上げを機に独立しました。そのため、今でもスパークプラグの商標には日本ガイシの「NGK」が使われています。

主力のスパークプラグは、世界のほぼ全ての自動車メーカーに採用されており、同社の海外売上比率は8割を越えています。世界中の自動車を支えているという点に、やりがいや面白みを感じる声が多く聞かれました。

年功序列を基本とした保守的な面があり、変化やスピードを求める人よりは、安定した環境の中でじっくりと仕事に取り組みたい人に向いているかもしれません。「上司や先輩とざっくばらんに相談して仕事を進められる」「“いい人”が多い」いった口コミが多く見られ、穏やかな人間関係をベースにした社風であるようです。そのため、社内の風通しも良いといいます。

女性活躍に関しては、いまだ発展途上だという声があるものの、育児をしながら働き続けられる環境があり、徐々に管理職登用も増えてきています。また、ワークライフバランスが整っていることを伝える口コミも多く見られました。

こうした社風にフィットするかどうかは、応募者・採用者双方にとって重要なポイントとなります。自己分析を通じて、じっくりと仕事に取り組める安定した環境が自分にフィットしているかどうかを見極めましょう。

選考は何次まで?

同社の中途採用は転職エージェントを通じての個別対応となっています。キャリコネにも求人情報が掲載されていますので確認しておきましょう。

選考プロセスに関しては会社側から公表された情報はありませんが、口コミ等の情報によると、書類選考後に複数回(おおむね2〜3回)の面接がおこなわれます。ただし、職種やポジション、転職エージェントによっても異なってきますので注意してください。

なお、同社では求める人材像を、「至誠信実」「独立自営」「四海兄弟」「素志貫徹」の4つの項目で構成される「日特ウェイ」という価値観に共感し、これを体現できる人としています。コーポレートサイトに設けられた新卒採用サイトにこうした情報が詳しく掲載されていますので、中途採用の場合も参考にするとよいでしょう。

面接内容の傾向は?

「自己PR」「志望動機」「今後の展望」など、一般的な事項を詳しく聞かれる傾向にあります。特に志望動機については、面接官を納得させる内容と論理展開が求められます。これまでのキャリアを整理し、同社の特徴や自分のキャリアビジョンと結びつけて筋の通った回答を心がけてください。

面接は和やかな雰囲気の中でおこなわれることが多いようです。話し方や表情から人柄を見られますので、「一緒に働きたい」と思われるようなコミュニケーションを心がけましょう。また、会話の流れでさまざまな質問へと発展する可能性があります。どんな質問にもしっかり答えられるよう、これまでの経験をまとめ、披露できるエピーソードをいくつか準備しておきましょう。

日本特殊陶業の面接攻略法(面接対策)

日本特殊陶業の「第7次中期経営計画」を理解した上で自己分析をする

同社では、2010年に10年後のあり方について定めた長期経営計画「日特進化論」を示しました。「深化」「新化」「進化」「真価」というステージに分け、2020年3月期からは最終ステージに入っています。そして、「日特進化論」の総仕上げとなる2017年3月期〜2021年3月期を対象に策定されたのが「第7次中期経営計画」です。

日本特殊陶業 中期経営計画説明資料より

基本方針を「現業と新ビジネスの加速度的な発展」とし、以下の3つの課題に取り組むとしています。

(1)既存事業のさらなる強化
プラグ事業における新興国市場の攻略、センサ事業における環境規制対応製品の強化をはじめ、グループ企業であるWells社を活用した自動車関連製品の拡充を通じて、さらなる成長を目指す考えです。

(2)新規事業の創出
次世代自動車を含めた非内燃機関向けの新製品を立ち上げるとともに、環境・エネルギー・医療分野の事業化を実現させ、新規事業のポートフォリオを高めていくとしています。

(3)強固な経営基盤の構築
スピード経営の実行、フェアな処遇によるグローバルでの人材活用、責任と権限の明確化や横串での統括管理機能を目指した組織改編をおこない、事業戦略を後押しする方針です。

日本特殊陶業 中期経営計画説明資料より

同社が中長期で目指す方向性や具体的な戦略を理解することは、即戦力が求められる中途採用ではとても重要であるといえます。新卒採用と違って、これまでの経験やスキルをどう生かしていくのかを含めた自己PRができるよう、中期経営計画資料はしっかりと読み込んでおきましょう。

「なぜ日本特殊陶業に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

面接では、「なぜ日本特殊陶業なのか」という質問をされることがあります。この質問では、「社風にフィットした人材か」「事業に対する理解はどの程度か」「中長期的なビジョンにマッチした人材か」などを確認しているといえるでしょう。

この質問に明確に答えるためには、競合他社の分析が不可欠です。他社研究をおこなうことで、事業の特徴だけでなく、社風や組織制度などにも違いがあることがわかるでしょう。

他社研究の方法としては、自分なりの軸で業界マップを作ってみることもおすすめです。その上で、それぞれの事業規模や特徴をつかめば、同社のポジショニングや独自性がより鮮明に見えてくることでしょう。ここでは、同社と同じく森村グループに属する3社を挙げました。これを参考に、さらに研究対象を広げてみてもよいでしょう。

  • 日本碍子株式会社
  • TOTO株式会社
  • 株式会社ノリタケカンパニーリミテド

日本特殊陶業の採用面接で実際に聞かれた質問内容

日本特殊陶業が目指している方向性や求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。

スパークプラグの製造から始まった日本特殊陶業は、現在でもスパークプラグで世界シェアNo.1を誇ります。その社風は、穏やかな人間関係をベースに、安定を重んじる保守的な面があるといいます。そうした社風に馴染みながら、じっくりと仕事に取り組める人材であることを伝えたいところです。また、前述した「日特ウェイ」で示される同社の価値観に共感できることも重要なポイントとなります。さらに、長期経営計画「日特進化論」、現在進行中の「第7次中期経営計画」にも目を通し、理解を深めておきましょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:内定を辞退】

質問

今後の方向性

回答

グローバル推進そして、海外も大事だが、…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/プラント施工管理] 【結果:二次面接で不採用】

質問

なぜ弊社でなくてはならないのですか?

回答

そこの会社でなくてもよかった上にまったく…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/プラント設計] 【結果:二次面接を辞退】

質問

残業が多いが良いか?

回答

現職でも残業や休日出勤が多く問題ない。…(口コミの続きとアドバイスを見る

日本特殊陶業の採用面接に向けて

日本特殊陶業の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 穏やかな人間関係をベースに安定を重んじる社風に馴染みながら、じっくりと仕事に取り組める人材であることを伝える。

  • 中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。

  • 競合他社について研究し、「なぜ日本特殊陶業か」に対する答えを明確にしておく。


面接当日は自分の言葉でアピールできるよう、上記3点を意識して万全の準備で臨みましょう。

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