【面接対策】中外製薬工業の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】中外製薬工業の中途採用面接では何を聞かれるのか

中外製薬で開発された医薬品の製造を担っている中外製薬工業。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


中外製薬工業の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

同社は、中外製薬が研究・開発した医薬品の生産工程を担っています。中外製薬は特にバイオ医薬品において日本のパイオニアと称されますが、それを生産する同社もまた一流の技術力を誇っています。教育制度や研修プログラムなどが充実していることからも、一流の技術者を育てる土壌は十分整っていると言えます。

口コミでも「新薬開発や既存品の改善検討などさまざまなスキームで成長の機会がある」「望めばスキルアップの機会が与えられ、そのための業務にアサインされる」「中途入社にもOJTでしっかり教育する」など、成長の機会や教育制度を評価する意見が見られました。一方で、「黙っていると何もしてくれない」という声も。キャリアアップは本人の意欲次第であるようです。

また、入社理由や仕事のやりがいにおいて「患者さんを助けたい」「がん治療に貢献したい」という意見が多数ありました。「人と技術を育む組織風土を通じて、コスト競争力の高い良質な製品を安定的に供給し、世界の医療と人々の健康に貢献する」という企業理念のとおり、貢献欲を持ち積極的にチャレンジする人が評価される社風と言えそうです。面接ではこうした社風に合う人材かどうかが見極められます。

選考は何次まで?

2020年5月時点の同社の中途採用ページでは、品質保証職、社内SE職、品質管理職、医薬品製造職の4つの職種におけるエキスパートを募集しています。すべての職種において必須となる業務経験やスキルが定められています。英語力を問われる募集もありますので詳細はコーポレートサイトを確認してください。

また、勤務地は工場のある東京(北区浮間)・栃木(宇都宮市)・静岡(藤枝市)のいずれかになります。

選考フローは、エージェントのサイトによると、WEBによる書類選考→一次面接→適性検査(WEB受検)→最終面接→内定となるようです。内定まではおよそ2週間です。

面接経験者の口コミによると、応募者2名につき人事担当者が1名の面接や、応募者8名につき人事担当者が2名でのグループワークを実施する場合があるようです。

面接内容の傾向は?

面接経験者の口コミによると、志望理由や、成功体験、失敗体験など、これまでの経歴に関わる質問が多いようです。専門分野の業務経験が必要であるため、職務経歴書に沿って細かく質問されることが想定されます。

また、グループワークを経験した人の口コミでは、発言内容よりもルール・規則に正確に従うことが求められる傾向にあったとのこと。また、会場に到着する時間やメモの取り方、話を聞く姿勢までしっかり記録されていたようです。細かい所作まで審査対象であることを意識するようにしましょう。

同社のコーポレートサイトには先輩社員のインタビューが掲載されています。業務の詳細やそれぞれの仕事のやりがい、各部門ごとの社員の1日のタイムスケジュール例なども参考になります。応募する職種以外の情報にも触れておきましょう。

中外製薬工業の面接攻略法(面接対策)

中外製薬工業の企業理念と「QCDSM」を理解した上で自己分析をする

まず初めに、中外グループにおける同社の役割を確認しておきましょう。

コーポレートサイト「中外グループでの役割」

同グループはバイオ医療品において日本をリードしており、特に「がん」領域では国内トップシェアの実績を誇ります。それを支えているのが、同社宇都宮工場です。ここで生産されたバイオ医療品は現在世界90ヶ国以上で販売されています。

浮間工場ではバイオ医薬品の原薬製造、製剤、包装を行います。また、治験薬の製造拠点でもあり、中外製薬の研究開発部門と連携しながら新薬開発に取り組んでいます。

藤枝工場は世界最先端の高活性封じ込め技術によって固定剤などの製造を行なっています。

これら世界トップレベルの設備を誇る3つの工場が常に連携し、関わるすべての職種の社員が同じ指標で行動するために、企業理念のもと「QCDSM」が策定されています。

コーポレートサイト「企業理念」

世界に通用する技術力を身につけるためには努力を惜しまない姿勢、世界的な需要に応えられるグローバルな視点、ルール遵守で正確に業務を遂行できること、また、社内外とのやり取りが多いため高いコミュニケーション能力も求められます。

面接の前には、企業理念と「QCDSM」について理解し、具体的に自分のバリューをどのように発揮していきたいかを熱意を持って伝えましょう。

「なぜ中外製薬工業に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

面接では、「中外製薬工業のことをどのくらい理解しているか」「同社でやりたいことは何か」を論理的に伝えることが必要です。それと同時に「なぜ同業他社ではなく中外製薬工業を志望するのか」という視点からアピールすることで、同社に対する熱意や本気度がより伝わります。

具体的には製薬会社において、製造部門に強みのある企業、バイオ医療品で実績のある以下のような企業を参考にするといいでしょう。また、親会社である中外製薬の事業についても必ず研究しておきましょう。

  • 武田薬品工業株式会社
  • アステラス製薬株式会社
  • 富士製薬工業株式会社
  • 協和キリン株式会社

中外製薬工業の採用面接で実際に聞かれた質問内容

中外製薬工業が目指している方向性や、どういった人材が求められるかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。同社の企業理念をよく理解した上で、人を救うという企業の役割を自分自身の役割として捉え、具体的にどのように行動するか、なぜそうしたいかなど、しっかりと言語化できるに準備しましょう。

また、面接では「貢献欲を持ち積極的にチャレンジする人が評価される社風」にマッチした人材と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代後半・男性/その他] 【結果:入社】

質問

経験を活かせないかもしれないがその場合はどうするか?

回答

新しい知識と見聞を獲得する中で使えるものが出てくるかもしれないので…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・女性/営業事務] 【結果:入社】

質問

何故こちらに来ましたか?

回答

経験を活かして働ける。会社規模も大きいため、商品や製造方法も気になる…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・女性/品質管理] 【結果:結果待ち】

質問

成功体験・業務で突き当たった壁と克服方法・志望動機

回答

バイオ医薬品の先駆けである企業で専門性を深めたかったから…(口コミの続きとアドバイスを見る

中外製薬工業の採用面接に向けて

中外製薬工業の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「貢献欲を持ち積極的にチャレンジする人が評価される社風」を理解し、それに合致した行動がとれる人材であることをアピールする。

  • 中外製薬工業の企業理念と「QCDSM」を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。

  • 競合他社についての理解を深め、「なぜ中外製薬工業なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

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