あらた監査法人の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
あらた監査法人は、世界4大会計事務所のひとつであるPwCのメンバーファームです。同法人ではPwCのノウハウおよび実務を日本に適した形で提供しています。
あらた監査法人では存在意義、Visionを共有し、監査、アドバイザリー、リスク・アシュアランスのそれぞれのサービスをおこなっています(Visionについては後述参照)。
同法人では存在意義、Visionに加えて、経営側からの一方的なトップダウンだけではない、積極的なボトムアップでさまざまな意見を提案する「Speak Up(声を上げる)」という価値観も大切にしています。Speak Upによって吸い上げられたさまざまな意見は、監査業務の品質向上に活かされています。
「性別や年齢、職階に限らず、互いをリスペクトする文化がある」「互いに学び合って、品質向上につなげている」といった声からは、上下関係や横の関係がフラットで互いを信頼する文化が根付いている様子がうかがえます。また、互いのスキルを尊重し、違いを認め、「その違いが価値だとする共通認識がある。それが『あらた』の強み」といった話も。さらに「自分が正しいと思うことを誰に対しても言うことができる」という話は、もうひとつの価値観である「Doing the right thing(正しいことをする)」にも通じています。
専門性をもった人が集まることにより、サービスに厚みが出せているというあらた監査法人。各自の得意分野をいかし、互いをサポートし合うことで、ビジネスパートナーとしてクライアントからの信頼を確かなものにしています。
一方でローカルルールがあり、「周知されていない中途社員は苦労する」といった口コミも。また、「外資系には珍しく、全体でのミーティングや飲み会、社員旅行がある」といった情報もありました。外資系というイメージ先行ではなく、柔軟な心構えをしておけば安心でしょう。
存在意義に共感し、正しいと思ったことには声をあげて、社会課題の解決に貢献していく。採用面接では、こうしたカルチャーに合致する人材であることをアピールしてみましょう。
■選考は何次まで?
あらた監査法人では、「製造・流通・サービス」系と「金融」系でコンサルタントやアドバイザリーなど、さまざまな職種の採用をおこなっています。また、公認会計士試験合格者を対象とした定期採用も例年同様、実施していくとしています。詳細はコーポレートサイトで確認してみましょう。そのほか、オープンポジションも用意されているので登録しておくとよいでしょう。
面接経験者の口コミによると、面接は2回ほどおこなわれ、面接官は一次面接が現場マネージャー、二次はパートナーだったとの情報が寄せられています。選考期間は、コンサルタントは1か月ほど、公認会計士やサポート業務は1~2週間ほどを目安にしておくとよいでしょう。
採用ページには、パートナーや職員のインタビュー、人材育成の詳細について掲載されていますので、目を通しておくことをおすすめします。また、同法人ではオープンセミナーを開催していますので、同法人への知見を深めるためにも参加してみましょう。
■面接内容の傾向は?
面接では、「なぜコンサルタントではなく、システム監査を志望するのか」という質問や「どんなクライアントを担当したいか」という質問をされたとの口コミがありました。面接官はどう切り返してくるか、どのような興味深い回答をしてくるのかを確認していると推測されます。質問には冷静に答えられるよう、質問事例を収集し回答を想定しておきましょう。
公認会計士の場合は、志望動機や職歴のほか、将来のキャリアプランについて問われるケースが多いようです。後述する「Vision 2025」では、学びの場と働く環境を提供することで人財を育成し、卒業後もファームを超えた人的ネットワークを構想する同法人。5年後、そして10年後、20年後のキャリアプランを俯瞰し、明確に答えられるよう整理しておくことをおすすめします。
あらた監査法人の面接攻略法(面接対策)
■あらた監査法人の「Vision 2025」を理解した上で自己分析をする
採用面接を受ける前には、あらた監査法人の「Vision 2025」を理解しておく必要があります。
日本では官民挙げて、社会課題解決のため「Society 5.0」の実現を目指し、IT技術活用の拡大に取り組んでいます。これを受けてあらた監査法人では、2025年に向けた「デジタル社会に信頼を築くリーディングファーム」というVisionを掲げ、「信頼=トラスト」をコンセプトとした5項目の優先領域に取り組んでいます。
その中のひとつ「品質の追求」では、規制(コンプライアンス)とステークホルダーが希求するクオリティーにこだわり、深化させていくことで、さらなる成長につなげていく方針です。
また、デジタル社会に信頼を築く人財を採用し育成することでファームを超えたネットワークを構築し、メンバーと同法人の成長を促進したい考えです。あらた監査法人ではコーチ制度を導入しており、フォローアップする担当者からフィードバックが受けられるシステムを標準化しています。
2006年の設立以来、同法人が大切にしてきた組織文化を守り、変化する社会のニーズを的確に捉え、プロフェッショナル・ファームとして監査を提供することで、さまざまな信頼(トラスト)を確立できるよう努めていきたいとしています。
同法人のVision を自身に落とし込んだ上で、自己分析をおこない、その中でどのように活躍していきたいのか、具体例をあげて説明できるようにしておきましょう。
■「なぜあらた監査法人に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
採用面接では「なぜ当法人を志望したのか」と質問されることを想定しておきましょう。この質問は、志望動機以外に「当法人を本当に理解しているか」といった観点からも尋ねています。前述したようにオープンセミナーに参加し、知見を深めておくのもよいでしょう。
志望動機を明確にするために、あらた監査法人に関する情報を集めて分析することは最低限必要です。しかし、それ以上に監査をおこなう競合ファームの研究が重要です。他社を研究することで、あらた監査法人という組織の立ち位置や他の法人との違いがわかり、より同法人への理解が深まるでしょう。BIG4の他の3つの監査法人を調べてみることをおすすめします。
- 有限責任監査法人トーマツ
- KPMG有限責任あずさ監査法人
- EY新日本有限責任監査法人
あらた監査法人の採用面接で実際に聞かれた質問内容
あらた監査法人に関する企業研究を通じて、「Vision 2025」に基づく今後の方針や企業カルチャーがわかってきたのではないでしょうか。
このようにあらた監査法人の採用面接を受ける前には、「Vision 2025」に基づいた自己分析や競合する他のファームの研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、PwCグループの存在意義に共感し、「正しいと思ったことには声をあげて、社会課題の解決に貢献していく」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを用意しておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このほかにも「苦手な人にはどう対応しますか」「英語力と論述能力はありますか」「簿記はできますか」といった質問も報告されています。このような質問をされたらどのように答えるか、回答を考えながら対策を練っておきましょう。
[30代前半・男性/その他] 【結果:入社】
[20代後半・女性/経営コンサルタント] 【結果:結果待ち】
[30代前半・男性/物流コンサルタント] 【結果:結果待ち】
[20代後半・男性/コンサルタント] 【結果:内定を辞退】
あらた監査法人の採用面接に向けて
あらた監査法人の採用面接を受けるにあたって、押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- あらた監査法人の存在意義に共感し、「正しいと思ったことには声をあげて、社会課題の解決に貢献していく」というカルチャーに合致する人材であることをアピールする。
- 「Vision 2025」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜあらた監査法人なのか」に対する答えを明確にしておく。
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