Appleの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1976年、スティーブ・ジョブズらによって創業し、カリフォルニア州に本社を置くApple。iPhoneやiPad、MacBook、Apple Watchシリーズなどのデバイスの開発・販売に加え、オペレーションシステムiOSの開発や各種アプリの運営などを担い、AIを活用した開発も活発におこなわれています。各国にオフィスをかまえ、チームとなって革新的な製品をつくり続けているグローバル企業です。
そんな同社の口コミには、「憧れの企業の製品を扱う仕事ができ、ブランドを背負うのでやりがいがある」という意見が見られます。社員のレベルも軒並み高いようで、「みな個性的でコミュニケーション能力が高く、刺激的だった」という声があがっています。
労働環境については、欧米発祥の企業ということもあり、おおむねホワイトなようです。「残業や休日出勤は一切なかった」というだけでなく、むしろ早めに職場に着いたり、1分でも終業が遅れたりすると注意される場合もあるようです。
また、同社で出世を目指すのであれば英語力は必須です。それは、社内には日本人だけではなく英語を母語とする社員が多数在籍しており、上にいけばいくほどその割合が上がるため。上を目指すのであれば、日常会話だけでなく、ビジネス英会話レベルまでできるとよいでしょう。
「グローバル企業としてブランドを背負い、クリエイティブに創造する」。採用面接においては、こうした社風に馴染み、この会社で働き続けることができそうか見極められます。
■選考は何次まで?
Appleのコーポレートサイトでは、各国の採用情報を閲覧できます。2020年7月現在、日本では「ビジネスデータアナリスト」「Siri プロダクトマネージャー」「カスタマーサポート」、各種エンジニアなど、多数の職種で採用をおこなっています。
「ストアリーダー(店長)」「テクニカルスペシャリスト(製品に関するサポート)」「ジーニアス(トラブルシューティングや製品修理担当)」「クリエイティブ(インストラクター)」などは、各Apple Storeでの勤務となります。
ストアリーダーをはじめ、その他職種の概要には「英語の読み書き、会話に堪能である必要があります」との記載がありますので、注意してください。また、応募には「Apple ID」が必要なので事前に取得しておきましょう。
各職種の応募ページから履歴書を送信した後は、口コミによると「Web選考→1次面接→2次面接→最終面接」という流れで選考が進みます。しかし、中にはグループディスカッションをおこなったという人もおり、職種によって選考過程は異なると考えられますので、万全に準備をしましょう。
■面接内容の傾向は?
面接は対面でおこなう形式のほか、Face TimeやSkypeを利用してオンラインでおこなわれることもあります。オンライン面接は今でこそ世間に定着しつつありますが、同社は以前からこの形式を導入していますので、円滑に進めることが可能でしょう。
面接では、顧客と向き合う姿勢について重点的に問われる傾向があるようです。例として、過去には「顧客満足とはなにか?」「クレームに対してストレスは感じるか?」などを訊かれた人がいました。
そのほか、製品に関する知識についても問われます。カスタマーサポートへの応募でも「今使っているパソコンのスペック、Wi-Fiについて」など、ある程度専門的な内容を問われた経験者がいますので、予習しておくことをおすすめします。「iPhoneのトラブルシューティングに目を通してから面接に臨むとよい」とのアドバイスもあがっていますので、参考にしてください。
Appleの面接攻略法(面接対策)
■Appleの求める人材像を理解した上で自己分析をする
Appleの面接を受けるにあたっては、同社が求めている人材像を理解しておくことが必要です。
同社のコーポレートサイトにおける採用情報を見ると、「自由な発想ができる方なら、どなたでも歓迎します」と大きく記載されています。
このほかにも、「個性を発揮する」や「Appleは、豊かな発想や行動力を持つ多様性あふれる集団」といった文言が多く見られることが同社の特徴です。
同社は「最高の顧客体験を提供する」という共通のゴールを設定し、各国の拠点において数千人の従業員をかかえる一大グローバル企業。常に新たな製品やサービスを発表し、世界を驚かせていますが、そのためには各国の社員が個性あふれる発想力をもち、ネットワークを駆使してアイデアを結集させることが必要です。
同社の選考においては、「革新的なアイデアを提案できる人材である」という印象を与えることが重要です。イノベーションをけん引したことや、製品開発のアイデアが採用されたことなど、前職での経験などをまとめておきましょう。加えて、英語力も忘れずにアピールしてください。
■「なぜAppleに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜAppleなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「テクノロジー業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えてAppleという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜAppleなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。
例として、以下のような企業とAppleとの違いを調べてみてください。グーグルはiOSと二分されるモバイルOS「Android」、マイクロソフトはおもにPCで使用されるOS「Microsoft Windows」をそれぞれ展開しています。これらとiOSの違いについて、調べてみてください。また、iPhoneやiPadと競合するAndroidデバイスについても予習しておきましょう。
- グーグル合同会社
- 日本マイクロソフト株式会社
Appleの採用面接で実際に聞かれた質問内容
Appleの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。このように、Appleの採用面接を受ける前には、前職での経験を振り返り自己分析をおこなうことや、他社研究を踏まえ志望動機を整理することが大切です。
そして面接の場では、「グローバル企業としてブランドを背負い、クリエイティブに創造する」社風を意識して、「革新的なアイデアを提案できる人材」であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことが望ましいです。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、事前にシミュレーションしておき、実際の面接の際に落ち着いて話せるようにしましょう。
[20代後半・男性/カスタマーサポート] 【結果:結果待ち】
[40代前半・女性/カスタマーサポート] 【結果:入社】
[30代前半・男性/コールセンタースタッフ] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/ショップスタッフ] 【結果:一次面接で不採用】
Appleの採用面接に向けて
Appleの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「グローバル企業としてブランドを背負い、クリエイティブに創造する」社風の中で、「革新的なアイデアを提案できる人材」であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- Appleの求める人材像を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜAppleなのか」に対する答えを明確にしておく。
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