カンター・ジャパンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ロンドンに本社を置き、世界約90ヶ国でマーケティングとコンサルティングを提供するカンター・グループ。その日本における拠点がカンター・ジャパンです。世界中の人々の動向を調査・分析して得た「インサイト(知見)」を強みに、幅広い視点からソリューションを提供しています。
同社が対象とする市場は大きく「ワールドクラス」と「日本市場」に分かれます。ワールドクラスでは、日本にいながら世界中の企業に対応。日本市場向けには、日本ブランドを国内・海外で最大限に拡大させるため、同社特有のグローバルな視点を生かしてブランディングをおこないます。
そんな同社は、さまざまな国籍の社員が在籍するなど、多様性を重視した社風があるようです。女性管理職や産休を経て職場復帰する女性社員が多数いることや、「食品、トイレタリー用品、化粧品など女性目線が必要な業務も多い」といった口コミから、男女問わず活躍できる社風もうかがえます。多様性に富む同社だからこそ、個人の特性を生かしてアイデアを出すことが求められるでしょう。
「グローバルな視点をもち、自身の特性を生かしてソリューションを提供する」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
2021年4月現在、同社では「Client Development Manager」を募集しています。カンター・グループの採用ページは英語で記載されていますが、「Country>Japan」を選択して検索しましょう。また、応募の際はアカウントを作成してください。書類審査に通過した場合は2~3回の面接がおこなわれます。
応募資格としては、「大学の学位または同等の経験」「クライアントマネジメント、アカウントマネジメントの経験」「市場調査、特に消費者調査への情熱」などと記載されており、業界経験が必須とされているわけではありません。
募集要項で特に強調されているのは、「収益の確保・促進における確かな経験(Proven experience in securing and driving revenue)」でしょう。収益確保・増加に貢献した経験があれば、アピールポイントとすることをおすすめします。
■面接内容の傾向は?
面接は和やかな雰囲気で進むようで、「面接官はとても感じのいい人たちだった」といった口コミが見られます。同社では面接官・応募者のどちらかが一方的に話すのではなく、対話を通じて人となりを知ろうとするようです。
質問の内容は「なぜ今までの会社ではなく当社がいいのか?」「当社で何がしたいのか?」といった堅実なものが多く、意表をついた質問をされることは少ないと言えます。これまでの経験や目指す将来像などを固め、言語化しておきましょう。
また、国際色豊かな同社ですが、英語力を問われることは少ないようです。募集要項にも英語のスキルに関する記載はありません。しかし、同社では将来的に海外勤務も可能であることから、英語力は十分なアピールポイントとなるでしょう。
カンター・ジャパンの面接攻略法(面接対策)
■カンター・ジャパンのインスピレーションを理解した上で自己分析をする
カンター・ジャパンの面接を受けるにあたっては、同社の「インスピレーション」に目を通しておくことが必要です。
同社はコーポレートサイトにて、事業に役立つニュースやトピックをコラム形式で掲載しています。ここでは単に社会情勢などの情報だけでなく、同社がどのようなことから着想を得ているのかを知ることができます。
特に昨今は、新型コロナウイルス(COVID-19)が社会に与える影響についての記事が増えています。新型コロナウイルスはマーケティングコンサルティング業界にも大きな影響を与えているため、面接でもコロナ関連の質問をされる可能性は高いでしょう。ここに掲載されている一連の記事に目を通しておくことで、面接対策に役立てることができます。
■「なぜカンター・ジャパンに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜカンター・ジャパンなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「マーケティングコンサルティング業界に向いている人材か」「これまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えて、カンター・ジャパンという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜカンター・ジャパンなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とカンター・ジャパンとの違いを調べてみてください。
- ジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパン合同会社
- グループエム・ジャパン株式会社
- ジオメトリー・オグルヴィ・ジャパン合同会社
- ニールセン・カンパニー合同会社
- イプソス株式会社
カンター・ジャパンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
カンター・ジャパンの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「グローバルな視点をもち、自身の特性を生かしてソリューションを提供する」という社風を意識して、「同社のインスピレーションに沿って、事例ごとに的確な発想ができる人材」と印象づけられるよう、具体的なエピソードを準備してください。
面接経験者が実際にされた質問をご紹介します。このような質問が出たらどのように答えるか、シミュレーションしながら面接対策を進めましょう。
合同会社カンター・ジャパンの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代後半・男性/マーケティング] 【結果:二次を辞退】
[30代後半・女性/リサーチ・市場調査] 【結果:入社】
[30代後半・男性/リサーチ・市場調査] 【結果:入社】
[30代後半・男性/リサーチ・市場調査] 【結果:入社】
カンター・ジャパンの採用面接に向けて
カンター・ジャパンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
- 「グローバルな視点をもち、自身の特性を生かしてソリューションを提供する」という社風の中で、「同社のインスピレーションに沿って、事例ごとに的確な発想ができる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- カンター・ジャパンのインスピレーションを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜカンター・ジャパンなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経験や能力、同社で成し遂げたいことなどをアピールしましょう。
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