JPモルガン証券の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
米国ニューヨークに本社を置く世界有数のグローバル総合金融サービス企業、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー。同グループに属し、日本において投資銀行業務、債券・株式業務などを担っているのがJPモルガン証券です。
グローバル・マーケットを相手に日々ダイナミックな業務を展開している同社の口コミには、「マーケットには絶対がないので、あくなき探求心を満たすことができる」「動かす金額が大きいので刺激的」「同僚がみな優秀で、常に刺激を受ける」といったコメントが並びます。口コミにも記載があるように、「金融としてのプロフェッショナルを目指すのであればこれ以上ない環境」だと言えるでしょう。
その一方で、求められるスキルや能力は非常に高度であるため、向上心が欠かせません。「実力主義が浸透していることから、昇進などについて性別による優劣はほとんど感じない」という口コミからもわかるように、これは性別や国籍を問わず求められる資質です。
また、「仕事ができるかどうかももちろん、それ以上に語学力がものをいう」といったコメントも見られました。仕事の成果に加え、英語での円滑なコミュニケーションによって、国籍を問わず良好な人間関係を構築できる人が評価されるようです。
性別や国籍を問わず、向上心を持ち続けながら国際金融マーケットと対峙する。このような社風にフィットして活躍できる人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
中途採用では、書類選考と複数回の面接がおこなわれることが一般的です。電話面接やビデオ面接が実施される場合もあります。また、英語面接も含まれることが想定されるので、それを踏まえた対策が必要でしょう。
面接回数は応募する職種やポジションによりばらつきがあるようです。そのため、選考にかかる期間も1ヶ月から3ヶ月程度と幅があります。在職中の場合にはスケジュール管理に注意が必要でしょう。
中途採用は随時おこなわれており、内容はJPモルガンのコーポレートサイトから確認できます。情報は都度アップデートされますので、こまめにチェックするとよいでしょう。社員の活動やイベントなどの情報をキャッチする手段としては、同社のSNSアカウントをフォローすることも有効です。
■面接内容の傾向は?
まず、書類は選考の重要な判断材料となります。自分のスキルや能力がしっかり伝わるよう、具体的にアピールできるとよいでしょう。応募職種やポジションに有益な経験やスキルについて、あらかじめまとめておくことをおすすめします。
面接では、どんな質問に対しても論理的で具体的な回答が求められます。一般的な質問もかなり深堀りされることが予想されますので、具体的なエピソードを用意して臨むとよいでしょう。面接官を納得させるためには、定量的な根拠を示すことも重要です。
また、「日本では一年に何本わりばしが使用されているでしょうか」というように、わずかな手がかりから数値を導き出す「フェルミ推定」もよく出る質問としてあがっています。動じずに答えられるよう対策を講じるためには、問題集などを活用することも一案です。日本語でのプレゼンテーションはもちろん、英語でも答えられるようにしておきましょう。
JPモルガン証券の面接攻略法(面接対策)
■JPモルガンの5つの理念を理解した上で自己分析をする
同社には、グループ全体で大切にしている以下の5つの理念があります。同社の強さの根底には企業文化があり、その企業文化の基礎となっているのがこれらです。面接にあたっては、これらが意味するところを解釈し、自分の考えや行動に合致しているかを確認する必要があるでしょう。
● You can make a difference
● Your creative thinking will go a long way
● You can build the career you want
● Your learning never stops here
● You’re a member of our team
前述した社風にも表れているように、同社ではダイバーシティを尊重しながら、一人ひとりが能力の向上に努め、常にイノベーションを追求していく姿勢が大切にされています。こうした要素を自らの行動に当てはめ、これに即した行動によってどんな成果を出してきたのかを語れるとよいでしょう。自らのビジョンや、前職での具体的なエピソードを整理して臨むことをおすすめします。
■「なぜJPモルガン証券に転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接では志望動機に加え、「なぜ、JPモルガン証券なのか」という質問をされます。面接官はこの質問を通して、「社風や理念について十分に理解しているか」「スキルや経験は生かせそうか」など、ミスマッチを防ぐための要素を見極めています。
この質問に明確に回答するためには、競合他社についての研究が非常に重要といえます。なぜなら、他社の経営スタイルや社風を理解することで、同社への理解がより深まるからです。以下に挙げた外資系5社を参考に、事前に他社研究をおこなってから面接に臨みましょう。
- シティグループ証券株式会社
- ゴールドマン・サックス証券株式会社
- BofA証券株式会社
- モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
JPモルガン証券の採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、JPモルガン証券の方向性や求める人材像が明らかになってきたのではないでしょうか。同社の面接では、多様性を尊重しながら、個々の能力開発に努めていく姿勢が問われます。イノベーティブな仕事ができる人材であることを論理的にアピールできるよう、自己分析と企業研究は徹底的におこないましょう。
また、面接の傾向を知るためにも、過去実際にあった質問内容をおさらいしておくことが大切です。以下に面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接の総仕上げとして、自分ならどう答えるかをシミュレーションしておくとよいでしょう。
JPモルガン証券株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代前半・男性/金融商品開発] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・男性/金融関連職] 【結果:結果待ち】
[30代後半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[男性/投資銀行業務] 【結果:入社】
JPモルガン証券の採用面接に向けて
JPモルガン証券の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「性別や国籍を問わず、向上心を持ち続けながら国際金融マーケットと対峙する」という社風にフィットした人材であることを、具体的なエピソードを交えながらアピールする。
- JPモルガンの5つの理念を理解し、これに沿った自己分析をおこなって有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ、JPモルガン証券なのか」を明確にしておく。
上記を参考に面接準備をすすめ、面接当日は論理的で熱意ある回答を心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。