【面接対策】クルーズの中途採用面接では何を聞かれるのか

クルーズは、インターネット領域でサービスを展開する複数の事業会社を傘下に置く純粋持ち株会社です。2018年、「インターネットの時代を動かす凄い100人を創る」をミッションに掲げ、全ての事業を子会社化してグループ経営へと移行しました。主なグループ会社として、ファッション通販「SHOPLIST.com by CROOZ」を手がけるCROOZ SHOPLISTなどがあります。現在はミッション実現に向け、「CROOZ永久進化構想」を実行中です。

こうした大きな変化を成功させてきた背景には、経営者の強烈なリーダーシップやトップダウンによる意思決定があります。社員の口コミの多くは、ダイナミックな経営の舵取りや、そのスピード感を評価するものです。チーム一丸となって目標を追い求めることにやりがいを感じる意見も多く聞かれました。起業家精神を持ちながら成長を望む人にとっては、得られるものが多い職場だと言えるでしょう。一方で、スピード感やドラスティックな意思決定についていけない人にとっては難しい職場であるとも言えそうです。

起業家精神を持って、変化に対応しながら自らも変化を起こして成長していく。こうした社風の中で力を発揮できる人材であるかどうかを、面接では見極められます。

同社では現在、経営人材を募集中です。具体的な構想については、後述する「CROOZ永久進化構想」をご覧ください。応募後、役員面談を経て、COOもしくはCEO面談により決定します。決定までの期間は最短で1週間とされています。詳細はコーポレートサイトで確認しましょう。

また、役員直下でグループを支える経営企画、管理会計でグループ経営の意思決定をサポートする財務経理、グループ経営の管理部門の体制強化や経営企画をおこなう総務など、複数の部門で中途採用をおこなっています。選考フローは、「応募→書類選考（職務経歴書・履歴書等）→面接 2〜3回→内定」となっています。地方や海外在住の場合にはWeb面接も可能です。

そのほか、グループの事業会社でも中途人材を募集しています。こちらは各社のコーポレートサイトのほかにキャリコネにも情報が掲載されていますので参考にしてみてください。

志望動機やキャリアビジョンといった一般的な質問については、自分の言葉で詳細に語れるようにしておきましょう。応募職種で求められるスキルや経験はコーポレートサイトで確認できます。自己分析でしっかりと掘り下げたうえで、アピールできるポイントを具体的なエピソードを交えながら訴求したいところです。

また、成長企業への転職のため、入社後は柔軟な考えと変化への対応力が必要とされます。その点を見極めるための質問が想定されますので、自分なりの考えをまとめておくとよいでしょう。そのほか、社内外の多くのメンバーと円滑に仕事をするためのコミュニケーション力も必要不可欠です。気持ちのよい双方向のコミュニケーションを心がけ、お互いを知る有意義な面接にしましょう。

2018年、グループ経営への移行を決めたクルーズ。その際に掲げたのが、「インターネットの時代を動かす凄い100人を創る」というミッションです。優秀な経営者が100人集まり、1人100億円の事業を生み出すことで、グループとしての「時価総額1兆円」を目指します。

その達成に向けたしくみとして構築したのが、「CROOZ永久進化構想」です。この構想の軸となっているのは、グループ内で起業する起業家や外部から参画した経営者に対して、圧倒的なインセンティブを支給すること。それにより、モチベーション高く成長性のある事業を生み出し、永続的に進化し続けるクルーズグループを作りたい考えです。

この構想は、同社の成長の源泉となるものです。したがって、経営人材での応募であってもそれ以外での応募であっても、しっかりと内容を把握しておかなければなりません。資料を読み込むことはもちろん、社長のインタビュー記事などにもしっかり目を通し、この構想に共感を示せることが大切です。そのうえで、どんな価値を提供できるかを意欲的にアピールする必要があるでしょう。

面接では志望動機に加え、「なぜ、クルーズなのか」という質問が出されます。面接官はこの質問を通して、「社風やビジョンについて十分に理解しているか」「スキルや経験は生かせそうか」など、入社後のミスマッチを防ぐための要素を見極めています。

この質問に明確に回答するためには、競合他社についての研究が不可欠です。他社の経営スタイルや社風を理解することで、同社への理解がより深まるでしょう。以下に挙げた4社を参考に、さまざまな角度から他社研究をおこなってみてください。

• 株式会社サイバーエージェント
• 株式会社ZOZO
• 株式会社ドワンゴ
• Zホールディングス株式会社

ここまでの企業研究を通じて、クルーズの方向性や求める人材像に対する理解が深まってきたのではないでしょうか。

同社の面接では、これまでの仕事の経験や培ってきたスキルなどが詳細に聞かれる傾向にあります。同時に重要視されるのが、変化への対応力や思考の柔軟性です。「さまざまな課題を自分事と捉え、起業家精神を持って仕事に取り組める人材」であると印象づけられるよう、自己アピールの方法を戦略的に練り、具体的なエピソードを用いて話せるよう準備をすすめましょう。

また、面接の傾向を知るためにも、過去の質問内容をおさらいしておくことが大切です。以下に面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接の総仕上げとして、自分ならどう答えるかをシミュレーションしておくとよいでしょう。

クルーズ株式会社の面接で聞かれた質問内容（キャリコネ）

クルーズの中途採用面接に向けて押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。

• 「起業家精神を持って、変化に対応しながら自らも変化を起こして成長していく」という社風にフィットした人材であることをアピールするために、具体的なエピソードを用意しておく。


• 「CROOZ永久進化構想」の内容に沿った自己分析をおこなうことで、今後の経営戦略に合致した人材であることをアピールする。


• 競合他社についても研究し、「なぜ、クルーズか」に対する答えを明確にしておく。