テラスカイの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
2006年に設立されたテラスカイは、クラウドに特化したシステムインテグレーターとして、クラウドシステム開発・導入支援などを展開しています。Salesforce認定技術者を多数擁し、Salesforce製品の取り扱いでは国内トップの実績を誇るとともに、Amazon Web Service(AWS)、Microsoft Azureなどにも事業を拡大し、成長を続けてきました。2018年には東証マザーズから第一部へと市場変更。コロナ禍にあっても、2021年2月期決算の売上高は対前年比19.8%増で過去最高を記録し、業績は好調な推移を見せています。
そんなテラスカイの社風は、トップダウン傾向が強いのが特徴です。「トップには非常に優秀な人が多く、刺激を受けられる環境なのが魅力」「社長の判断力にはブレがなく、推進力も強い」といった声が聞かれ、佐藤秀哉社長をはじめとする経営陣の発言力が強く、その旗振りのもとで事業が展開されています。ワンマンぶりを指摘する声もありますが、目標達成に向けた上層部の推進力を評価する口コミも多く見られるなど、経営方針に共感できる人にとっては成長の機会が多いフィールドだと言えそうです。
また、Salesforce実装ベンダーとして業界トップの立ち位置にある同社には大型案件が多く、それが社員のやりがいにも繋がっているようです。「Salesforceに依存している」と経営方針を不安視する人もいますが、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などへ事業分野を多角化し、成果を出す途上にある同社。今後の事業施策に注目しておく必要がありそうです。
「トップダウン傾向の強い組織の中で向上心とやりがいをもって業務に取り組む」。こうしたテラスカイの社風になじみつつ、専門性を高める努力を怠らず事業に貢献できる人材であるかどうかは、採用側が面接時に見極めようとするポイントのひとつでしょう。自身の志向やキャリアビジョンを踏まえたうえで、企業動向に注意しながら面接対策を進めましょう。
■選考は何次まで?
2021年5月現在、テラスカイでは、クラウドインテグレーションエンジニアをはじめとするエンジニアと、クラウドインテグレーション営業などの営業職の2職種で中途採用をおこなっています。選考フローは以下のとおりです。
1. コーポレートサイト内の採用情報ページ経由または郵送で応募
2. 書類選考
3. 面接(複数回)
4. 内定
面接の回数についてはコーポレートサイト上に明記されていませんが、口コミによると2回程度であることが多いようです。採用情報ページには社員インタビューや社内制度についてのコンテンツが用意されており、テラスカイのカルチャーを知ることができる内容となっています。面接前にじっくりと目を通し、企業理解を深めておきましょう。
■面接内容の傾向は?
口コミによると、テラスカイの面接では、実務をこなすにあたって要求される技術力と思考力が問われる傾向があります。
「(Web画面図を見せられ)画面から推測されるER図を描くよう求められた」「これまでの経歴に関する技術的な質問をされた」という口コミが見受けられました。中途採用の場合、入社すれば即戦力としての働きを期待されるため、業務遂行に必要なスキルや技術力をいかにアピールするかが重要です。これまでのキャリアを説明する際には、業務内容と自分が担った役割、そこから得たスキルなどを具体的に伝えられる準備をしておく必要があります。
また、「クラウドアプリケーションの欠点は?」「この製品の将来は?」といった質問をされた人も。エンジニアとして働くうえで必要な思考力が問われます。製品理解はもちろん、自分の専門分野に関する展望などについても、自分なりの見解を語れるようにしておきましょう。予想される質問について、事前に回答を用意しておくと役立ちます。論理性が重視されるため、内容に齟齬のないよう、緻密な論旨運びを心がけてください。
テラスカイの面接攻略法(面接対策)
■テラスカイの経営方針を理解した上で自己分析をする
面接を受けるにあたっては、テラスカイの経営方針を理解しておく必要があります。
先進的かつ信頼性の高い技術によって、顧客にとって「もっとも信頼できるパートナー」となることをビジョンとするテラスカイ。その実現のために、下図のような3つのバリューを掲げています。
常に先進的な技術やその価値はもちろん、顧客にとっての「最適」を追求する姿勢を貫くことで、顧客の成功を分かち合う「パートナー」となることを目指します。
そのための戦略として、DX(デジタルトランスフォーメーション)需要のさらなる取り込みやプラットフォームの多様化を進めていく方針です。コロナ禍において、働き方改革が急激な進展を見せる中、多様化する働き方に対応したコミュニケーション・プラットフォーム「mitoco」の展開も広げていくとしています。
こうした経営方針に加え、佐藤社長はインタビューや採用メッセージなどで「自分が面白いと思う技術を極める人を求める」旨の発信をしています。現在の実務能力とともに「好奇心」と「技術的な向上心」を示せる用意をしておくとよいでしょう。
■「なぜテラスカイに転職したいのか」の明確化には他社研究を
新卒・中途の別を問わず、「なぜ当社か?」は採用面接において頻出する質問のひとつです。志望動機を問うことで採用側は、企業理解の深度とともに仕事への意欲やキャリアビジョンも計ろうとしています。
こうした面接官の意図に応えるための対策が「他社研究」です。企業研究の一環として「他社とテラスカイはどう違うのか」という面からも考察することで、テラスカイの独自性や特色、「テラスカイで自分は何をしたいのか」を浮き彫りにすることができます。
具体的には以下のようなシステムインテグレーターについても研究し、比較することで、同社独自のビジョンや経営方針を把握しておきましょう。
- SBテクノロジー株式会社
- 株式会社セラク
テラスカイの採用面接で実際に聞かれた質問内容
テラスカイの求める人物像や経営方針が、企業研究を通じて具体的に見えてきたのではないでしょうか。
テラスカイの採用面接を受ける際には、「トップダウン傾向の強い組織の中で向上心やりがいをもって業務に取り組む社風」を意識して、「持ち前の能力を活かして成果を挙げるとともに、旺盛な好奇心と向上心をもって先進技術の追求ができる人材」と印象づけられるようなエピソードを用意しておくとよいでしょう。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策のひとつとして、これらの質問にどのように答えるか、面接を想定したシミュレーションをしてみましょう。
株式会社テラスカイの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代後半・女性/システムコンサルタント] 【結果:結果待ち】
[20代前半・男性/プリセールス] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:結果待ち】
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:入社】
テラスカイの採用面接に向けて
テラスカイの採用面接を受けるにあたって、その社風や経営方針など、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接前に対策しておきたい点は、以下の3つです。
- 「トップダウン傾向の強い組織の中で向上心とやりがいをもって業務に取り組む社風」を意識して、「持ち前の能力を活かして成果を挙げるとともに、旺盛な好奇心と向上心をもって先進技術の追求ができる人材」であることを、具体的なエピソードを交えてアピールする。
- テラスカイの経営方針に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究することで、「なぜテラスカイなのか」という質問に対する答えを明確にしておく。
この3点についてしっかりと準備をおこない、面接当日は、テラスカイで実現したいビジョンや先進技術習得への意欲などを、自分らしい誠実な言葉で伝えましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。