【20年2月期】クラウド特化で業績絶好調のテラスカイ 21年2月期は「増収減益」となる理由

【20年2月期】クラウド特化で業績絶好調のテラスカイ 21年2月期は「増収減益」となる理由

クラウドに特化したシステム開発や導入支援などを行うテラスカイ。得意分野はSalesforceとAWSです。顧客のクラウド需要が高まり、20年2月期は業績好調で売上利益が急増しましたが、21年2月期は事業規模拡大のための積極投資を継続し増収減益となる見込みです。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上高、利益ともに急増

テラスカイの2020年2月期決算は、売上高は前期比41.8%増の93億円、営業利益は同5.8倍の7億2500万円の大幅な増収増益でした。

売上原価は前期比36.5%増の64億400万円と増えましたが、増収率を下回っていることを考えるとむしろ抑制されたと考えてよいでしょう。売上総利益は同55.0%増の28億9600万円、粗利率は同2.7pt増の31.1%でした。

販売費及び一般管理費は前期比24.6%増の21億7100万円。こちらも増収率を下回っているため、ある程度抑制されたといえます。この結果、営業利益率は同5.9pt増の7.8%に大きく改善されています。

このほか、特別利益としての投資有価証券売却益が3億7700万円あったことなどもあり、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比5.6倍の8億8100万円と急増しました。

2021年2月期の業績予想は、売上高は前期比15.4%増の107億2800万円、営業利益は同28.2%減の5億2100万円、当期純利益は同74.7%減の2億2300万円となっています。

大幅な減益予想である理由としては、新規ビジネスや海外進出等の先行投資を継続することや、一過性の製品売り上げを保守的に見込んだことを挙げています。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大による業績への影響を現時点で見通すことが困難であるため、上記の業績予想にはその影響を織り込んでいません。今後修正の必要が生じた場合、速やかに開示するとのことです。

セグメント分析:SalesforceとAWSの導入支援等が売上の8割占める

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