【面接対策】ルネサス エレクトロニクスの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ルネサス エレクトロニクスの中途採用面接では何を聞かれるのか

車載用半導体などで高いシェアを誇る、日本を代表する半導体メーカー、ルネサス エレクトロニクスへの転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。


ルネサス エレクトロニクスの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

日本を代表する半導体メーカーのひとつである、ルネサス エレクトロニクス。「オートモーティブ」「インダストリアル」「インフラ」「IoT」の4つの領域において事業を展開し、ソリューションの提供をおこなっています。中でもオートモーティブの分野においては、世界の「車載ビッグ3」の一角を占め、車の走行や停止の動きを制御するマイクロコントローラの世界シェアでは、毎年首位を争っています。

日立製作所、三菱電機、NECの半導体部門を前身とする同社。分社化や統合などの組織編成を経て、2010年に現在の商号となりました。2016年にはM&Aを推進する成長戦略を打ち出し、米国のインターシルとIDT、英国のダイアログといった半導体大手を買収しています。

こうした背景から、社内には合併前の各企業のカラーが混在します。海外とのやりとりも多いため、業務では英語をよく使用し、意思決定や業務の進行には米企業の商習慣が色濃く反映されているようです。経営戦略や環境の変化は比較的激しいため、「社風が変わってしまった」「ファブレス化に向かいそうなので前・後工程の技術者には厳しい」などの声も聞かれます。

世界中に競合が存在し技術発展もめまぐるしい分野だけに、絶え間ない研さんとアイデアの創出が求められますが、口コミからは「それが技術者としてのやりがい」「結果に結びついた時の喜びは大きい」とい感じている社員が多いことがわかります。また、年功序列や男女間区別など古い文化は消えつつあり、能力次第で誰にでもチャンスが与えられる風土が醸成されているようです。

激変する半導体業界で常にプレゼンスを高く保つため、組織変更などの大胆な施策を講じる同社。それにともなう社風の変遷を経験してきた社員も大勢います。今後も予測される変化に適応し、力を発揮できる人材であるかを面接では見極められます。

選考は何次まで?

2021年6月現在、同社では複数の部署でさまざまな職種の中途採用の募集があります。まずはコーポレートサイトの採用ページにて、自身の専門性を活かせる職種があるか確認をしてみましょう。職種ごとに職務内容や人材要件が詳しく明記されており、ビジネスレベルの英語力が必要となる職種が多いようです。

中途採用の選考のフローはコーポレートサイトには記載がありませんが、口コミによると書類選考と2回の面接が実施されるようです。面接官は、1次面接が事業部長や人事担当、2次面接が役員だったとのこと。選考期間は1週間から1ヶ月程度と幅があるため、余裕を持ったスケジューリングをおこない、必要に応じて事前に確認するとよいでしょう。

なお、キャリコネにも複数の求人情報が掲載されているので、エージェント経由の応募を検討してみるのも一案です。

面接内容の傾向は?

同社の面接は、入社後の職務を想定し、技術面にフォーカスして候補者の適性を見極める場となるでしょう。面接経験者の口コミの中には、「希望部署で何をしたいか、とことん聞かれた」というものがありました。自身がキャリアの中で成し遂げたいことを明確にした上で、同社の事業内容や将来性と照らし合わせ、自身の中長期的なビジョンを言語化できるようにしておくことが重要です。また、これまでにおこなった研究や携わったプロジェクトなど、自身の専門性を具体的に説明するための準備も欠かせません。

さらに、グローバルな事業展開を背景に、英語力を問われることが予測されます。募集要件には職種ごとに必須となる英語レベルが明示されており、判断基準となるのはTOEIC600~700点程度のようです。自身のスコアや実務での英語使用経験などを端的に伝えられるようにしておきましょう。

ルネサス エレクトロニクスの面接攻略法(面接対策)

ルネサス エレクトロニクスの「Purpose」と「Culture」を理解した上で自己分析をする

中途採用面接に臨む前に、同社の「Purpose」と「Culture」について理解しておくとよいでしょう。

同社は製品やソリューションを4つの事業分野において提供し、人びとの暮らしをより便利で安全なものにする使命を、「Purpose」として掲げています。

同社コーポレートサイトより

この目的を追求し続けるためには、組織と個人が共通の指針に基づいて業務にあたる必要があります。そこで同社は、2020年にその行動指針として「Renesas Culture」を策定しました。これは、世界20ヶ国で活躍する2万人の従業員が共有し、企業活動や個人の行動における判断基準とされています。

同社コーポレートサイトより

Renesas Cultureは、「Transparent(透明性)」「Agile(機敏さ)」「Global(世界的)」「Innovative(革新的)」「Entrepreneurial(企業家精神)」の5要素から成ります。

組織を運営する上ではその方針や戦略を、チームにおいては現状や課題を共有し合い、相互理解を促進することで透明性の高い組織を目指します。また、状況把握・意思決定・行動における俊敏性を重視し、常に先頭を歩む精神を大切にするとしています。

同社の事業に携わる一人ひとりには、論理的かつ数学的思考を磨くことでグローバルなコミュニケーション能力を高めること、創造性と企業家精神を持って仕事にあたることを求める内容となっています。

このような企業姿勢の中から、同社が必要としている人材像を明確に見出すことができます。上記の5要素に沿って自己分析をおこない、自身の素質、経験の中で培ったもの、そして同社の未来のためにできることを多角的に考察し、アピールポイントを整理しておくとよいでしょう。

「なぜルネサス エレクトロニクスに転職したいのか」の明確化には他社研究を

面接を受ける上では、「なぜルネサスなのか」について熟考しておくことも重要です。面接官はこの質問により候補者の志望動機を引き出すとともに、同社に対する理解度を測っています。

企業理解を深めることで、その独自性や魅力が明確化され、より強固な志望動機の構築に繋がります。そのために有効な作業が他社研究です。以下はいずれも同社の競合と言える、半導体を扱う大手グローバル企業です。これらの企業について事前に研究してみることをおすすめします。

  • キオクシア株式会社
  • ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
  • インテル株式会社
  • STマイクロエレクトロニクス株式会社
  • テキサス・インスツルメンツ

ルネサス エレクトロニクスの採用面接で実際に聞かれた質問内容

企業研究を通じ、同社の理念や求める人材像が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。

同社の場合、「激変する業界をリードするための大胆な施策により、常に変化を続ける」社風の中で、「Renesas Cultureに盛り込まれた要素をしっかり持ち合わせた人材」であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを用意しておくとよいでしょう。

以下、口コミの中から、面接で実際に聞かれた質問例を抜粋しご紹介します。面接対策の一環として、シミュレーションをしてみてください。

ルネサス エレクトロニクス株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)

[女性/研究開発] 【結果:入社】

質問

どんなことを研究したいのか?

回答

外販だけではなく、製造コストの削減につながることをやりたい。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[40代前半・男性/半導体開発設計] 【結果:入社】

質問

応募部門ではない部門での採用でも問題ないか?

回答

経歴を確認され、異なる部門での採用でも良いかとの質問でしたので、…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/半導体開発設計] 【結果:内定を辞退】

質問

当社で活かせる技術は?

回答

自分には基礎技術を学んだ経験があるが、応用製品に対する経験が…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/人事] 【結果:入社】

質問

毎日夜10時まで残業ができますか?

回答

体育会で部活動をしていたため、体力には自信があり、…(口コミの続きとアドバイスを見る

ルネサス エレクトロニクスの採用面接に向けて

同社の中途採用面接に向けて、重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として押さえておきたいのは、以下の3つです。

  • 「激変する業界をリードするための大胆な施策により、常に変化を続ける」社風の中で、「Renesas Cultureに盛り込まれた要素をしっかり持ち合わせた」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを用意する。

  • ルネサス エレクトロニクスの「Purpose」と「Culture」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についてもよく研究し、「なぜルネサス エレクトロニクスなのか」に対する答えを明確にしておく。

自身のキャリアや同社で成し遂げたいことを自分の言葉でアピールできるよう、綿密な企業研究と自己分析をおこないましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

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