【面接対策】ユニバーサルエンターテインメントの中途採用面接では何を聞かれるのか

1969年に「ジュークボックス」のリース業からスタートした同社。翌年からメダルゲームなどの遊技機業務を開始、その後パチスロ機の製造・販売により成長を続け、2021年現在、5社の関連会社をかかえています。『ミリオンゴッド』『魔法少女まどか☆マギカ』『バジリスク』など、ファンならば必ず知っている機種の製造メーカーであり、さらには社名にちなんで映画や格闘技などアミューズメント関連の催しも手がけているので、そうした場で目にした方も多いのではないでしょうか。

社員の口コミを見ると、「自分が担当した機種でお客様が遊んでいるのを見ると幸せな気持ちになる」「商品がヒットすると高額な報酬を得られる」など、仕事面でやりがいを実感しているという意見が目立ちます。反面、「勤務時間の不安定さ」「朝令暮改な経営方針」「トップダウンの体育会系な社風」などに対する不満の声も多くあがっています。

しかし、企業理念にも「楽しい！のために」とあるように、遊技機が好きであれば、これ以上ない楽しさを感じられる仕事といえるでしょう。「他業種では経験できない仕事」に対する好意的な声も聞かれます。

面接では、この企業理念を意識し、新しい価値観を持って人々に娯楽を提供できる人材かを見極められます。

コーポレートサイトの採用情報によると、2021年6月現在、「開発」「コーポレート」「製造」の3部門で中途採用を募集しており、その中でさらに映像音響制作やプログラマ、経理、品質管理など細分化されています。応募の条件や仕事の中身も変わりますので、細かいチェックをおこたらないよう注意してください。

採用プロセスは、書類選考後に2回の面接を経て内定という流れです。職種によっては、書類選考の際に課題提出をともなうものや、面接時に試験を課される場合があります。

面接は、現場社員・管理部門・役員がおこない、選考期間はおおむね2週間程度です。

応募資格の欄には「歓迎する経験・人物像」についての詳細も記載されているので、自分が応募する職種の項をよく読み、どういった人材が歓迎されるかを正しく理解することが必要です。

同社を選んだ理由やこれまでの経歴を問う一般的な面接であり、答えづらい質問をされることもなく、穏やかな雰囲気で進みます。中には「今この場で漫画を描いてほしい」など、ユニークなものも。

「この業界が好きか」という質問もされますが、特に重要視しているわけではなく、「業界に対する知識の深さ」を確認する程度のようです。一方「いかにパチスロ好きかが重要となる」との声もあり、この辺りは意見が分かれています。

遊技機事業のほかに、海外では統合型リゾート事業も展開しているので、「英語ができるとプラス評価になる」という口コミも見受けられました。

「人間性を見られている」との声も多いので、問われた質問に対し即答する、笑顔で元気よく回答する、真正面から自分の意見を伝えるなど、一般的な面接における準備はおこたらないようにしましょう。

面接を受ける前に、同社の中長期戦略をおさえておくことが重要となります。しっかりと理解した上で自己分析をし、面接の場で「事業内容に沿った人材である」とアピールできるようにしましょう。

同社は、「もっと遊技機を楽しんでもらう」ことを目的に、新技術でユーザー層を広げて市場のさらなる拡大を目指すとともに、今後も革新的な技術開発で機器の特許を取得するなどし、優位性を保つとしています。

そして2016年からは、フィリピン・マニラにおいて「統合型リゾート施設」の運営を開始しました。現在アジアを中心に世界規模で拡大するカジノ事業に着目し、その中でもアジアの主要都市からアクセスの良いマニラを選択。今後の事業のもうひとつの基盤として、さらに経営の拡充を推進していく方針です。

遊技機事業は、移り変わりの激しい市場や、法律の改正による規制・検定基準の変更など、変わりゆく現状に即時対応していかねばなりません。「顧客が楽しめる演出」「人気のあるキャラクター」のリサーチに基づき研究を続け、さらには新しい技術を有した遊戯台の開発など、先見性と発想力を持って働いていけるかが重要です。同社は、そのような変化に対応できるとともに、「楽しい！」を追求できる人材を求めています。資料を読み込み経営方針を理解・把握し、入社後の自分のビジョンをも考え、自己PRに反映させていきましょう。

同社の面接では「なぜ当社を選んだのか」という質問をされるでしょう。面接官はこの質問を通じて、「本当に当社を理解しているか」「入社後の具体的なビジョンがあるか」ということを見極めているといえます。

単純に「ここで仕事をしたいと感じた」などの漠然とした理由に止まらず、企業理解を深めてから面接に臨むためには、競合となる他社の研究もおこなうことが必要です。例として、以下の企業を比較対象としてあげますので、研究材料のひとつとしてください。

• フィールズ株式会社
• 株式会社平和
• 株式会社オリンピア
• 株式会社大都技研

以上の企業研究を通じ、同社の経営方針やどのような人材を求めているかが分かってきたのではないでしょうか。面接においては、企業理念である「すべては楽しい！のために」を意識し、採用情報にも記述のある「新しい発想を持っている」「感性が豊かで表現力が高い」人材と印象づけられるよう、複数のエピソードを用意しておきましょう。

以下は面接にて実際に聞かれた内容です。これらを読んだ上で「この質問を受けた場合、自分ならどう回答するか」「仕事への熱意を表す方法は？」を考え、自分の言葉で伝えられるよう練習を繰り返してみてください。

株式会社ユニバーサルエンターテインメントの面接で聞かれた質問内容（キャリコネ）

同社の採用面接を受ける際、重要となる点を解説してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。

• 「すべては楽しい！のために」との企業理念を意識し、「新しい発想を持っている」「感性が豊かで表現力が高い」人材であると説明できるよう、伝わりやすいエピソードを準備しておく。


• 中長期戦略を研究・把握し自己分析に落とし込み、その上で自分をはっきりとプロモーションできるようにする。


• 競合する企業の研究をし、「同社を選択した理由」に対しての明瞭な回答を用意する。