この記事のポイント
1.営業利益率31.6%の高収益。平均年間給与は1,100万円超。
2.2026年までに売上高1,000億円を目指す。
3.従業員数2,161人を「4,000人体制」へと拡大するため積極採用中。
ベイカレント・コンサルティングの概要
ベイカレント・コンサルティングは、東京・港区に本社を置くコンサルティング会社。1998年、神奈川県藤沢市に、有限会社ピーシーワークスとして設立され、2006年に現在の社名に商号変更しました。創業者は江口新氏。
2016年9月、東証マザーズに株式上場、2018年12月東証一部へ市場変更。創業者の江口新氏は、上場時にはすでに経営陣から退いていますが、現在も同社株式の10%超を保有する筆頭株主となっています。
■ミッション
ベイカレント・コンサルティングは「Our Mission」として、
「日本発の総合コンサルティングファームとして、政府や様々な業界を代表する企業の抱える課題を解決し、成果を生み出すことで、クライアントの持続的な発展に貢献し続けていくこと」
と定めています。
創業以来、ベストプラクティスの提示にとどまらず、クライアント固有の企業風土・価値観を共有して伴走する真のパートナーとして、戦略策定から企画・実行支援まで総合的に支援しております。
より高付加価値なコンサルティングサービスを持続的に提供するため、多様なフィールドで活躍できる優秀な人材の採用と育成に努めてまいります。
また、これらを通じて、当社の継続的な成長と高収益を実現し、当社の企業価値向上を通じてステークホルダーとも価値共有することを目指します。
■拠点
ベイカレント・コンサルティングは、東京都港区の虎ノ門ヒルズ森タワー9階にオフィスを構えています。
■代表者
2016年のマザーズ上場後3ヶ月で業績予想の大幅下方修正を行ったことの責任を取り、当時の萩平和巳社長が辞任。後任に阿部義之(あべ・よしゆき)氏が社長に就任しました。
阿部氏は電気通信大学卒業後、1989年に野村総研入社。ユニバーサルシステムエンジニアリング(現 インフォメーションサービスフォース)の代表取締役を経て、2008年にベイカレント・コンサルティングに入社。2016年12月に代表取締役社長に就任しています。
株式会社ベイカレント・コンサルティング代表取締役社長 阿部義之氏

専門的知識と豊富なプロジェクト経験をもつエキスパートたちが、経営課題の解決に取り組みます。
ベイカレント・コンサルティングの事業・サービス
ベイカレントは、さまざまな業界に対する戦略から業務・ITに至るまでの豊富なコンサルティング経験で培った知見・洞察やネットワークに加え、日本発の総合ファームとしてのケイパビリティを最大限に活かし、総合的にクライアント企業の変革をサポートしています。
■戦略 Strategy
国内だけでなく、国境を越えた成長戦略の策定、そのインプリメンテーションまで踏み込むことで、持続的な業績へのインパクトはもちろん、クライアント企業の根本的な組織強化を実現することに重点を置いて各種支援を行うとしています。戦略関連の代表的サービスは以下の通りです。
- 全社戦略/事業戦略、M&A/JV構築/アライアンス、ターンアラウンド、イノベーション/新規事業立上げ、海外進出、グローバル・リソース活用(拠点、人材、ソーシング、アセット)、グローバル・ガバナンスの設計、インバウンド需要の取込みに向けた変革、マーケティング戦略、営業戦略、ビジネス・デューデリジェンス
■デジタル Digital
デジタルを使いこなす3つの鍵「技術の可能性と限界を見極める眼」「その可能性を我が物とする実装力」「そして進化を遂げ切る変革力」を高め、クライアントのデジタルトランスフォーメーション(DX)と、DXを通じた非連続なCX進化の実現を支援しているとしています。デジタルに関連する代表的サービスは以下の通りです。
- DXによる将来像構想、DX戦略/ロードマップ策定、ビジネスモデルDX、オペレーションDX、AI・IoT実装、ブロックチェーン活用、Fintech/Insurtech、デジタルマーケティング、デジタル部門立上げ、デジタル人材育成、デザイン思考・アジャイル、リーンスタートアップ
- BayCurrent × Pega(先進的な人工知能やロボティックオートメーション技術を有するペガシステムズとの提携)
■オペレーション Operations
商品・サービス企画/開発、調達/購買、生産、物流、販売、間接部門など多岐に渡る分野でのオペレーション能力を高めるとともに、恒常的に組織が活性化するような仕組みの構築を行うことで、企業変革の支援を行っていくとしています。オペレーション関連の代表的サービスは以下の通りです。
■テクノロジー Technology
戦略を実行し、オペレーションに革新をもたらすITのグランドデザインに加え、IT組織とベンダーの機能分担や他部門との連携、ITに関するコスト削減など、多岐に渡る課題解決を行うことで、ROIの高いITの活用をサポートするとしています。テクノロジー関連の代表的サービスは以下の通りです。
- IT戦略、ITガバナンス、ITコスト削減、IT組織の体質改善、IT人材育成、PMO、ITアーキテクチャー、システム設計・開発、IT資産評価
ベイカレント・コンサルティングの業績
ベイカレント・コンサルティングは、ここ数期、右肩上がりに業績を伸ばしています。
売上収益は2017年2月期の171.88億円から、2021年2月期には428.73億円と約2.5倍に伸び、2022年2月期には510億円となる見通しを立てています。
当期利益も2017年2月期の20.97億円から、2021年2月には100.14億円と約4.8倍に。2022年2月期は115億円となる見通しです。
成長要因は、経営戦略やDXなど付加価値の高い案件が増えていること。継続的・積極的な採用によるコンサルタント数が大幅に増えていることです。
2021年3月期の営業利益率は31.6%と高く、高付加価値案件を確保できています。
さらに、現在実行中の「中期経営計画」(2022年2月期~2026年2月期)では、2026年2月期の目標に「売上1000億円」「EBITDA300億円超」を設定。
「国内最大級の総合コンサルティングファームとしての実績を積み上げる」ために「高付加価値化の更なる推進」「優秀な人材の採用・育成(社員4000人体制の構築)」「DXコンサルティングの進化」に取り組みとしています。
ベイカレント・コンサルティングの働き方
ベイカレント・コンサルティングの給与体系は年俸制で、それを14分割したものが月給として支給されます。月給には月45時間分の時間外手当が含まれています(超過分は別途支給あり)。
日本健康会議の「健康経営優良法人(大規模法人部門・ホワイト500)」に2020年・2021年と2年連続で認定。前述の「新中期経営計画」では、社員4000名体制の構築とともに「より働きやすい組織づくり」を取組み方針に掲げています。
ベイカレント・コンサルティングの人材育成
ベイカレント・コンサルティングには、「アナリスト」「コンサルタント」「シニアコンサルタント」「マネージャー/エキスパート」「シニアマネージャー/シニアエキスパート」「パートナー/チーフエキスパート」「エグゼクティブパートナー」の7つの職位があります。
新入社員はアナリストとしてキャリアをスタートし、コンサルタント、シニアコンサルタントとステップアップするごとに難易度の高い業務を経験し、技術を磨いていきます。その後のキャリアは「マネージャー」型と「スペシャリスト」型(エキスパート)にルートが分かれ、スペシャリストのまま昇格することも可能です。
ベイカレント・コンサルティングは、自社のサービスを「知識集約ビジネス」と定義し、コンサルタントの提案力・課題解決能力が事業成長において最も重要であると考えられています。そのため、コンサルタントのキャリア育成のための教育制度の充実にも力を入れています。
- エントリー研修:内定者研修+新入社員研修
- 職位別研修:職位に応じて求められる要素を「Skill」「Communication」「Mind」の3つの切り口で徐々に深堀(下図参照)
- 選抜プログラム:戦略案件やグローバル案件への参画を希望するコンサルタント向けに、メンバ‐選定のために行われるプログラム。成績上位者が優先的に参画可能。
- 業界・サービス別研修:社内講師による業界・サービス別のナレッジ共有の場。
- キャリアカウンセリング:マネージャー以上のコンサルタントが「メンター」として個々の育成プランを定期的にカウンセリング。
ベイカレント・コンサルティングの給与
ベイカレント・コンサルティング社員の2021年2月期の平均年間給与は、1101万6487円。直近5年間の推移を見ると、右肩上がりに増加を続けています。
- 2021年2月期 1101万6487円
- 2020年2月期 1031万0374円
- 2019年2月期 933万1317円
- 2018年2月期 898万1056円
- 2017年2月期 875万3522円
同じ日系コンサルティングファームと比べても、野村総研の1225.1万円(2021年3月期)、シグマクシスの1169.8万円(同)には及ばないものの、三菱総研の1009万9738円(2020年9月期)、ドリームインキュベータの976.3万円(2021年3月期)を上回り、高水準といえます。
ベイカレント・コンサルティングの求人
ベイカレント・コンサルティングの職種は「コンサルタント」のみ。キャリア採用サイトには、2021年8月23日現在、3つの求人が掲載されています。
コンサルタント(アナリスト)
- 四大卒以上(未経験者歓迎、第2新卒歓迎)、コンサルティング経験や資格は不問
コンサルタント(コンサルタント・シニアコンサルタント)
- コンサルティング経験、またはSIerにおける実務経験【歓迎(WANT)】
コンサルタント(マネージャー・シニアマネージャー)
- コンサルティング経験(戦略、業務、ITのいずれか。業界不問)、大規模プロジェクトのマネジメント経験【必須(MUST)】
ベイカレント・コンサルティングの採用面接で聞かれる質問
面接に際して、志望動機をまとめるためには「Can」「Will」「Must」についてよく考え、整理しておいた方がいいでしょう。念のため簡単に説明すると、
- Can:自分ができること(スキル、能力、経験、実績)
- Will:自分がしたいこと(意思、意欲、ビジョン)
- Must:自分がしなければならないこと(会社から要求・期待されると認識していること)
の3点を整理し、それらが重なったところで「自分の志望動機」を整理するということです。
ベイカレント・コンサルティングの面接では、ケーススタディが出題される一方で、仕事に対する価値観や、これまでの人生観についても問われます。面接の傾向を予め理解し、面接官からの質問に対して柔軟に即座に対応できるよう、しっかりとした準備が必要であると言えます。
マネジャークラス以上の面接準備
マネジャー以上については「Can」「Will」「Must」は当然として、職務に応じた個別の質問が多くなっており、あらかじめ準備が必要です。詳しくは、グローバルウェイ・エージェントまでお問い合わせください。(※登録フォームの備考欄に「ベイカレント・コンサルティングの件」と明記願います。)
ベイカレント・コンサルティングへの転職を成功させるために
以上、ベイカレント・コンサルティングという会社について、概要をご説明させていただきました。
求人は、求められるスキルのハードルが高いのが特徴的です。しかし、仮に書類が通過したしたとしても、次の面接でつまづく方が多くいらっしゃいます。
面接の質問は、様々な内容が投げかけられます。定番的なものから地頭のよさを測るもの、職種特有の質問もあり多種多様です。
あらかじめ面接対策をしないと、選考を通過する確率はかなり落ちます。現時点で数千万円を稼ぐ優秀な営業の方が、面接対策を怠ったために失敗することもあります。限りあるチャンスを活かすためにも、ぜひ十分な準備を行ってから臨んでいただきたいと思います。
野村総研の採用面接に臨む前に
転職成功の確率をアップさせたい方は、ぜひグローバルウェイ・エージェントにご相談ください。私たちはCxOや役員から直接情報を共有してもらうことで、必要な候補者像を把握しており、上記以外の「候補者公開不可情報」や「過去の面接成功・失敗事例」を把握しています。
なお、スピーディな対応を行うために、登録フォームの備考欄に「ベイカレント・コンサルティングの件」と明記願います。費用は一切かかりません。ぜひご相談ください。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。