Sansanへの転職チャンスをものにする【名刺管理サービスのシェアNo.1】

Sansanへの転職チャンスをものにする【名刺管理サービスのシェアNo.1】

年間4000万人のビジネスパーソンが利用する企業口コミサイト「キャリコネ」の転職エージェントがお勧めするイチオシ企業をご紹介します。今回は名刺管理サービス市場の草分け的存在であるSansan株式会社です。採用面接対策にご活用ください。


Sansanの概要

Sansan(サンサン)は、クラウド型名刺管理サービスを展開するソフトウエア会社です。

設立者は、現CEOである寺田親弘氏(三井物産出身。同社の情報産業部門にて米国・シリコンバレーでベンチャー企業の日本向けビジネス展開支援に従事)、共同創業者は現CROの富岡圭氏(日本オラクル出身)と現CTOの塩見賢治氏(物産システムインテグレーション<現・三井情報株式会社>出身)の2名です。

2007年9月に現在の「Sansan」サービス前身である「Link Knowledge」を提供開始、2012年2月には名刺アプリ「Eight」を提供開始しました。この2つのサービスは、現在も同社の事業の柱となっています。

2019年6月に東証マザーズに上場、2021年1月に東証一部に市場変更しています。

寺田 親弘 代表取締役社長/CEO 三井物産株式会社に入社。情報産業部門に配属された後、米国・シリコンバレーでベンチャー企業の日本向けビジネス展開支援に従事する。帰国後、社内ベンチャーの立ち上げや関連会社への出向を経て、2007年にSansan株式会社を創業。

今後、私たちが取り組むべきことは、既存のクラウド名刺管理サービスの成長に加え、「出会い」に向き合い培ってきた私たちの強みを、隣接するビジネス領域に展開し、イノベーションを起こしていくことだと考えています。

拠点は、東京・神宮前の青山オーバルビル(13F)に「表参道本店」を設けるほか、関西支店、名古屋支店、福岡支店があり、米国とシンガポールには海外グループ会社があります。

Sansanのミッション、ビジョン、バリュー

Sansanでは、「出会いからイノベーションを生み出す」をMissionとして掲げ、そしてそれを実現するために自社のサービスが「ビジネスインフラになる」をVisionとして設定しています。

また、仕事の進め方・社員の行動指針として7つのValues、すべての前提条件であるPremiseを設けています。詳しい内容については、コーポレートサイトをご確認ください。

"Values"
仕事に向き合い、情熱を注ぐ
Lead the customer
体験を想像する
意思と意図をもって判断する
最速を目指す
強みを活かし、結集する
感謝と感激を大切にする
変化を恐れず、挑戦していく

"Premise"
セキュリティと利便性を両立させる

Sansanが提供するサービス

Sansanの事業セグメントは、法人向け名刺管理サービスの「Sansan」と、個人向け名刺アプリの「Eight」の2つです。

派生するサービスとして、クラウド請求書受領サービスの「Bill One」や、法人向けセミナー管理システム「sansan seminar manager」などがあります。

従来の「名刺管理」から、企業やビジネスパーソンのさまざまなDXニーズに応えるマルチプロダクトへ、領域を拡大していこうとしています。

Sansan

全社共通の名刺データベースを簡単に作成できるツール(専用スキャナーやスマートフォンでスキャン可能)。スマートフォンアプリの活用により、全社員が名刺情報にいつでもアクセスできます。

2021年6月にリリースされた「オンライン名刺」機能を使えば、オンライン上で名刺交換も可能です。11ヶ国語対応、メッセージ機能や外部連携機能なども特長です。

Eight

名刺を撮るだけで、正確に素早くデータ化できる個人向け名刺アプリオンラインでの名刺交換や、つながった相手の人事異動・転職などの情報も通知されます。

その他

Bill Oneは、様々な形式の請求書がクラウドで一元管理できるツール。簡単に検索できたり、外部連携も可能です。

「Sansan Seminar Manager」は、ウェビナーやオフラインセミナーの開催に必要な機能をオールインワンで提供するサービスで、2020年10月より提供しています。開催前に参加者の名刺を受け取ることができ、当日の受付も無人化することができます。

「ウェビナー」を誰もが使いこなす。新しい当たり前を、Sansan Seminar Managerで。 | Sansan - 法人向けクラウド名刺管理サービスIcon outbound

https://seminar-manager.com/

コロナ禍により、顧客のリード獲得施策としてのイベント・セミナーはオンライン上で形を変え、「ウェビナー」が今の時代のスタンダードになっています。

Sansanの導入事例

Sansanは、名刺管理サービスシェア83.5%と圧倒的なポジションを誇り、利用企業は実に7000社以上にのぼります。

Sansanのコーポレートサイトには導入事例が多数掲載されており、業種×従業員規模で検索できます。直近の事例には「SansanとCRMとの連携」などがあります。

Sansanの業績

Sansanの2021年5月期決算によると、売上高は前期比21.1%増の161.8億円と堅調でしたが、広告宣伝費や人件費の増加もあり、営業利益は同2.7%減の7.4億円にとどまっています。

とはいえ、積み上げ方のSaaSビジネスのため、コロナ禍による打撃をあまり受けず、テレワークの普及もあって、主力のSanSan事業のストック売上高は前期比20.8%の増加となっています。

Sansanが展開する市場の成長性

IDC JAPANの調査(2018年12月)によると、国内の「働き方改革」に関するソフトウェアの支出額は、2017年の5,420億円から2022年には9,656億円と、5年間で1.8倍に増加すると予想されています。

また、シード・プランニングの調査(2021年1月8日)によると、「法人向け名刺管理サービス市場」は、2012年の10.8億円から2019年の130.5億円までの7年間で約12倍の成長を果たしており、2022年には152億円の市場規模になると予測されています。

2019年以降は成長の伸びは減少するものの、DX(デジタルトランスフォーメーション)やテレワークの普及もあり、SFA/CRM等との連携サービスがさらなる成長の鍵となるとしています。

Sansanでは「名刺管理」の領域でも、これまでの数十倍の開拓余地があると見ており、引き続き「Sansan」での成長を目指していくとのことです。

加えて、今後は「名刺管理サービス」のみならず、あらゆるDXニーズに応えられるマルチプロダクトを目指すとしており、2022年5月期の通期連結売上高を前期比25~28%増と見込んでいます。

Sansanの社内制度

Sansanでは、「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションを実現させるために、メンバーの創造性と生産性を高めるための制度が多数整備されています。

Sansanの公式メディア「mimi」から興味深いものをピックアップします。コロナ禍で現在中断されているもの、見直しが行われたものが含まれている可能性がありますが、積極的な取り組みから会社の本気度がうかがえます。

  • MOM産休や育児休暇取得者対象とする、職場復帰補助制度。保育園料全額補助(上限15万円/月まで)、タクシー費用補助(上限4万円/月まで)、入園予約金補助(総額10万円まで)、保活コンシェルジュ利用補助 など。
  • OCEAN英語学習支援制度。英会話講師とのレッスン代、参考書購入代などの費用を補助(補助期間は1年間)。
  • KISSシッター費用補助制度
  • H2O東京エリアの近隣住宅補助制度。最寄り駅(渋谷駅、表参道駅)から2駅以内の最寄り駅付近に住むことを条件に毎月の住宅補助をサポート。
  • M2O引っ越し費用補助制度。入社を機にH2O圏外から圏内に引っ越しをする新卒社員に対し、一定の補助金を支給。
  • イエーイ在宅勤務制度。育児・介護のための「イエーイケア」、妊娠中の女性社員のための「イエーイBaby」も。
  • コーチャ:ビジネスコーチの専門資格を持つメンバー(社内コーチ)から1対1でコーチングを受けられる制度
  • よいこ会社公認の部活動。役員も参加する。
  • Know Me(ノーミー):他部署で過去に飲んだことがないメンバーと3名の飲み会の費用に対し、会社から一定金額の補助が出る制度。
  • つまみーの:業務上で関わりの少ない社内のメンバーが1つの場所に集い、軽食とお酒を”つまみ”ながら気軽に会話し交流を深める制度。原則、毎月第一水曜日に開催、誰でも参加可能。
  • ブランチ新卒社員が「ブラザー(先輩社員)」と月に1回「ランチ」する制度。「ブラザー」は必ず所属部署とは異なる部署であることが特徴。
  • Sansan食堂:月に1回だけ現れる社員のための社内食堂

Sansanの求人

Sansanの中途採用サイトには、2021年8月13日現在、106件の求人情報が掲載されています。

職種ごとの内訳は、総合職が50件、エンジニア/研究開発職が37件、クリエイティブ職が19件で、事業部別で見ると、Sansanが57件と約半数を占めています。

それぞれの職種によって、即戦力たるべく業務経験が必須となっていることはもちろんですが、それ以外に、「高いコミュニケーション能力」や「プロジェクトマネジメント能力」は職種に問わず求められています。

中途採用 | 採用情報 | Sansan株式会社Icon outbound

https://jp.corp-sansan.com/recruit/midcareer

Sansan株式会社の中途採用に関する情報です。募集中のポジションを掲載しています。

Sansanの採用面接で聞かれる質問

Sansanの採用サイトには「業務詳細」のほか、経験・知見を含む「必須スキル」、要件ではないがあると望ましい「歓迎スキル」「語学力」などが明記されています。書かれている要件を自分がいかにクリアしているかを説明する準備が必要です。

面接に際して志望動機をまとめるためには「Can」「Will」「Must」についてよく考え、整理しておいた方がいいでしょう。念のため簡単に説明すると、

  • Can:自分ができること(スキル、能力、経験、実績)
  • Will:自分がしたいこと(意思、意欲、ビジョン)
  • Must:自分がしなければならないこと(会社から要求・期待されると認識していること)

の3点を整理し、それらが重なったところで「自分の志望動機」を整理するということです。

また、Sansanのような自社サービスを展開する会社で非常に重視されるのが、会社のミッションを理解し文化に適応する「カルチャーフィット」です。

面接では「人生の転機となったことは何か」といった質問をされるケースが多く、応募者の人間性がSansanのカルチャーに合うのか、ロジカルに深く思考する能力があるかどうかを見極めようとしています。

面接に臨む前に、Sansanへの転職が自分の人生においてどのような意味をもつのか、今後のキャリアプランをどう考えているのか、についてしっかりと説明できるように準備が必要です。

マネジャークラス以上の面接準備

マネジャー以上については「Can」「Will」「Must」は当然として、職務に応じた個別の質問が多くなっており、あらかじめ準備が必要です。詳しくは、グローバルウェイ・エージェントまでお問い合わせください。(※登録フォームの備考欄に「Sansanの件」と明記願います。)

Sansanへの転職を成功させるために

これまで、Sansanという会社について、概要をご説明いたしました。

同社の求人は、スキルはもちろん、人間性やロジカルシンキング能力、カルチャーフィットが重視されることが特徴です。また、3回設定された面接はそれぞれ、面接直後に結果が言い渡されるというスピーディな展開です。

追求型の面接(人によっては圧迫面接だと感じることも)を乗り切るためには、想定質問に対する回答内容の準備が必要なのは言うまでもありません。同社への転職によって、自身の描くキャリアを実現するために、ぜひ十分に準備を行い、面接に臨んでいただきたいと思います。

求人は、求められるスキルのハードルが高いのが特徴的ですが、仮に書類が通過したしたとしても、次の面接でつまづく方が多くいらっしゃいます。

面接の質問は、様々な内容が投げかけられます。あらかじめ面接対策をしないと、選考を通過する確率はかなり落ちます。限りあるチャンスを活かすためにも、ぜひ十分な準備を行ってから臨んでください。

Sansanの採用面接に臨む前に

転職成功の確率をアップさせたい方は、ぜひグローバルウェイ・エージェントにご相談ください。私たちはCxOや役員から直接情報を共有してもらうことで、必要な候補者像を把握しており、上記以外の「候補者公開不可情報」や「過去の面接成功・失敗事例」を把握しています。
なお、スピーディな対応を行うために、登録フォームの備考欄に「Sansanの件」と明記願います。費用は一切かかりません。ぜひご相談ください。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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