FPTジャパングループの概要
FPTジャパングループは、ベトナム最大手のIT企業FPTソフトウェアを親会社に持つ「FPTジャパンホールディングス」を持株会社とする企業集団です。
FPTジャパンホールディングスは、2020年3月に日本経済団体連合会に加盟しており、傘下に事業会社を擁しています。
■グローバル体制
FPTソフトウェアを中心とするFPTグループは、ベトナム・ホーチミンを拠点とするグローバルな企業複合体です。1988年に設立され、「テクノロジー」「テレコミュニケーション」「投資と教育」の3つのセグメントで事業を展開しています。
創業者でFPTコーポレーション取締役会長のチュオン・ザー・ビン(Truong Gia Binh)氏は1956年生まれ、モスクワ大学大学院を1979年に修了しました。1988年に仲間12人とともにベトナム初のIT企業であるFPTを国営企業として創立し、2002年に民営化。2013年に日経アジア賞を受賞しています。
FPTコーポレーション 創業者・会長
チュオン・ザー・ビン氏
FPTグループは、東南アジアにおけるDXのパイオニア企業として、テクノロジーを活用することによるイノベーションを私たちの世界でどのように生み出すことができるのかということに対し、常に問うております。このたびの経団連への入会を機とし、当社は日本市場での地位の確立と、日本とベトナム両国間における通商・投資協力を促進する支えとなることに大きく期待しております。加えて、日本経済と社会の発展に貢献したいと強く願っております。(チュオン・ザー・ビン FPTコーポレーション 会長)
■FPTジャパングループとは
FPTジャパングループは、FPTジャパンホールディングスの傘下に、ITサービスを提供する以下の事業会社を擁しています。
- FPTソフトウェアジャパン〔ソフトウェア開発〕
- FPTコンサルティングジャパン〔ITコンサルティング〕
- FPTテクノジャパン〔総合人材開発〕
- FPT沖縄R&D〔ニアショア開発、運用保守〕
FPTジャパングループ全体では、ベトナム人スタッフを中心に約1700人の従業員が勤務しており、このうち日本人は約10%を占めています。
■FPTジャパングループの代表
FPTジャパンホールディングスの代表取締役社長は、ド・ヴァン・カック(Do Van Khac)氏。FPTソフトウェアの副社長兼最高デリバリー責任者も務めています。
FPTソフトウェアで10年以上の勤務経験を有し、FPTジャパンの最高情報責任者や最高デリバリー責任者などを歴任後、2022年1月に代表取締役社長に就任しています。
FPTソフトウェアジャパン株式会社 代表取締役社長
ド・ヴァン・カック(Do Van Khac)氏
また、FPTジャパンホールディングスのエグゼクティブアドバイザーには、元アクセンチュア株式会社代表取締役会長の森正勝氏が、2021年5月に就任しています。
森氏は1947年生まれ。現在、ヤマトホールディングスやスタンレー電気の社外取締役、キリンホールディングスの取締役会議長(独立社外取締役)、ファーストリテイリングの社外監査役、国際大学特別顧問などを務めています。
森 正勝 氏
FPTジャパンホールディングス株式会社
エグゼクティブアドバイザー
元アクセンチュア会長
■FPTジャパングループのオフィス
FPTジャパングループは、東京・港区のKDX浜松町プレイスに東京本社を設けるほか、札幌・横浜・名古屋・大阪・広島・福岡に事業所を、刈谷(愛知)に開発センターを置いています。
- 本社:東京都港区芝公園1-7-6 KDX浜松町プレイス 6階(受付:5階)
FPTジャパングループの事業
FPTジャパングループは、FPTジャパンホールディングスの中に「管理本部」「人材管理本部」「ブランド&ビジネス推進本部」「営業本部」を有しています。
また、傘下の子会社として「FPTソフトウェアジャパン(FSJ)」「FPTコンサルティングジャパン(FCJ)」「FPT沖縄R&D(FORD)」「FPTテクノジャパン(FTJ)」を擁しています。
このほか、教育機関として「FPT日本語学校」「FUNiX Japan(ベトナムで最初のオンライン大学の日本校)」を設けています。
■FPTソフトウェアジャパン〔ソフトウェア開発〕
FPTソフトウェアジャパンは、FPTジャパンのホールディングス化に伴い、2018年に設立されました。日本企業をクライアントとし、ベトナムでのオフショアを活用したサービスを提供しています。
なお、アカウントマネージャーは、FPTジャパンホールディングスの各営業本部が担います。
主なサービスメニューは「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「アウトソーシングサービス」。DXでは、自動車や金融、流通、ヘルスケアなど幅広い業種のクライアントにおける「最新テクノロジー」「デジタルプラットフォーム」「デジタルコンサルティング」のプロジェクトを実行しています。
FPTソフトウェアジャパン株式会社(FSJ) - FPT Software Japan
https://www.fpt-software.jp/fpt_software_japan/FPTソフトウェアでは、1万3千人を超える社員がその素晴らしい精神や技術を自分たちのものにしたいと日本人の「師」の方々から絶え間なく学び、ベトナム人の手で日本品質を作り出せる企業になることを目指して奮励努力をしています。
■FPTコンサルティングジャパン〔ITコンサルティング〕
FPTコンサルティングジャパンは、FPTジャパンホールディングスと、東証一部上場のコンサルタント会社である株式会社エル・ティー・エスとの合弁会社として、2019年に設立されました。
従業員数は約100名(2021年12月末現在)で、アクセンチュアやDTC(デロイト トーマツ コンサルティング)、PwCコンサルティング、KPMGコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティングなどのコンサルティングファーム出身者で構成されています。
主なサービスは以下の通り。
- DX(デジタルトランスフォーメーション)支援
- BX(ビジネストランスフォーメンション)支援:戦略や会計や人/組織を軸に展開
- SAPソリューション導入支援
- SFDCソリューション導入支援
- MS(マネージドサービス):オペレーションサービス
クライアントの課題にグループ全体で総力をあげて解決に向けて取り組み、戦略から構想、開発、保守までEnd to Endでサポートできるところが特徴です。
FPTコンサルティングジャパン株式会社(FCJ)会社概要 - FPT Software Japan
https://www.fpt-software.jp/fpt_consulting_japan/FPTコンサルティングジャパンは、お客様へ質の高いデジタル変革(DX)サービスをお届けし、FPTジャパンホールディングスの将来を担うコンサルタント集団となることを目的とし、2019年7月に設立しました。
■FPTテクノジャパン〔総合人材開発〕
FPTテクノジャパンは、ベトナム人エンジニア提供サービスのNo.1企業を目指しています。2017年設立の旧FPTスタッフィングから、2018年に社名変更。提供サービスの柱は、以下の3本です。
- 総合人材サービス:人材派遣・人材紹介(IT系、エンジニアリング系、事務職系、建築系、生産現場系、医療・健康系)
- 事業推進サービス:技能実習生と特定実習生の送り出し業務、ベトナム進出支援、推進イベント支援、海外出張・ビジネスツアーサポート
- グローバル人材育成サービス:日本企業向けグローバル人材育成プログラム実施、 日本語教育、日本国内認定資格トレーニング
FPTテクノジャパン株式会社(FTJ) - FPT Software Japan
https://www.fpt-software.jp/fpt_staffing/FPTテクノジャパンは、ベトナムの優秀かつ若い労働力を動員し、日本が抱える問題を解決するために2017年に設立されました。まだ、設立3年目の企業ではありますが、FPTグループのリソース・ノウハウ・文化を継承し、2020年までに従業員1,000人の企業への発展を計画しています。
■FPT沖縄R&D〔ニアショア開発、運用保守〕
FPT沖縄R&Dは、日本とベトナム(オフショア)をつなぐ「ニアショア拠点」として2017年に設立されました。主なサービス内容は、ソフトウェア開発、情報システムのコンサルティング、インテグレーション、運用保守、人材派遣です。
FPT沖縄R&D株式会社 - FPT Software Japan
https://www.fpt-software.jp/fpt-okinawa/FPT沖縄R&Dは、日本とベトナム(オフショア)をつなぐ、「ニアショア拠点」として、2017年に設立されました。これにより、オフショアとニアショアを自由に選択することが可能となる「ベストショア」型を提供することができます。FPTは、国内外の拠点を利用することにより、お客様にとって最適な選択肢をご提供いたします。
■FPT日本語学校〔日本在住外国人向け日本語学校〕
FPT日本語学校は、主に外国人留学生および社内社員研修(日本語、IT)を対象とした日本語教育を行っています。 FPTジャパンホールディングスの支援のもと、東京都荒川区東日暮里に設立された日本語学校です。
FPT日本語学校は、FPTジャパンホールディングスの支援のもと設立された日本語学校です。 主に外国人留学生および社内社員研修(日本語、IT)を対象とした日本語教育を行っています。
■FUNiX Japan
FUNiXは、ベトナムで最初のオンライン大学です。実用性の高い情報技術コースと国際的な学習コミュニティを提供するオンライントレーニングシステムで、2020年にFPTソフトウェアが買収しFPTグループ入りしています。
FUNiXは、超情報化社会に適応できる人材を育成するという目標のために、FUNiX Way(FUNiXウェイ)を通じて、学習者が目に見える結果を得られるラーニングエコシステムの構築に取り組んでいます。
FUNiXは、実用性の高い情報技術コースと国際的な学習コミュニティを提供するオンライントレーニングシステムです。FUNiXは、超情報化社会に適応できる人材を育成するという目標のために、FUNiX Way(FUNiXウェイ)を通じて、学習者が目に見える結果を得られるラーニングエコシステムの構築に取り組んでいます。
FPTジャパングループの給与・手当・賞与
FPTジャパングループでは、グループ会社ごとに異なる事業や職務を担っているため、給与・賞与制度も異なっています。詳しい職務内容については、グローバルエージェントにお問い合わせください。
■FPTコンサルティングジャパン〔コンサルタント〕
FPTコンサルティングジャパンのコンサルタント職(正社員)の求人によると、想定年収は500万円~2500万円(年俸制制度。報酬額の1/12を毎月支払)。金額は経験・能力を考慮の上、決定するとのこと。
マネージャークラス以上の場合は裁量労働制で、役職手当(月24万円~)を含みます。シニアコンサルタント以下の場合は、月40時間の固定残業手当(9万円~)を含みます(超過分は別途支給)。
現状では賞与制度はなし。ただし、2022年以降は業績によって支給を検討するとのことです。
■FPTジャパンホールディングス〔営業〕
FPTジャパンホールディングスの営業職(正社員)の求人によると、想定年収は800万円~1500万円の月給制。金額は経験・能力を考慮の上、決定するとのことです。昇給は年1回。
なお、月給には月40時間の固定残業手当(10万円~)を含みます(超過分は別途支給)。
賞与は年2回で、7月と12月を予定しているとのこと。金額は業績+個人実績により、入社2年目以降はインセンティブ制度が適用されます。
■FPTソフトウェアジャパン〔プロジェクトマネージャー、システムエンジニア〕
FPTソフトウェアジャパンには、プロジェクトマネージャーとシステムエンジニアの求人があります。
プロジェクトマネージャー職の想定年収は、800万円~1200万円。システムエンジニア職の想定年収は500万円~800万円です。いずれも月給制で、金額は経験・能力を考慮の上、決定するとのこと。昇給は年1回。
なお、月給には月40時間の固定残業手当を含み、金額はプロジェクトマネージャーが10万円以上、システムエンジニアは同8万円です(超過分は別途支給)。
賞与は年2回で、7月と12月を予定しているとのこと。金額は業績+個人実績によります。
FPTジャパングループの休日・休暇・福利厚生
FPTジャパングループでは、グループ共通の休日・休暇制度および福利厚生メニューを準備しています。主なものは、以下のとおりです。
■休日・休暇
- 完全週休2日(土曜日、日曜日)
- 夏季休暇、年末年始休暇、会社創立記念日、ベトナム旧正月
- 有給休暇(10日~20日、消化率8割以上)、特別休暇
- 年間休日日数:125日
■手当
- 住居手当:月3万円 ※全社員に支給
- 家族手当:扶養者(配偶者・子)1人当たり1万円
- 通勤手当:月2万円まで
■福利厚生
- 社会保険:厚生年金、健康保険(関東ITソフトウェア)、雇用保険、労災保険
- 総合福利厚生サービス(ベネフィットステーション)
- 2年目より年1回ベトナムへの往復航空券制度、社員旅行
- 慶弔見舞金
- 社内イベント:新年会、花見、運動会、Music Festival、Parents Day、Women’s Day、Men’s Day、Kid’s Day など
- クラブ活動:英語、ベトナム語、日本語クラス、フットサル、バドミントン、ゴルフ、写真 など
- 青年団体活動、安全衛生委員会
FPTジャパングループの採用面接で聞かれる質問
面接に際して、志望動機をまとめるためには「Can」「Will」「Must」についてよく考え、整理しておきましょう。念のため簡単に説明すると、
- Can:自分ができること(スキル、能力、経験、実績)
- Will:自分がしたいこと(意思、意欲、ビジョン)
- Must:自分がしなければならないこと(会社から要求・期待されると認識していること)
の3点を整理し、それらが重なったところで「自分の志望動機」を整理するということです。
なお、FPTジャパングループの求人には、職種ごとに「MUST」と「WANT」が設定されています。詳しくはグローバルウェイ・エージェントにお問い合わせください。
また、職務共通として、FPTジャパングループの社員に共通する「求める人物像」が4項目示されていますので、十分理解しておくことが必要です。
- 結果重視、問題解決に注力して推進する力をお持ちの方。
- 強いロジカルシンキングがある方。
- オープンマインドで、高い適応の能力で、新しいことへの挑戦が好きな方。
- チームワーク精神をお持ちの方。
マネジャークラス以上の面接準備
特にマネジャー以上については、「Can」「Will」「Must」は当然として、職務に応じた個別の質問が多くなっており、あらかじめ準備が必要です。詳しくは、グローバルウェイ・エージェントまでお問い合わせください。(※登録フォームの備考欄に「FPT(社名)の件」と明記願います。)
FPTジャパングループへの転職を成功させるために
以上、FPTジャパングループについて、概要をご説明しました。
求人は、求められるスキルのハードルが高いのが特徴的です。しかし、仮に書類が通過したしたとしても、次の面接でつまずく方が多くいらっしゃいます。
面接の質問は、様々な内容が投げかけられます。あらかじめ面接対策をしないと、選考を通過する確率はかなり落ちます。限りあるチャンスを活かすためにも、ぜひ十分な準備を行ってから臨んでください。
FPTジャパングループの採用面接に臨む前に
転職成功の確率をアップさせたい方は、ぜひグローバルウェイ・エージェントにご相談ください。私たちはCxOや役員から直接情報を共有してもらうことで、必要な候補者像を把握しており、上記以外の「候補者公開不可情報」や「過去の面接成功・失敗事例」を把握しています。
なお、スピーディな対応を行うために、登録フォームの備考欄に「FPT(社名)の件」と明記願います。費用は一切かかりません。ぜひご相談ください。
グローバルな環境で働きたい有名コンサル社員が選んだ「ベトナム系ファーム」という意外すぎる転職先
https://news.careerconnection.jp/channel/132825/上位校の就活ランキングで人気の外資系企業。海外のスタッフと働く夢を抱いて入社したものの、日本人社員と日本企業の案件をこなしながら「これって日本企業と同じでは」と期待はずれに思っている人もいるのではないだろうか。