キャディの企業概要
キャディは、製造業の受発注プラットフォーム「CADDi」を運営する会社です。
「CADDi」は、特注加工品の発注者と全国の加工工場をつなぐサービスで、図面データを解析して見積書を瞬時に作成するシステムが強みのひとつ。この見積もりを基に、最適な発注先の工場を自動で特定し、高品質な加工品の低価格・安定供給を可能にします。
2017年に創業し、2019年にビジネスモデル全体の特許を取得。2021年8月には80.3億円の資金調達を果たしたことが大きな話題となりました。
未上場のため、売上利益などの業績データは公開されていません。
従業員数は、2022年1月末現在で247人。2021年6月末現在の150人から、半年で1.6倍と積極的な採用を行い、会社の規模を急速に拡大しています。
本社所在地は東京都台東区蔵前。品質管理センターを関東(千葉県船橋市)、関西(大阪市港区)、山梨(中央市)、岐阜(岐阜市)に置いています。
またキャディは、「CADDi」の本格的なグローバル展開のため、2022年3月に自社初の海外現地法人をベトナムに設立しています。
「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げるキャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤勇志郎)は、製造業の受発注プラットフォーム「CADDi」の本格的なグローバル展開のため、当社初の海外現地法人をベトナムに設立したことをお知らせいたします。
■経営者
加藤勇志郎氏と小橋昭史氏は、大学時代に米国シリコンバレーで出会い、意気投合して2017年末にキャディを共同創業しました。
代表取締役社長CEOの加藤勇志郎氏(写真左)は、東京大学卒業後、2014年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに新卒入社。2016年にマネージャーに就任。大手メーカー15社程度の調達改革に従事した経験から、「業界構造の変革に日本の製造業のポテンシャルを解放する」ためにキャディを創業しました。
最高技術責任者CTOの小橋昭史氏(写真右)は、スタンフォード大学・大学院で電子工学を専攻。在学中に世界最大の軍事企業ロッキード・マーティン米国本社で4年超勤務しました。その後、アップル米国本社でシニアエンジニアとして電池開発や組み込み製品の開発をリード。2017年に加藤氏とキャディを共同創業しています。
■ミッション・ビジョン
キャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションを掲げています。これは、代表の加藤氏が製造業の調達改革に関わった経験から抱いた問題意識によるものです。
具体的には、製造業の業界構造を「下請けピラミッド構造」から「強みに基づくフラット構造」に変えたいとのこと。「顧客に紐づき言われたことは幅広く何でもやる」下請け構造では、得意分野が定まりにくく、交渉力や安定性、流動性が低いままになる。
これを「CADDi」を使って強みに基づくフラット構造に変えることで、「自分の強みのある分野に特化し多様な顧客から案件を受けることができる」ようになり、交渉力やリスク分散、流動性が高い状態にすることができるというものです。
キャディは「ビジョン2030」として、以下の2つの目指す姿を掲げています。
1.グローバル1兆円の受発注プラットフォームへ
- 規模の拡大とともに、サプライチェーン・オペレーション全体のDXを推進
2.データをレバレッジした製造業ソリューション・プロバイダへ
- 過去の取引データをレバレッジし、バリューチェーン全般に付加価値を創出・強化できる構造へ
キャディのサービス
■受発注プラットフォーム「CADDi」のしくみ
キャディは、「発注者」と「加工会社」の間をつなぐ製造業の受発注プラットフォーム「CADDi」を運営する会社です。
発注者は、図面データを「CADDi」にアップロードすることでキャディへ送付します。キャディは、アップロードされた図面データを基に、製造原価の計算から見積もりの提示を自動で行います。
発注者が見積もりを了承すると、キャディから最適な加工会社を選んで確定発注します。加工会社から納品された部品は、キャディが検査。品質保証を行ったうえで発注者に製品が納入されます。
キャディを利用することで、発注者には「調達工数削減」「コスト削減」「安定価格・納期」、加工会社は「見積もりレス」「論理的原価計算」「売上安定化」といったメリットが得られます。
なお、キャディはこの仕組みにおいて「マッチング(のみを行う)」立場ではなく、「ファブレスメーカー(的立ち位置)」として機能します。
マッチングだけでは、発注先の加工会社の探索コストが減るだけで、交渉コストおよび監督コストはそのままです。しかし、キャディが商流に入ることで、発注者と受注者の取引コストや製造コストを下げることができます。
対応できる金属加工品は、現在は産業機械・装置メーカーやプラントメーカー向けに特化しています。
■「CADDi」が解決しようとしている問題
製造業には「設計」「調達」「製造」「販売」のプロセスがあります。
日本国内での製造業の総生産額は180兆円規模ですが、そのうち3分の2にあたる120兆円を「調達」が占めています。しかも、製造業にも技術革新の波が押し寄せており、
- 設計:CAD/CAEなどの活用
- 製造:自動化・ロボット化
- 販売:AI・ビッグデータの活用
といったテクノロジーのイノベーションが起きているのにもかかわらず、この「調達」のプロセスだけは大きな革新がいまだにない状況ということです。
調達プロセスの取引コストには、
- 最適な取引先を適切に探し出す「探索コスト」
- 品質条件や価格を合意する「交渉コスト」
- 条件通りに履行されるかを監視・監督する「監督コスト」
があります。調達における「図面解析」「図面翻訳」「原価計算」「発注最適化」を自動化し、調達のサプライチェーン・オペレーションをDXすることで下請け構造を解消し、取引コストを限りなくゼロに近づけフラットにしていこうというのが、キャディの挑戦です。
【キャディCEO・加藤勇志郎1】製造業受発注プラットフォームで起こした120兆円部品調達市場の革命
https://www.businessinsider.jp/post-246381キャディCEOの加藤勇志郎さんは、日本初の製造業における受発注プラットフォームをつくり上げました。キャディではパートナーとなる町工場600社全てに直接足を運び、多重下請け構造を解消してモノづくり産業のポテンシャル解放を目指します。
キャディの企業文化
キャディは自社のミッションとして「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」を掲げていますが、これを達成する企業文化として「バリュー」と「カルチャー」を設けています。
■バリュー
キャディのバリューは、以下の4つです。
1.もっと大胆に Think Big
- 桁外れな目標を立てよう。一兎よりも二兎三兎追おう。解は必ずある。
2.卓越しよう Be Distinctive
- まずは自らが卓越しよう。その卓越した能力を持って、他者の成長にコミットしよう。
3.一丸で成す As One
- 個の総和でなし得ないことを、チームで達成しよう。
4.至誠を貫く Uphold Integrity
- 顧客、パートナー、同僚、そして自分。すべてのステークホルダーに、誠実であろう。
■カルチャー
キャディのカルチャーは、以下の9つです。
01.「モノづくり」にコミットする
02.すべての「ポテンシャル」を信じる
03.「青臭くピュア」に理想を持ち続ける
04.徹底的に「コト」にフォーカスする
05.「仕組み」で非連続を創る
06.「ムーンショット」で飛躍する
07.業を極めて「スタンダード」を生み出す
08.「チーム」の力にベットする
09.「至誠」で道を拓く
なお、各項目の詳細については「CADDi-CULTURE-BOOK」で解説しています。
特に重視されているのが「至誠」という言葉で、バリューとカルチャーの両方に盛り込まれています。「至誠」の真の意味については、代表の加藤氏がさまざまな場で語っています。
加藤CEOの経営哲学を象徴することばに「至誠」がある。自宅には「至誠」の書が大切に飾られているという。「もちろん道徳的にという面もありますが、どちらかというと至誠は、合理的な結論なんです」。
至誠とテクノロジーで、モノづくり産業を変えよう。/キャディ創業3年記
https://note.com/yushirodesu/n/n412ac5846d2cもう1年ほど前でしょうか、キャディの営業リーダーの1人が、数億円単位の大型案件のために、お付き合いしたばかりのお客様に数か月寄り添って頑張り続けた結果、自分がただの当て馬だったことに気づいた瞬間に発した言葉です。
キャディの働く環境
■社員の構成
キャディの従業員数は2022年1月末現在で247人と、半年前の1.6倍に急増しています。
平均年齢は31.4歳。20代が43%、30代が53%、40代以上が4%という若い会社ですが、既婚者が53%と過半数を占めます。職種別では、ビジネス系が65%、テック系が35%という割合です。
多様なバックグラウンドを持ったメンバーが集っており、役職者はマッキンゼー・アンド・カンパニー(CEO)、アップル(CTO)をはじめ、アマゾン、トムソン・ロイター、ソニーなどの有名企業出身者が揃っています。
現業のメンバーも、コマツやデンソー、トヨタ、ブリヂストン、キーエンス、キャノン、ミツミ、三菱商事などの出身者が、専門性を発揮して活躍しているとのことです。
はじめまして、三井物産からの転職でCADDiにジョインした武居です。 前職では化学品の国際貿易やベンチャー投資に携わってきました。三井物産という非常に恵まれた職場で特に不満もなくキャリアを歩んでいた私がCADDiにジョインすることになった経緯、勝手ながらご紹介させて頂ければと思います。
■組織
現状の組織図によると、ビジネス本部内には以下のような職種があります。
- アライアンスセールス:カスタマー(発注者)の開拓・信頼構築・QCD確保
- サプライパートナーサクセス:パートナー(受注者)の開拓・信頼構築・QCD向上
- マーケティング/インサイドセールス:受発注の両サイドのターゲット選定、開拓、コミュニティ構築
- コストモデルアナリスト:アルゴリズム改善/基盤構築
- オペレーション企画:Ops/データ構造設計/効率化/自動化/BPO
- 品質管理・物流拠点マネジメント:Quarlity Control 検査/物流Ops運用・改善
また、ビジネス本部のほかにProduct(開発組織)があります。
将来の組織イメージによると、
- 年商数千億円規模の「受発注プラットフォーム(PF)カンパニー」
- 年商数百億円規模の「図面SaaSカンパニー」
を中心に、「ファイナンス事業」など新規事業が自立的に回る組織の構築を想定しているとのことです。
■福利厚生
- 制度
- 休暇(夏季、年末年始、忌引、看護・介護、リフレッシュ)
- 交通費支給(月3万円まで・出張費別途支給)
- 子ども手当
- 結婚休暇&お祝い金
- 出産休暇&お祝い金
- 社会保険完備
- 短時間勤務制度
- 業務内容に合わせたリモート勤務
- 健康管理
- 健康診断・婦人科検診費用負担
- 人間ドック
- インフルエンザ予防接種
- オフィスドラッグ
- 取り組み
- 週次全社MTG
- 全社シャッフルランチ
- ものづくり体験
- CADDi Award
- 組織健康度の継続的な改善
- 支援
- PC・ディスプレイ支給
- iPhone支給(外勤営業)
- 希望スペックのPC・ディスプレイ支給(エンジニア・デザイナー)
- サーバ代支給(月1万円まで。同上)
- 書籍購入費全額負担
- 語学学習支援
- 卓越支援
キャディの求人
■給与
キャディの給与テーブルによると、ランクごとの年収レンジは以下のとおりです。
- ランク1:350~500万円
- ランク2B:500~650万円
- ランク2A:650~800万円
- ランク3:800~1,000万円
- ランク4~:950~1,450万円
直近の会社の業績は前年比で6倍と急上昇しており、3年で100~150万円以上のベースアップを実施しています。
また、6ヶ月に一度の「ミッショングレード評価」により昇給チャンス(絶対評価)があります。特定MG(マネージャー)よりストックオプションの付与もあります。
■募集職種
現在キャディが募集しているビジネス本部の職種は以下の通りです。各職種ともマネージャー以上のポジションを急募しています。
- ディレクター/カスタマーサクセス
- アライアンスセールス
- サプライパートナーサクセス
- 新商品・コストアルゴリズム開発
- 物流マネジメント
- オペレーション企画
- 新規SaaS事業(カスタマーレビュー/BizDiv/フィールドセールス)
各職種の詳細について知りたい方は、グローバルウェイ・エージェントまでお問い合わせください。「アライアンスセールス」を例として記載します。
《アライアンスセールス》
■業務内容
- B2B顧客の経営層との商談・コンサルティングの実施
- 顧客・パートナーを含んだ大型アライアンスの提携
- 事業開発、新領域開拓
- 全社中長期戦略の立案、施策実行
- チームの目標や指標(KGI・KPI)の設定、遂行
- ※出張あり
■MUST要件
- 法人(B2B領域)営業において高い成果を出し続けた経験(商材/業界問わず)
- 数字・データを元に論理的に考え、組織単位での営業戦略を策定・推進した経験
- 社会課題解決への意欲
■WANT要件
- グローバル組織構築経験
- 大企業など一定規模以上の法人への課題解決型の営業経験
- スタートアップやベンチャー企業での混沌とした環境での経験
- 製造業領域において蓄積されたノウハウや経験
- 加工品の取り扱い経験(設計・販売・調達・生産管理など)
- マーケティング経験
■フィットが高そうな前職:メーカー、商社/EPC系、コンサル
■この職種のキャディ社員の経歴(一例):キーエンス、三菱商事、デロイト、リクルート、スタートアップ
キャディの採用面接で聞かれる質問
面接に際して、志望動機をまとめるためには「Can」「Will」「Must」についてよく考え、整理しておいた方がいいでしょう。念のため簡単に説明すると、
- Can:自分ができること(スキル、能力、経験、実績)
- Will:自分がしたいこと(意思、意欲、ビジョン)
- Must:自分がしなければならないこと(会社から要求・期待されると認識していること)
の3点を整理し、それらが重なったところで「自分の志望動機」を整理するということです。
キャディの求人には、職種ごとに「業務内容」「MUST要件」「WANT要件」が明記されています。ここに含まれる要件をクリアしつつ、自分の「Will」を絡めて説明することが必要になります。
マネジャークラス以上の面接準備
特にマネジャー以上については、「Can」「Will」「Must」は当然として、職務に応じた個別の質問が多くなっており、あらかじめ準備が必要です。詳しくは、グローバルウェイ・エージェントまでお問い合わせください。(※登録フォームの備考欄に「キャディの件」と明記願います。)
キャディへの転職を成功させるために
以上、キャディという会社について、概要をご説明しました。
求人は、求められるスキルのハードルが高いのが特徴的です。しかし、仮に書類が通過したしたとしても、次の面接でつまづく方が多くいらっしゃいます。
面接の質問は、様々な内容が投げかけられます。あらかじめ面接対策をしないと、選考を通過する確率はかなり落ちます。限りあるチャンスを活かすためにも、ぜひ十分な準備を行ってから臨んでください。
キャディの採用面接に臨む前に
転職成功の確率をアップさせたい方は、ぜひグローバルウェイ・エージェントにご相談ください。私たちはCxOや役員から直接情報を共有してもらうことで、必要な候補者像を把握しており、上記以外の「候補者公開不可情報」や「過去の面接成功・失敗事例」を把握しています。
なお、スピーディな対応を行うために、登録フォームの備考欄に「キャディの件」と明記願います。費用は一切かかりません。ぜひご相談ください。