0 編集部が注目した重点ポイント
① リースファンド事業が海運案件を主軸に売上高を30.6%増加させる
主力であるリースファンド事業において、海運案件での戦略的な大型受注が寄与し、前年同期を大きく上回る好スタートを切りました。出資金販売額も前年同期比で100億円超の増加となっており、グローバルな案件組成力と強固な販売ネットワークが同社の成長を強力に牽引しています。
② 税制改正報道への迅速な対応により顧客基盤の信頼を維持する
2025年11月、不動産小口化商品に関する税制改正報道を受け、顧客第一の観点から販売を一時停止し、希望者への合意解約・返金対応を迅速に実施しました。2026年1月からは令和8年度税制改正大綱の内容を踏まえて販売を再開しており、都心一等地への底堅い投資ニーズを背景に、主要案件が早期完売するなど事業の強さを示しています。
③ 静岡営業所の新設により全国18拠点へ販売体制を拡大する
2025年10月、新たに静岡営業所を開設し、全国の営業拠点を18拠点まで拡大しました。会計事務所や金融機関との強固なネットワークを基盤に、地域密着型の営業活動を強化しています。拠点拡大は、同社の商品を待つ投資家へのアプローチを深化させ、今後の組成案件の安定的な販売を支える重要なマイルストーンとなります。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年9月期 第1四半期連結決算説明資料 P.9
当第1四半期の連結売上高は、国内不動産ファンド事業における販売一時停止の影響を受け、前年同期比で大幅な減収となりました。しかし、利益面ではリースファンド事業の力強い成長に加え、国内不動産における一棟売却のインセンティブ報酬獲得が寄与し、経常利益率は41.7%(前年同期は28.5%)と大幅な改善を見せています。また、FPG Amentum Limitedの業績好調も利益の下支えとなりました。
通期業績予想に対する当期純利益の進捗率は20.1%となっており、不動産販売の再開や今後の大型案件組成を考慮すると、期初予想の達成に向けて概ね順調な進捗状況と評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年9月期 第1四半期連結決算説明資料 P.8
リースファンド事業
事業内容:航空機・船舶・コンテナを対象としたオペレーティング・リースの組成・管理、および投資家への販売。
業績推移:売上高は前年同期比30.6%増、売上総利益は34.4%増と極めて好調に推移。
注目ポイント:海運案件の大型受注に加え、航空機案件も着実に積み上げ、四半期組成額は1,924億円と過去最高額に迫る実績を達成しました。米国投資家向けリースアレンジメント案件の成約など、グローバルな展開が加速しており、国際的な金融知識を持つ専門人材の需要が非常に高まっています。
国内不動産ファンド事業
事業内容:都心の優良不動産を対象とした不動産小口化商品の組成・管理、および投資家への販売。
業績推移:売上高は前年同期比69.6%減。税制改正報道による販売一時停止が大きく影響。
注目ポイント:一時的な減収となりましたが、インフレヘッジや分散投資を目的とした投資商品としての需要は依然として高く、再開後の案件は早期完売しています。今後、表参道などの大型物件組成を計画しており、アセットマネジメント能力を発揮し、商品の付加価値を高められる人材が求められています。
海外不動産ファンド事業
事業内容:米国を中心とした海外不動産を対象とした集団投資事業案件の組成・販売。
業績推移:第1四半期の新規組成はなく、売上高は1,500万円(前年同期比99.2%減)にとどまる。
注目ポイント:当期中の第6号案件の組成に向け、米国のリスク動向を慎重に見極めながら準備を推進中です。為替影響や海外市場のボラティリティに対応できる、高度なマーケット分析力を持つ人材が、プロジェクトの成功に不可欠な存在となります。
その他事業
事業内容:M&A事業、プライベートジェット事業、共同保有プラットフォーム事業等。
業績推移:売上高は前年同期比180.4%増の1.6億円と急伸。費用先行により売上総損失は継続。
注目ポイント:航空事業における個人向け航空機小口化商品「F.bit」の第2号組成を2026年下期に予定するなど、新規領域でのビジネスモデル構築が進んでいます。スタートアップ的なスピード感を持って新規事業を立ち上げられる人材にとって、裁量の大きな環境です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年9月期 第1四半期連結決算説明資料 P.6
FPGは、2026年9月期の通期連結業績予想について、売上高1,305億円(前期比0.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益210億円を見込んでいます。国内不動産事業では、税制改正を見据えたインフレヘッジ目的の投資アプローチを強化し、表参道エリアの大型物件など都心一等地での組成を継続する方針です。
また、DX戦略として2025年10月より国内不動産ファンドのオンライン取引を開始しており、今後は海外不動産ファンドへの拡充も予定されています。個人向け航空機小口化商品「F.bit」第2号の組成も控えており、利便性向上と業務効率化を推進するエンジニアや、新たな投資家層を開拓できるマーケティング人材の採用が加速すると見込まれます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は税制改正という不確実な局面において、自ら販売を停止し合意解約に応じるなど、「顧客との伴走」を体現する迅速な経営判断を行っています。このプロフェッショナルな誠実さと、海運や航空機といった難易度の高い金融商品を組成するストラクチャリング能力に魅力を感じると伝えることが、強力な志望動機になります。
面接での逆質問例
「令和8年度税制改正大綱を受け、不動産小口化商品を『純投資商品』として再定義するプロセスにおいて、営業現場ではどのようなアプローチの変化を求められていますか?」「オンライン取引の拡充によるDX推進が、フロント職の業務効率や顧客対応時間にどのようなポジティブな影響を与えていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
福利厚生が非常にしっかりしている
福利厚生が非常にしっかりしていて、トータルで見るならとてもいい会社ではないかと個人的には感じています。特に、新卒の研修がしっかりしていて、右も左も分からない状態からでもしっかりサポートしてもらえます。
(20代前半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]人事制度はまだまだ作成途中
管理職や部長などを外部から採ってくるため、もともといた社員の出世コースは不明。人事制度もまだまだ作成途中という感じで、組織としての未熟さを感じる。
(30代前半・管理関連職・女性}) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社FPG 2026年9月期 第1四半期連結決算説明資料
- 株式会社FPG 2026年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)



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