KeePer技研の転職研究 2026年6月期2Q決算に見るキャリア機会

KeePer技研の転職研究 2026年6月期2Q決算に見るキャリア機会

KeePer技研の2026年6月期2Q決算は、臨時利益を原資に36億円規模の「攻め」の投資を断行。新車市場向け売上が前年比27.9%増と急成長し、新商品「ダイヤII」も好調です。好業績の裏側にある戦略的投資と、次なる5カ年計画に向けた中核人材の採用ニーズを整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

臨時利益を原資に36億円超の成長投資を断行する

保有株の売却で得た約67億円の臨時利益(特別利益)のうち、約3/4にあたる36.1億円を成長投資へ配分することを決定しました。店舗用地の取得やシステム投資に加え、従業員への還元として4.7億円の特別賞与を支給するなど、中長期的な競争力強化に向けた「攻め」の姿勢を鮮明にしています。

新商品「ダイヤIIキーパー」が需要を強力に牽引する

2025年11月に投入した主力商品の進化版「ダイヤIIキーパー」が、発売から約6週間で17,456台(前年比11.0%増)の施工を記録しました。大規模なテレビCMとの相乗効果により、伸び悩んでいた個人向け市場を再活性化させており、サービス競争力の高さが改めて証明されています。

会計管理体制を刷新し現場の採算性を可視化する

2026年6月期より、従来は販売管理費として一括計上していた店舗の人件費や賃借料などを売上原価へ振り替える管理体制へ移行しました。これにより店舗ごとの真の収益性が明確になり、全国165店舗(2025年12月末時点)に及ぶネットワークをより効率的に運営する基盤を構築しています。

1 連結業績ハイライト

売上高は前年同期比6.9%増と増収を維持。臨時利益の計上により、中間純利益は過去最高水準の72億円を突破しました。
2026年6月期 第2四半期実績

出典:KeePer技研-決算説明会資料 P.2

売上高 12,938百万円 (+6.9%)
営業利益 3,685百万円 (-8.6%)
中間純利益 7,237百万円 (+163.5%)

2026年6月期第2四半期(累計)の業績は、売上高が129億3,800万円となり、すべてのセグメントで増収を達成しました。営業利益が前年を下回った主な要因は、臨時利益を原資としたテレビCM等の広告宣伝費や特別賞与など、約4.5億円の戦略的費用を計上したためです。これらの将来投資を除いた実質的な営業利益は41億3,800万円(前年比2.7%増)と、着実に収益力を高めています。

通期予想に対する売上高の進捗率は49.2%、修正後の営業利益予想に対する進捗率は50.5%となっており、年間を通じて最も需要が高まる12月の実績を含め、業績は順調に推移していると評価できます。

※特別利益調整後営業利益 = 営業利益 + 特別利益を原資とした費用(事業の実力値を測るための社内指標)

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

直営・FC・BtoBの全方位で成長。特に「新車マーケット」と「海外市場」に次なるキャリアの機会が広がっています。
セグメント別業績推移

出典:KeePer技研-決算説明会資料 P.3

キーパーLABO運営事業(B-to-C)

事業内容:カーコーティング専門店「キーパーLABO」の直営およびフランチャイズ展開。洗車・コーティングサービスを顧客へ直接提供。

業績推移:売上高7,136百万円(前年比7.9%増)。来店台数は225,536台(4.7%増)と拡大。12月には単月として過去最高の売上を更新。

注目ポイント:店舗網の拡大が加速しており、今期は30店舗の新規出店を計画。大型改装による「モビリティベース(20台収容可能な大規模拠点)」への転換も進んでおり、店舗運営やエリアマネジメントの専門性を発揮できる環境が整っています。ITアプリ投資による顧客利便性向上も注力分野です。

注目職種:店長候補、エリアマネージャー、アプリ開発・デジタルマーケティング

キーパー製品等関連事業(B-to-B)

事業内容:カーディーラーやガソリンスタンドへのケミカル製品販売。技術指導や販促支援を通じた加盟店ネットワークの構築。

業績推移:売上高5,802百万円(5.8%増)。新車マーケット向けは前年比27.9%増と爆発的な成長を継続中。

注目ポイント:スバルやボルボ、メルセデス・ベンツでの純正採用が拡大。2月からはディーラー専売の新商品「LX KeePer」を投入し、新車購入時のシェア奪取を狙います。また、台湾では1年間で店舗数が3から15へと急増しており、グローバル展開をリードする人材の重要性が高まっています。

注目職種:法人営業、技術インストラクター、海外事業開発(特にアジア圏)

3 今後の見通しと採用の注目点

臨時利益を潤沢なキャッシュに変え、次なる5カ年計画の策定に着手。積極的なM&Aや新規事業への投資も視野に入れています。
特別利益の資金使途について

出典:KeePer技研-決算説明会資料 P.12

今期は投資有価証券の売却により、最終的な純利益予想を72億円から93.4億円(前年比91.0%増)へと大幅に上方修正しました。この豊富な資金を背景に、同社は現在「次なる5カ年計画」を策定中です。注目すべきは、M&Aや事業出資枠として1億円を確保し、事業シナジーのある企業との連携を模索している点です。

さらに、国内での圧倒的なブランド力を武器に、スマートフォン向け「モバイルキーパー」などの「車以外」の事業分野の立て直しも急いでいます。現在は販売体制の再構築を行っており、新領域での成功体験を持つ人材にとっては、自身の知見を活かして組織を牽引する絶好のタイミングといえるでしょう。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

「圧倒的なブランドを持つ国内NO.1企業が、臨時利益を活かしてさらに第2、第3の成長エンジンを作ろうとしているフェーズ」に注目しましょう。既存のコーティングビジネスの安定性に加え、新車ディーラー市場の深耕や海外展開、新事業開発など、多角化の最前線で貢献したいという意欲が評価されやすい環境です。

Q&A 面接での逆質問例

「現在策定中の次期5カ年計画において、私が志望する部門にはどのような役割・期待が寄せられていますか?」
「今回実施された36億円規模の大規模投資によって、現場の業務プロセスや顧客への提供価値はどう変化していくとお考えでしょうか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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待遇の違いはほぼありません

待遇の違いはほぼありません、みんなおなじように扱われます。

(20代前半・その他・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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希望休は原則出せない

土日祝日は必ず出勤で希望休も原則出せないので1年に1回あるかないかだと思います。

(20代前半・その他・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • KeePer技研 2026年6月期 第2四半期 決算説明会資料
  • KeePer技研 2026年6月期 第2四半期 決算短信〔日本基準〕(非連結)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。