高松コンストラクショングループの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

高松コンストラクショングループの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

高松コンストラクショングループの2026年3月期3Q決算は、営業利益が前年同期比75.3%増の大幅増益を達成。中核の建築事業が選別受注で利益を牽引する中、分譲事業の新会社設立など構造改革も進行中。「なぜ今高松グループなのか?」転職希望者が注目すべき事業再編と安定した還元姿勢を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

営業利益が前年比75.3%増の大幅増益を達成

2026年3月期第3四半期は、売上高が2,623億円(前年同期比5.9%増)、営業利益が119億円(同75.3%増)と大幅な成長を遂げました。特に中核の高松建設が選別受注と順調な工事進捗により利益を牽引しており、現場管理や営業職において、質の高いプロジェクトに携わるチャンスが広がっています。

分譲事業の移管により高松都市開発を設立

当第2四半期より、高松建設から高松都市開発へ分譲事業を移管する大きな構造的変化がありました。グループ内での役割分担を明確化することで、不動産開発領域の専門性を高める狙いです。新会社設立に伴い、用地仕入れや企画開発といった職種でのキャリア機会が加速する可能性があります。

年間配当の下限を90円に設定し還元を強化

新中期経営計画に基づき、累進配当を基本方針として年間配当の下限を90円に設定しました。安定した経営基盤を背景に、利益の40%を目安とした利益還元を行う姿勢を鮮明にしています。長期的に安心して働ける環境を重視する求職者にとって、財務健全性の高さは大きな魅力と言えます。

1 連結業績ハイライト

全ての主要項目で前年同期を上回り、四半期純利益は過去最高水準の71億円を記録。
業績推移グラフ

出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明資料 P.4

売上高 2,623億円 +5.9%
営業利益 119億円 +75.3%
通期進捗率(営業利益) 79.9% 順調

当第3四半期累計の連結業績は、建設市場の底堅い需要を背景に、売上・利益ともに大幅な増収増益となりました。利益面での躍進が目覚ましく、売上総利益率は前年同期から2.5ポイント改善して15.1%に達しています。これは、高松建設における原価管理の徹底や不採算案件の回避、青木あすなろ建設の業績回復などが寄与した結果です。



通期計画に対する営業利益の進捗率は79.9%となっており、目安となる75%を上回る順調な推移を見せています。受注高も前年比6.6%増と好調を維持しており、期末にかけて安定した稼働が見込まれます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

建築、土木、不動産の全3事業において増収・増益を達成し、多角的な成長を実現。
セグメント別売上高グラフ

出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明資料 P.11

建築事業

[事業内容]

マンション、オフィス、工場等の設計施工。中核の高松建設が主に都市部の共同住宅や一般建築を担う。

[業績推移]

売上高は1,245億円(前年同期比4.2%増)、セグメント利益は71億円(同177.4%増)と利益が激増

[注目ポイント]

高松建設において選別受注の効果が顕著に表れており、利益率が劇的に向上しています。都市部の再開発需要や建て替え需要に対して、高品質な企画提案を行う力が求められています。高松エステート管理物件の入居率も95%以上を継続しており、ストックビジネスとの連携も強みです。

注目職種: 建築施工管理、意匠・構造設計、法人営業(土地活用提案)

土木事業

[事業内容]

河川、道路、港湾、トンネル等のインフラ工事。青木あすなろ建設、みらい建設工業などが参画。

[業績推移]

売上高は751億円(同0.6%減)と微減ながら、利益は49億円(同28.5%増)と着実な改善

[注目ポイント]

国土強靭化政策により公共投資が安定しており、受注高は803億円(同20.7%増)と大幅な積み上げに成功しました。みらい建設工業が大型案件を受注するなど、大規模プロジェクトのマネジメント人材へのニーズが高まっています。海洋土木や特殊防錆技術など、専門性の高いエンジニアが活躍できる場です。

注目職種: 土木施工管理(公共・海洋)、積算、技術開発

不動産事業

[事業内容]

戸建住宅の分譲、マンション管理、賃貸仲介。タカマツハウス、高松エステートが主要会社。

[業績推移]

売上高は626億円(同18.9%増)、利益は45億円(同6.3%増)と二桁の増収を達成。

[注目ポイント]

タカマツハウスの展開する最上位戸建ブランド「グランミラクラス」が外構完成前に成約するなど、高付加価値戦略が成功しています。マンション価格高騰を背景に、希少性の高い立地での戸建需要を確実に捉えています。分譲住宅事業の伸長が続いており、企画・販売の両面で即戦力人材が求められています。

注目職種: 用地仕入れ、住宅営業、プロパティマネージャー

3 今後の見通しと採用の注目点

中期経営計画の実行により、社会課題解決と持続的な成長の両立を目指す。
中期経営計画・配当方針

出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明資料 P.23

高松コンストラクショングループは、2028年3月期までの中期経営計画において、インフラ老朽化対策や都市の再生といった社会課題解決を成長の軸に据えています。東興ジオテックによる軍艦島の保全事業(電気防食工法)への参画など、独自の技術力を用いたストック型ビジネスへの展開は、今後の重要なマイルストーンとなります。

また、財務面では「累進配当」を掲げ、配当下限を90円に設定するなど株主還元を重視。これは経営の安定性に対する強い自信の表れであり、従業員にとっても腰を据えてキャリアを築ける環境であることを示唆しています。今後はグループ内の分譲住宅事業の再編(高松都市開発への集約)によるシナジー創出も期待され、変革期にある組織を支える人材の採用が加速する見通しです。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

「高松建設」を筆頭とするグループ各社の高い専門ブランド力に注目しましょう。特に、不況下でも強い共同住宅や公共インフラ、独自技術(電気防食など)といった、一過性でない技術的裏付けを志望動機に盛り込むと効果的です。また、高松都市開発の設立など「グループ全体の最適化」に貢献したいという姿勢も高く評価されるでしょう。

Q&A

面接での逆質問例

「高松建設から高松都市開発への分譲事業移管が行われましたが、今後の施工(高松建設)と開発(高松都市開発)の連携において、現場レベルではどのようなスピード感や変化を期待されていますか?」など、最新の組織変更に触れた質問をすることで、事業への関心度の高さをアピールできます。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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個人プレイが好きな人は向いている

会社に属しているというよりはそれぞれの営業マンが個人事業主という感じに近い。個人プレイが好きな人は向いてると思う。

(20代後半・コンサルティング営業・男性)

[キャリコネの口コミを読む]
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マネージャーにより悲惨な目に遭う

この会社はエリアガチャ、マネージャーガチャでハズレを引くと悲惨な目に遭います。

(20代後半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2026年3月期 第3四半期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。