0 編集部が注目した重点ポイント
① 過去最高業績を更新し成長戦略を加速させる
2025年12月期は、売上高が前年比10.0%増の248.5億円、営業利益が9.2%増の32.7億円となり、いずれも過去最高値を更新しました。老朽化対策や災害対策への需要増を背景に、コンサルティングから維持管理までを統合的に担う「オペレーションカンパニー」への転換が着実に成果を結んでいます。
② M&Aと組織再編でカスタマーサービスを強化する
2025年第2四半期にCDCアクアサービスを新規連結し、2026年1月には関連子会社を統合した「スカイアクアサービス」を発足させました。この構造的変化により、水道料金管理などの市民向けサービスを担う「カスタマーサービス」の事業基盤が拡大しており、現場実務に関わるキャリア機会が大きく広がっています。
③ プロアクティブ人材の育成と投資を断行する
「オペレーションカンパニー」を担う次世代人材の確保に向け、競争力のある報酬制度や教育体制の構築を推進しています。単なる設計・調査にとどまらず、ドローンやAIを活用したインスペクション(点検調査)、自社ソフトウェア「SmartPPP」を用いたデータ管理など、テクノロジーに強い専門人材の価値が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期決算概要 オペレーションカンパニー戦略 P.8
2025年度の業績は、水インフラ業界の堅実な需要を背景に、売上・利益ともに過去最高値を更新しました。受注高も276.4億円(前年比18.5%増)と大幅に伸長しており、将来の売上に対する裏付けも十分です。特筆すべきは自己資本比率が80%以上を維持している点で、攻めの投資を行いながらも極めて強固な財務基盤を誇っています。
当期の着地は当初の通期予想を達成しており、業績の進捗は極めて順調と評価できます。積極的な人材投資やIT投資を吸収した上での増益達成は、ビジネスモデルの収益性が高まっていることを示しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期決算概要 オペレーションカンパニー戦略 P.7
国内コンサルティング
事業内容:上下水道などの調査・計画・設計。インフラ再構築や災害対策に関わるコンサルティングを提供。
業績推移:売上高は190億円規模。施設の劣化診断や官民連携(PPP)の導入調査が大きく進展。
注目ポイント:同社の収益の約3/4を支える基幹事業です。単なる設計だけでなく、最新のBIM/CIM(3次元モデル)を活用した業務効率化を推進しており、デジタル技術を駆使した高度な設計スキルを持つ人材への需要が非常に高まっています。
カスタマーサービス
事業内容:市民・ユーザー向けの料金管理や窓口対応業務。自治体からのアウトソーシングを請け負う。
業績推移:売上高は28億円。M&Aの成果により、前年から大幅な規模拡大を実現。
注目ポイント:(注:CDCアクアサービスの新規連結により単純比較不可) 市民の暮らしに直結する分野で、自治体の負担軽減に寄与。2026年からは「スカイアクアサービス」として統合運用が始まっており、大規模な組織運営や事務管理の専門性を持つ人材の活躍の場となっています。
インスペクション・ソフトウェア
事業内容:ドローンやセンサーによる点検調査、情報システムの開発・構築・運用。
業績推移:両サービス合計で約12億円の売上。DX関連投資により今後の成長ポテンシャル大。
注目ポイント:ドローンによる管路点検や、AI解析を用いた診断など、最先端のインフラDXを担います。「SmartPPP」など独自システムを展開しており、ITスキルとインフラ知見を掛け合わせたいエンジニアに最適な環境です。
グローバルソリューション
事業内容:アジア、中東、アフリカ等の海外における水インフラ整備プロジェクトの推進。
業績推移:売上高は19億円。インド現地法人での活動やオーストラリアでの新会社設立を推進。
注目ポイント:都市化が進む途上国での浸水対策やインフラ構築を支援。現地の開発ニーズは高く、グローバルな視点で社会課題を解決したい人材にとって、インドやオーストラリアといった新たな拠点を軸にした挑戦が可能です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期決算概要 オペレーションカンパニー戦略 P.22
2026年度の見通しとして、売上高280億円(前年比12.7%増)、営業利益36億円(同10.2%増)を計画しており、力強い成長継続を確実視しています。国が推進する「ウォーターPPP(官民連携の新しい枠組み)」の目標件数が水道・下水道あわせて200件以上掲げられており、同社にとって極めて有利な市場環境が整っています。
注目すべきは、2030年に向けた売上目標350億円の達成に向け、カスタマーサービスやオペレーションサービスをさらに引き上げる戦略です。採用面では、水インフラの全プロセスを統合管理できる人材を求めており、特にITと土木、あるいは事務と技術を横断的に理解できる「ハイブリッド型の人材」が、次世代のリーダー候補として期待されています。
4 求職者へのアドバイス
「健全な水と環境を次世代に引き継ぐ」というパーパスへの共感はもちろん、同社が推進する「オペレーションカンパニー」への変革にどう貢献できるかを語ることが鍵です。単なる技術提供だけでなく、「インフラの運営・サービスまで踏み込み、持続可能な地域社会を作りたい」という姿勢は、官民連携を重視する経営方針と強く合致し、高い評価に繋がります。
「統合会社であるスカイアクアサービスの発足により、コンサルティング部門と現場運用部門の連携はどう強化されますか?」や、「SmartPPPやBIM/CIMを用いた生産性向上により、現場の働き方は具体的にどう変わっていますか?」といった質問が有効です。戦略の実行段階に踏み込んだ質問は、意欲の高さと深い企業研究をアピールする絶好の機会となります。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
責任感がありとてもやりがいがある
自治体が相手になるので、責任感がありとてもやりがいがある。たくさんの仕事に携われるため、自分の能力は向上する。
(20代前半・コンサルタント・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社NJS 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社NJS 2025年12月期決算概要 オペレーションカンパニー戦略(IR説明会資料)



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