0 編集部が注目した重点ポイント
① 2025年1月の事業再編で体制を刷新する
2025年1月1日付で、GMOインターネットグループのインフラ事業および広告・メディア事業を承継し、新体制1年目がスタートしました。持株会社化に伴う組織再編により、意思決定の迅速化と事業間シナジーの最大化を図っています。求職者にとっては、グループの主力事業が統合された新たな環境でキャリアを築く絶好の機会といえます。
② GPUクラウド事業が四半期で黒字化を達成する
2024年11月に開始した「GMO GPUクラウド」が、立ち上げフェーズを完了し、2025年第4四半期に単体黒字化を達成しました。NVIDIA H200がほぼフル稼働状態にあり、最新のB300導入も進んでいます。AI計算基盤という最先端領域での事業成長は、エンジニアリングやサービス運営の専門人材にとって大きな魅力です。
③ 連結売上高が期初予想を上回って着地する
2025年通期の売上高は785億円となり、当初予想の750億円に対して104.7%の進捗を記録しました。営業利益も82.2億円と予想を上回っています。強固な「岩盤ストック収益」を基盤としつつ、広告事業の立て直しや新規事業の貢献により、新体制初年度から計画を超える成果を出している点は、事業の安定性を物語っています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.4
売上高
785億円
(進捗率 104.7%)
営業利益
82.2億円
(進捗率 102.8%)
当期純利益
55.6億円
(進捗率 111.2%)
2025年通期の業績は、売上高が78,548百万円、営業利益が8,224百万円となり、通期業績予想を全項目で上回る着地となりました。特に純利益の進捗率は111.2%に達しており、極めて高い収益性を維持しています。
この成長の背景には、既存のインフラ事業が順調に推移したことに加え、第3四半期から第4四半期にかけてドメインの大口取引が発生したこと、さらにGPUクラウド事業の収益化が加速したことが挙げられます。通期予想に対する進捗状況は、全ての指標で100%を超えており、極めて順調な推移と評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.7
インターネットインフラ事業
【事業内容】
ドメイン「お名前.com」、レンタルサーバー「ConoHa」、プロバイダー「GMOとくとくBB」など、ネットビジネスに必須の基盤を提供。2025年からはGPUクラウドも包含。
【業績推移】
売上高は659億円、営業利益は86.3億円を達成。国内契約件数は1,263万件に達し、グループ全体の利益を支える大黒柱です。
【注目ポイント】
ストック売上比率が84.9%ときわめて高く、景気に左右されにくい安定した事業環境が魅力です。AI需要に対応したGPUクラウドの急成長に伴い、インフラエンジニアだけでなく、AIソリューションの提案力を持つ人材の需要が高まっています。
インターネット広告・メディア事業
【事業内容】
総合インターネット広告代理事業、アドテクノロジー、自社WEBメディアの運営等。インフラ顧客へのマーケティング支援も強化中。
【業績推移】
売上高は131億円、営業利益は2.0億円。期前半は苦戦したものの、組織体制の見直しが完了し、第4四半期に向けて収益性が急速に回復しています。
【注目ポイント】
インフラ事業の膨大な顧客基盤に対し、AIを活用した集客ツール「GMO Aiかんたん集客」を提供するなど、シナジー発揮による新たな収益源を構築しています。従来の広告代理店モデルから、AI・データ活用のマーケティングコンサルティングへの転換を進めています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.39
2026年度の通期予想は、売上高820億円、営業利益94.6億円と、利益ベースで15.0%の成長を計画しています。この強気な見通しの背景にあるのは、GPUクラウド事業の通期寄与と、自動運転スタートアップである「チューリング株式会社」との戦略的パートナーシップです。
同社には32億円の出資を行い、今後4年間にわたって大規模AI計算基盤を提供することが決定しています。また、積極的な仲間づくり(M&A)も継続テーマとして掲げられており、既存事業のシェア拡大やストック型商品の強化に向けた買収・提携が進む見込みです。質疑応答資料によると、流通株式比率の改善も最優先課題として取り組まれており、プライム上場維持に向けた経営の透明性向上も期待できます。
4 求職者へのアドバイス
同社は現在、日本最大級のインフラ基盤と最新のNVIDIA GPU環境を併せ持つ稀有な存在です。「安定したストック収益基盤の上で、AIや自動運転といった最先端技術の社会実装に携わりたい」という動機は非常に強力です。また、事業再編直後の新体制の創り手として貢献したいという姿勢も評価されるでしょう。
「インフラ事業の顧客基盤1,263万件に対し、AIを活用した集客支援サービスを具体的にどうクロスセルしていく計画ですか?」「チューリング社とのパートナーシップにおいて、グループのインフラ知見がどのように自動運転のE2Eモデル開発に貢献していますか?」といった質問は、資料の深い理解を示すことができます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年12月期 通期決算説明資料



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。