CLホールディングスの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

CLホールディングスの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

CLホールディングスの2025年12月期決算は、営業利益が前年比359.9%増と爆発的に成長。不採算事業の縮小とCDG完全子会社化によるシナジーが結実しました。2026年には経営体制を大幅刷新し、さらなる権限委譲と海外展開、自社ブランド強化へ。変革期にある同社で、転職希望者が担える役割とキャリア機会を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

経営体制の大幅刷新で意思決定のスピードを速める

2026年1月よりホールディングスの執行役員体制を12名から7名へ大幅にスリム化しました。さらに同年3月には代表取締役による事業子会社の代表兼務を解消し、権限委譲を推進します。管理監督と業務執行の役割を明確に分けることで、各事業領域が自走できる組織への転換を図っており、若手や専門人材が主体的、迅速に活躍できる環境が整いつつあります。

CDGの完全子会社化によりグループシナジーを最大化する

2024年12月のTOBおよび株式交換を経て、株式会社CDGを完全子会社化しました。2025年12月期はコンビニエンスストア向けキャンペーンの受託増や東京オフィスの統合など、具体的な成果が現れ始めています。両社の「IPコンテンツ調達力」と「プラットフォーム展開力」を掛け合わせることで、既存の広告代理店モデルに頼らない独自の商機が拡大しています。

営業利益は前期比359.9%増と収益性が劇的に改善する

低収益事業の縮小や案件管理の徹底により、営業利益は1,404百万円(前年比359.9%増)と大幅な増益を達成しました。一過性の移転費用326百万円を吸収した上での成果であり、構造改革が着実に実を結んでいます。2028年12月期にはEBITDA 55億円を目指しており、成長フェーズへの移行が鮮明となっています。

1 連結業績ハイライト

売上収益は前年比増収を確保し、各利益項目は構造改革の進展により過去最高水準へ伸長しています。
2025年12月期通期連結業績

出典:2025年12月期 通期決算説明会 P.8

売上収益
39,002百万円
+1.9%
営業利益
1,404百万円
+359.9%
親会社所有者帰属利益
629百万円
+282.5% 

2025年12月期の業績は、売上収益39,002百万円、営業利益1,404百万円となりました。マーチャンダイジング事業領域の一部で反動減があったものの、流通エンタメ事業やエンタメMD事業が好調に推移し、全社で増収を達成しました。特に営業利益は、不採算事業の見直しや案件採算の改善が奏功し、販管費の増加を上回る売上総利益の伸びを記録しています。

当連結会計年度は通期実績として、当初の営業利益計画1,000百万円に対し40.4%の大幅な上振れで着地しており、進捗状況は極めて「順調」と評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

3つの事業領域でビジネス構造の転換が進行中。IPと流通プラットフォームを繋ぐ独自性が武器です。
事業領域別の通期業績の主な要因

出典:2025年12月期 通期決算説明会 P.10

マーケティング事業領域

事業内容:大手メーカーや外食、流通クライアントに対し、IPを活用した販促やBPO(業務受託)サービスを提供。

業績推移:プロモーション事業は前年比+6.2%、流通エンタメ事業は+50.6%と大きく成長。

注目ポイント:(注:2024年12月よりCDGを完全子会社化)外食顧客やコンビニ向け受託が極めて好調です。単発の施策から、クライアントのサプライチェーンに入り込むストック型ビジネスへの転換を推進しており、安定収益を支える企画提案人材を求めています。

注目職種:アカウントプランナー、BPOコンサルタント、販促企画ディレクター

ロケーションベースドエンターテインメント事業領域

事業内容:IPを活用したテーマカフェ(フード事業)や、商業施設での催事・物販サービスを運営 。

業績推移:フード事業が+12.0%の増収。不採算の催事事業は縮小により55.9%減ながら収益性は向上。

注目ポイント:「ちいかわベーカリー」の出店や海外(韓国・台湾)へのカフェ展開が進行中。期間限定のスポット型から常設(ストック)型へのシフトを掲げており、空間プロデュースや店舗管理の専門性が高く評価されるフィールドです。

注目職種:店舗プロデューサー、海外事業開発、エリアマネージャー

マーチャンダイジング事業領域

事業内容:景品・商品の企画デザインから製造(ODM・OEM)や、自社ブランドのくじ販売等を実施。

業績推移:エンタメMD事業が自社くじの好調により前年比+39.3%と躍進。

注目ポイント:受託型の製造に加え、自社ブランド商品の開発・提供を強化しています。ECやカプセルトイ専門店など自社販路の拡大を急いでおり、ヒット商品を生み出す企画力と、グローバルな生産管理スキルを持つ人材が活躍しています。

注目職種:MD(マーチャンダイザー)、生産管理、EC運営マネージャー

3 今後の見通しと採用の注目点

2026年12月期は売上410億円、営業利益17億円を計画。高収益体質への変革が加速します。
2026年12月期通期連結業績予想

出典:2025年12月期 通期決算説明会 P.32

次期の連結業績は、売上収益41,000百万円(前年比5.1%増)、営業利益1,700百万円(前年比21.1%増)を見込んでいます。不採算事業からの撤退が完了し、自社ブランドの拡大や店舗数の最適化により、営業利益率は4.1%まで向上する見通しです。

経営陣は「プロフェッショナル人財の登用」を重要課題として掲げており、特に海外事業の加速やAIを活用した業務効率化(AIX)を担う人材への投資を強化しています。安定した連結配当性向30%以上を掲げるなど、株主還元と成長投資を両立させる盤石な経営フェーズに突入しています。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

同社は現在、持株会社体制のもとでグループシナジーの最大化を強力に推進しています。単なる広告・販促の受託にとどまらず、自社でIPや商品を開発し、世界中のプラットフォーム(売り場)へ展開する「エクス・テインメント」のビジョンに共感し、その一翼を担いたいという意欲を伝えるのが有効です。特に海外展開やSCM改革などの具体領域での経験は、現在の注力ポイントと合致しており、強い武器になります 。

Q&A 面接での逆質問例

「2026年3月から代表取締役の事業子会社兼務が解消され、現場への権限委譲が進むとのことですが、私の配属先ではどのようなスピード感で意思決定が行われているのでしょうか?」や、「全社で進行中のAIX(AIによる業務効率化)において、私の担当領域ではどのような技術活用が期待されていますか?」といった、変革を自分事として捉えた質問が評価を高めます。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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時間休も柔軟に取れるので不便ではない

勤務時間は決まっていますが、事前申請をすれば時間休も柔軟に取れるので不便ではなかったです。

(30代・その他・女性) [キャリコネで給与明細を見る]
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評価の部分が不透明ではある

評価の部分が不透明ではあるが、周りの方々は本当に良い人ばかりです。

(20代後半・企画営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社CLホールディングス 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
  • 株式会社CLホールディングス 2025年12月期 通期決算説明会(プレゼンテーション資料)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。