0 編集部が注目した重点ポイント
① プレミアグループと合弁会社を設立し新領域へ進出
2025年12月に、自動車金融・保証大手のプレミアグループと合弁会社「RIDE & LINK株式会社」を設立しました。中古バイクと中古車の複合店舗の共同出店や新サービスの開発を予定しており、従来のバイク販売の枠を超えたモビリティ新領域でのキャリア機会が大きく拡大する構造的変化といえます。
② 新理念体系へ移行しアジャイル経営を推進
2025年12月1日より、変化の激しい市場環境に迅速に対応するため「アジャイル経営」を掲げた新たな理念体系に移行しました。「常識を壊し、新たな価値と感動を生む」という企業理念のもと、現場の意思決定スピードを向上させ、DXやCRM(顧客関係管理)を高度化させる組織改革を断行しています。
③ DX・教育・広告への戦略投資を大幅に強化
2026年11月期を基盤構築フェーズと位置づけ、システム刷新や人財教育、ブランドプレゼンス向上に向けた広告投資を戦略的に実行します。売上規模の拡大よりも「一人当たり経常利益の最大化」を重視しており、テクノロジーを活用して営業生産性を高める専門人材の需要が非常に高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:FY2025 決算説明資料(第28期) P.3
2025年11月期は、リテール販売台数の増加に向けたキャンペーンが奏功し、付帯収益の強化によって売上総利益が改善しました。特にホールセール(オークション事業)では、市場相場の高水準推移を背景に、一台当たりの売上高が大幅に伸張しています。連結調整後の営業利益率は1.5%となり、前年の0.8%から大きく回復しました。
財務面では、良質な在庫確保を目的とした長期借入金の増加がみられるものの、自己資本比率は53.8%と健全な水準を維持しています。ROE(自己資本当期純利益率)も4.8%へ向上しており、2028年11月期までの目標として掲げる「ROE 12%以上」に向けた着実な一歩を踏み出しています。 通期業績予想に対する進捗については、決算期末である第4四半期までを完遂し、売上高・各利益ともに公表値を達成。計画通りの増収増益決算となり、業績は極めて順調に推移したと評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:FY2025 決算説明資料(第28期) P.4
リテール(小売事業)
事業内容:全国の「バイク王」店舗でのバイク販売および付帯サービスの提供。CRMを活用したライフタイムバリューの最大化を推進しています。
業績推移:売上高15,650百万円(前年比+9.1%)。販売台数は前年比1.6%増、一台当たりの売上単価は7.3%増と好調に推移しました。
注目ポイント:お客様の多様なニーズに合わせ、ローンや保険、メンテナンスパックなどの付帯収益が順調に伸張しています。今後は「既存顧客の囲い込み」を戦略の柱としており、顧客データを活用した最適な提案ができるカスタマーサクセスや店舗マネジメントの経験者が切望されています。
ホールセール(卸売事業)
事業内容:買い取った車両を国内の業者オークション市場に出品。良質な車両の仕入れと効果的な出品戦略が鍵となります。
業績推移:売上高19,989百万円(前年比+18.1%)。オークション相場の高騰を背景に、売上単価が16.6%増と大幅に向上しました。
注目ポイント:仕入れ構造の変化に対応し、店頭での「持ち込み・下取り」を強化しています。相場を読み解くデータ分析力と、良質な車両を確保するためのバイヤー・査定スキルの高度化が進められており、プロフェッショナルな商いを目指す人材に最適な環境です。
その他事業(東洋モーターインターナショナル等)
事業内容:子会社による海外輸出事業や、アップガレージライダースなどの用品販売を展開。(注:2024年11月期2Qより連結開始)
業績推移:売上高2,934百万円(前年比+8.8%)。株式会社東洋モーターインターナショナルにおいて販売が堅調に推移しました。
注目ポイント:円安を背景とした旺盛な輸出需要を取り込んでいます。グループ全体が「ライフデザイン企業」への脱皮を目指す中で、中古パーツや海外展開など多角的なキャリアパスが生まれている点が魅力です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:FY2025 決算説明資料(第28期) P.22
2026年11月期の通期予想は、売上高38,700百万円、営業利益710百万円(前期比+21.2%)とさらなる増益を見込んでいます。第1四半期(1Q)には広告投資を強化するため一時的な赤字を見込む「戦略的調整局面」に入りますが、これは2Q以降の飛躍に向けた先行投資と位置づけられています。
採用における最注目点は「一人当たり経常利益」の向上を支える人材です。DX・CRM基盤の整備により、データに基づいた効率的な営業リソースの配分を推進しています。また、人財教育投資への注力も公言されており、階層別の研修体系構築や営業・整備力の底上げを行う教育担当者のニーズも高まっています。
モビリティ領域の強化として、EV(電気自動車)、保険、サブスクリプションといった新領域での事業機会創出を掲げています。プレミアグループとの提携を通じ、バイクから車へと広がる新たなライフスタイル提案に挑戦できる環境が整いつつあります。未経験層を含めた新規顧客獲得に向けた、「マーケティング・ブランディング」の刷新を担うクリエイティブな人材にも注目が集まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
バイク王は今、「単なるバイク買取・販売店」から「モビリティ領域のライフデザイン企業」への構造改革の真っ只中にあります。2025年12月からの新理念体系や、プレミアグループとの合弁会社設立といった最新の動きを捉え、「変化を恐れず、自ら一歩踏み出すアジャイルな姿勢」を志望動機に組み込むと、経営陣が求める人物像と合致しやすくなります。
面接での逆質問例
- 「2026年11月期を基盤構築フェーズとされていますが、現場レベルで営業生産性を高めるために、具体的にどのようなDXツールの導入や業務改善を予定されていますか?」
- 「新理念体系への移行後、現場の意思決定スピードや組織文化にどのような変化が見え始めていますか?」
- 「RIDE & LINK社を通じたプレミアグループとのシナジーにおいて、私が持つ〇〇のスキルを新領域の収益化にどう活かせるとお考えでしょうか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
出口戦略が整いつつある
粗利の高い車輌やオークションから小売への転換などで出口戦略が整いつつあるように思える。売却価格が上げられれば仕入価格も強気になるのではないかと思う。
(20代後半・IR・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社バイク王&カンパニー FY2025 決算説明資料(第28期)
- 株式会社バイク王&カンパニー 2025年11月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。