WIZEの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

WIZEの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

WIZEの2025年12月期決算は、売上高2,808百万円。2026年4月にモブキャストホールディングスから「WIZE」へ商号変更し、IP創出企業へとビジネスモデルを刷新します。好調なライフスタイル事業に加え、Web3領域のソラナ運用を新軸に据える同社で、どんな役割を担えるのかを整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

2026年4月に「WIZE」へ商号変更しIP創出企業へ転換する

2026年4月1日付で商号を「株式会社WIZE(ワイズ)」へ変更する予定です。従来のソーシャルゲーム特化型から、クリエイターと共にIP(知的財産)を創出するグループへとビジネスモデルを完全にピボットしました。この刷新により、モバイルゲームという固定観念を払拭し、Web3技術を活用した次世代経済圏の構築を目指す新たなフェーズへ突入します。

ソラナ・トレジャリー事業で次世代の収益基盤を確立する

2025年10月より、暗号資産ソラナ(SOL)を活用した「ソラナ・トレジャリー事業」を始動しました。単なる売買益ではなく、ステーキング報酬による複利効果を主軸とし、既にバリデータ(ネットワーク承認者)の正式採択を受けるなど、財務基盤の強化と時価総額向上を狙う戦略的な投資事業が本格化しています。

ライフスタイルIP事業の営業利益を前年比3.3倍へ拡大させる

料理家・栗原はるみ氏のブランドを擁する「ゆとりの空間」にて、抜本的な事業変革が結実しました。EC本店の強化や不採算領域の構造改革により、営業利益は0.76億円(前年比3.3倍)と大幅増益を達成。再現性のある変革モデルを確立したことで、今後のM&A戦略を通じたさらなる事業拡大の準備が整っています。

1 連結業績ハイライト

主力事業の収益基盤は強化されるも、一時的な評価損や事業撤退の影響で赤字着地
2025年12月期 通期累計サマリー

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.6

売上高 2,808百万円 (前期比 ▲8.6%)
営業損失 ▲327百万円
経常損失 ▲432百万円
親会社純損失 ▲526百万円

2025年12月期の売上高は2,808,134千円となり、前年比で減収となりました。これは前期に計上した約2.5億円規模の株式譲渡益が今期は未計上であったことの反動が主な要因です。一方で、既存事業の「ゆとりのある空間」は増収増益と健闘しましたが、営業外費用として暗号資産の保有評価損0.76億円、特別損失としてデジタルIP事業の撤退損等0.75億円を計上した結果、最終赤字が拡大しています。

2026年12月期の業績予想については、現時点では非開示とされています。これは、IP投資育成事業における有価証券の譲渡時期や、暗号資産(ソラナ)の価格変動による不確実性が高く、合理的な算定が困難であるためです。算定が可能となった時点で速やかに開示される方針であり、変化の激しい再編期にあると言えます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主力セグメントが収益の柱へ。新規事業とリストラを並行するダイナミックな環境
セグメント別 通期サマリー

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.7

ライフスタイルIP事業(ゆとりの空間)

事業内容:料理家・栗原はるみ氏及び心平氏のIPを活用した生活雑貨の販売、EC運営、プロデュース事業等。

業績推移:売上高27.88億円(前期比+0.5%)、営業利益0.76億円(前期比3.3倍)。

注目ポイント:SNSフォロワー数累計218万人を誇る強固な顧客基盤を武器に、デジタルマーケティング主導の成長を実現しています。公式アプリやYouTubeを起点とした送客サイクルが確立されており、データに基づいた商品開発(マーケットイン型)を組織的に運用できる人材が求められています。

注目職種:EC・デジタルマーケター、MD(商品企画)、データアナリスト

IP投資育成事業(ホールディングス・投資部門)

事業内容:IP保有企業への投資、ファッション事業「KaLae」、ソラナ・トレジャリー(暗号資産運用)事業。

業績推移:売上高0.11億円(前期比▲95.6%)、営業損失0.72億円(赤字転落)。

注目ポイント:赤字の主因は前期あった株式譲渡益の未計上ですが、足元ではソラナ(SOL)の累計取得額が4億円を突破。バリデータ運用やステーキング報酬の再投資によるインカムゲイン主軸のモデルを追求しており、Web3領域の深い知見と財務戦略を融合できるプロフェッショナルが活躍できる場です。

注目職種:投資戦略担当、Web3エンジニア、コーポレートファイナンス

デジタルIP事業(NINJIN株式会社)

事業内容:自社IP創出を目的とした競馬ファン向けコミュニティおよびゲームのプロデュース。

業績推移:売上高0.09億円(前期比▲71.9%)、営業損失0.62億円(赤字継続)。

注目ポイント:収益性を最優先とし、「オシウマ・ダービー・ブラッド」関連事業の整理(2026年3月31日サービス終了)を決定しました。現在は、デジタル分野のリストラクチャリング(再構築)を完了させ、新たな自社IP創出に向けた経営資源の集中を進めている、非常に変化の激しい環境です。

注目職種:新規IPプロデューサー、事業再建・構造改革担当

3 今後の見通しと採用の注目点

M&A戦略「SIAP」とWeb3技術の融合により、共感と経済性が両立する新たな成長モデルへ
DAT事業(ソラナ・トレジャリー)の戦略

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.12

WIZEは、社会的課題の解決と企業成長を同時に目指すM&A戦略「SIAP構想」を加速させています。その中核となるのが、ソラナ(SOL)上のNFT等を活用しファンの貢献度を可視化する「ソーシャルインパクトパスポート(SIP)構想」です。これは単なる寄付ではなく、Web3技術を用いて「共感」を価値に変える新しいコミュニティ形成を狙ったものです。

今後の注力点として、Solana財団公式バリデータとしての運用規模を現在の約24万SOLから、中期目標として50万SOL規模まで拡大させる計画を進行しています。既存のライフスタイルIP事業(ゆとりの空間)等の収益で安定性を確保しつつ、暗号資産トレジャリー戦略で非連続な成長を狙うユニークなキャリア機会が提供されています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

「WIZE」への商号刷新という第二の創業期に惹かれている点を強調すると良いでしょう。特に、Web3技術(ソラナ等)を財務戦略や社会課題解決(SIP構想)に活用するという先進的なトレジャリー戦略に関心がある方は、高く評価されます。また、成功事例である「ゆとりの空間」の変革を、今後SIAPを通じて他のIPブランドへ横展開し、グループ全体の価値を底上げしたいという意欲は、経営陣のニーズに合致しています。

Q&A

面接での逆質問例

  • 商号変更後の「WIZE」において、従来のゲーム事業の知見はSIP構想のユーザー体験(UX)にどのように活かされる予定でしょうか?
  • 暗号資産トレジャリー戦略において、市場の価格変動リスクをバリデータ事業の安定収益でどうカバーしていく方針ですか?
  • 「ゆとりの空間」で成功したPMIの標準手順を、今後どのような業種の企業に展開していくことを想定されていますか?

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断의 参考となるよう編集部で選定しています。
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定時に帰った方がよいとされる傾向

定時に帰った方がよいとされる傾向にあります。また、残業は終電で帰るみたいなことはほとんどありません。休日出勤もほとんどありませんので総合的に良いと思います。

(30代前半・経営企画・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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他者に引っ張られることが好きな人はいい

他者に引っ張られることが好きな人はいいですが、我が強い人には馴染めないかもしれません。

(20代後半・ゲームプランナー・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料:

  • 株式会社モブキャストホールディングス 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • モブキャストグループ 第22期 2025年12月期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。