0 編集部が注目した重点ポイント
① 空港整備の自社完結で収益を強化する
主要子会社FMGが2026年3月に、独立系グランドハンドリング企業として国内初となる米国連邦航空局の「FAA145」認証を取得しました。これにより自社での機体リリースが可能となり、外注費の削減と高付加価値な整備サービスの提供を実現。従来の労働集約型から技術集約型モデルへの転換により、中長期的な利益率向上が期待できるキャリア機会が拡大しています。
② 通信分野の営業支援が反転増に転じる
長らく市場飽和により苦戦していた通信キャリアのマーケティング支援が、今第2四半期で売上高の底打ちを確認しました。キャリア各社の販促再強化を受け、受託規模が拡大に転じています。主力事業の再生は、グループ全体の安定的な収益基盤を支えるポジティブな変化であり、セールスマーケティング職種での採用意欲の高まりを示唆しています。
③ 4社の新規連結で事業ポートフォリオを拡充する
当期より株式会社スクワッドや津森千里デザインスタジオなど、合計4社を新規連結しました。万博案件が好調なスポーツ・エンタメや、IP(知的財産)を活用したホールセール分野を強化。既存の派遣・アウトソーシング事業に留まらない、クリエイティブやイベント運営など多角的なキャリアパスがグループ内に創出されています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年8月期第2四2半期 決算補足説明資料 P.2
売上高
31,102百万円
+0.6%
営業利益
729百万円
-42.9%
2026年8月期中間期の業績は、売上高が31,102百万円と前年比で微増となりました。大阪・関西万博案件の受託や、通信分野のマーケティング再強化が牽引しています。利益面では、エアポートセクターにおける下半期の大型受託に向けた人件費等の先行投資や、日中関係悪化に伴う中国便の減便が響き、減益での着地となりました。
通期計画に対する進捗率は、売上高で46.9%、営業利益で26.1%に留まっています。数値上は進捗が遅れているように見えますが、同社は下半期に万博運営の本格化や航空業界のリベンジ消費、新規大型案件の開始を見込んでおり、現時点で通期予想を据え置いています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年8月期第2四半期 決算補足説明資料 P.6
エアポート
事業内容:空港内での旅客・ランプ・整備業務を一気通貫で提供するグランドハンドリング事業。
業績推移:売上高 3,921百万円(前年比2.2%減)。中国便減便の影響を受けるも実質は増収基調。
注目ポイント:セブパシフィック航空からの全国一括受託が開始。FAA145取得による整備の内製化で、単なる作業補助から「戦略的インフラパートナー」への進化を目指しており、高度な専門職種のニーズが急増しています。
ホールセール
事業内容:IPライセンスを活用したアパレル、キャラクターグッズ等の企画・製造・販売。
業績推移:売上高 8,068百万円(前年比0.9%増)。アパレルに加えキャラくじ等が堅調に推移。
注目ポイント:(注:津森千里デザインスタジオを新規連結)。単なる卸売ではなく、200超の有力IPを活用した垂直統合モデルが強みです。アパレル以外の周辺領域への拡大を視野に入れており、企画職の重要性が高まっています。
スポーツ・エンタメ
事業内容:プロスポーツチームの運営支援や、大型イベントの運営・警備受託事業。
業績推移:売上高 2,077百万円(前年比38.7%増)。万博案件の貢献により大幅な伸びを記録。
注目ポイント:大阪・関西万博の各種業務受託(+258Mの寄与)に加え、新規プロチームの受注が拡大しています。国を挙げたプロジェクトに関われる、今しか得られないキャリア経験が魅力のフィールドです。
販売系営業支援
事業内容:通信・家電・ストア領域におけるヒト主体の販売・営業支援サービス。
業績推移:売上高 7,551百万円(前年比3.2%増)。通信分野の底打ちが増収を牽引。
注目ポイント:通信キャリアのマーケティング再強化を追い風に、受託規模が再拡大しています。安定した需要が回復しており、営業の専門スキルを磨きたい若手層にとって再注目の領域です。
デジタル営業支援
事業内容:ECサイトの運営代行、オンライン接客、デジタルマーケティング支援。
業績推移:売上高 5,607百万円(前年比12.3%減)。前期の大口契約終了が影響。
注目ポイント:一時的な減益要因はあるものの、グループのDX戦略の核となる事業です。リアルとデジタルを融合させた「オムニチャネル支援」への移行を加速させています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年8月期第2四半期 決算補足説明資料 P.8
今後の成長戦略の要は、エアポートセクターの収益化です。日中情勢の影響で一時的な減便はあるものの、過去の危機同様に需要の急回復(リベンジ消費)が期待されています。特に2026年3月末から開始されたセブパシフィック航空の全国一括受託は、同社のネットワーク力を証明するマイルストーンとなります。
また、ホールセール分野ではアパレルに加え、利益率の高い「キャラクターくじ」等の高付加価値事業を拡大させる方針です。質疑応答等でも言及されている通り、地政学リスクの解消時期によっては利益が大幅に上振れる可能性を秘めており、攻めの姿勢を崩さない通期予想は同社の自信の表れと言えます。多角化する事業領域において、各分野の専門人材がかつてないほど求められています。
4 求職者へのアドバイス
HINT 志望動機のヒント
同社は今、単なる「人材供給」から「事業受託(BPO)」へと大きく舵を切っています。特に空港事業における一気通貫モデルや、IPビジネスの垂直統合といった「独自の仕組み作り」に共感し、自らの手で事業を磨き上げたいという姿勢を示すのが有効です。「万博などの国家的プロジェクトに関わり、社会貢献をしたい」という意欲も強い武器になります。
Q&A 面接での逆質問例
・「FAA145認証取得後の空港事業において、高付加価値な整備サービスを拡大させるための課題は何ですか?」
・「ホールセール事業でアパレル以外の周辺領域(コンセプトカフェやくじ等)を強化するにあたり、中途採用者に期待するスキルは何ですか?」
・「地政学リスク等の外部要因に対し、現場レベルでどのようなリスクマネジメントや柔軟な対応が求められますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
環境的に販売が絶望的に難しい場所もあり
環境的に販売が絶望的に難しい場所もあり、そういった場所を担当することになった場合と、自然に契約につながる場所に配属された場合とで、イベントの難易度が全く違い、その成功度合いが評価に繋がる部分が大きく、モチベーションに影響することが有りました。
(30代前半・ショップスタッフ・男性) [キャリコネの口コミを読む]自分のスキルはかなり磨ける
よく言えば少数精鋭ですので、自分のスキルはかなり磨けると思います。基本給と賞与は不満がありましたが、残業は全額支給ですので、懐事情は良かったです。
(30歳・管理部門・男性) [キャリコネで給与明細を見る]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年8月期 第2四半期 決算補足説明資料
- 2026年8月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)



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