0 編集部が注目した重点ポイント
①ピソラの新規連結により売上規模を1.5倍超へ拡大させる
2025年12月1日付で株式会社ピソラを完全子会社化し、当第1四半期より新規連結を開始しました。ロードサイドを中心に展開するクラフトレストラン「PISOLA」が加わったことで、グループの売上高は前年同期比で約1.9倍の急成長を遂げています。飲食領域での多角化が進み、職種やキャリアの選択肢が大きく広がっています。
②「無限串」シリーズのヒットで既存店売上高を118%まで伸ばす
主力事業の串カツ田中において、2025年4月に投入した「無限串」シリーズが強力な集客ドライバーとなっています。キャンペーンに頼らずとも、既存店売上高の前年同月比平均は118.2%と極めて高い水準を維持。商品開発力とSNSを活用した発信力が現場の好業績を支えており、勢いのある店舗運営を経験できる環境です。
③店舗設計・施工の内製化でグループ全体の収益力を高める
株式会社ジーティーデザインを通じて店舗の企画から施工までを内製化し、出店コストの低減を実現しています。当期の内装工事事業はグループ外受注も好調で、売上高は前年同期比275.1%増と躍進。飲食事業を基盤としつつ、建築・施工管理の専門人材が活躍できる独自のビジネスモデルが確立されています。
1 連結業績ハイライト
出典:株式会社ユニシアホールディングス 第1四半期 決算説明資料 P.10
売上高
8,597百万円
+87.8%
のれん償却前営業利益
383百万円
+54.5%
営業利益
235百万円
▲5.0%
※のれん償却前営業利益 = 営業利益 + のれん償却額(本源的な収益力を測る指標)
当第1四半期の連結売上高は8,597百万円(前年同期比87.8%増)と大幅な増収となりました。主力ブランドの既存店成長に加え、ピソラの新規連結が約29億円の売上を上乗せしています。利益面では、のれん償却費1.4億円や、支払手数料8,250万円を含むM&A関連の一時コストが影響し、営業利益は235百万円(同5.0%減)となりましたが、これらを除いた実力ベースの利益は非常に堅調です。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高が23.8%、営業利益が23.5%となっており、第1四半期としては概ね順調な進捗です。資料内では、第1四半期に計上した一時コストの影響による減益分は、第2四半期以降に回復する見込みであると言及されており、通期目標達成に向けた基盤は盤石と言えます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:株式会社ユニシアホールディングス 第1四半期 決算説明資料 P.13
串カツ田中
事業内容:「串カツ田中」ブランドを全国に展開。住宅街・繁華街を中心に、独自の食文化を広める主要セグメントです。
業績推移:売上高4,920百万円(前年比+21.4%)、営業利益653百万円(前年比+25.3%)。
注目ポイント:「無限串」の大ヒットが牽引。物流費削減や仕入れ業者選定による原価管理の徹底により、原材料高の中でも増益を達成しました。2025年12月には平均7.5%の賃上げを実施するなど、人材への積極投資を行っており、働きがいの向上と成長が両立している職場です。
ピソラ
事業内容:(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)リゾート空間を再現した「PISOLA」をロードサイド中心に運営。
業績推移:売上高2,907百万円、営業利益▲33百万円(のれん償却費148百万円を含む)。
注目ポイント:のれん償却前では114百万円の黒字を確保。2026年1月からキッズメニューの終日無料提供を開始し、ファミリー層の支持を拡大しています。大規模な店舗デザインや調理工程の内製化にこだわっており、質の高い接客や店舗マネジメントを磨きたい人材にとって魅力的な環境です。
内装工事事業
事業内容:店舗の企画、設計、施工、メンテナンスを内製化する株式会社ジーティーデザインが担当。
業績推移:売上高406百万円(前年比+175.1%)、営業利益25百万円(前年は▲8百万円)。
注目ポイント:直営店の内装工事だけでなく、外部からの受注も好調に推移し、黒字転換を果たしました。店舗運営ノウハウを設計にフィードバックできる強みがあり、店舗開発の川上から関わりたい施工・設計専門職にとって、キャリアの幅を広げる絶好の機会があります。
国内その他・ハウスミール
事業内容:「天のめし」「富之上」などの新業態開発と、冷蔵お惣菜宅配「ツクリオ(つくりおき.jp)」のハウスミール事業。
業績推移:売上合計553百万円、営業利益▲41百万円(新店コストにより一時的赤字)。
注目ポイント:「天のめし」などの新ブランドは、京都やLAといった観光・グローバル市場をターゲットに展開。ハウスミール事業ではキッチン稼働率が向上しており、中長期的な成長の種が育っています。新規事業の立ち上げフェーズに携わりたい挑戦心旺盛な人材が求められています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:株式会社ユニシアホールディングス 第1四半期 決算説明資料 P.22
ユニシアホールディングスは、2028年11月期に連結売上高480億円(2025年比2.27倍)、店舗数604店舗(同1.69倍)を目指す野心的な中期計画を掲げています。第1四半期で実行したピソラの買収はこの成長を加速させる重要な一手であり、今後はロードサイドを中心とした出店加速と、物流網・内製施工の活用による原価低減を同時に推進していく方針です。
採用面での注目点は、「食・旅・体験」をデザインする多角的グループへの変革です。従来の飲食中心の組織から、インバウンド対応、ホテル・リゾート事業、海外展開を見据えた広範なライフスタイル企業へと進化しようとしています。また、離職防止に向けた福利厚生や待遇改善も継続しており、持続可能な成長を担うリーダー候補や、多方面の専門職が活躍できる土壌が急速に整っています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「串カツ田中」の強固な収益基盤と、「PISOLA」の新規参画による急拡大という「変革期」にある点を強調するのが有効です。「日本品質のおもてなしを世界に届ける」というビジョンに共感し、多角化する事業間でのシナジー創出や、グローバル展開に自身のスキルを活かしたいという意欲は、経営陣の現在の関心事と合致しています。
面接での逆質問例
「ピソラの合流により社名も一新されましたが、異なるブランドの文化やノウハウを融合させるために、どのような組織交流を検討されていますか?」や、「施工やITの内製化が黒字化していますが、これら飲食以外の専門職と店舗現場が、おもてなしの質の向上のためにどのように連携していますか?」といった質問が、多角的視点を持つ候補者として評価されるでしょう。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
アットホームな雰囲気である
アットホームな雰囲気である。他の店舗との交流も盛んであるため、気軽に話せる同業者がたくさんいるように感じた。イベントも年に数回、毎年あるため、店舗内の交流だけでなく、店舗外の方々との交流ができるため、そのような雰囲気が好きな方には向いているように感じる。
(10代後半・フロアスタッフ・女性) [キャリコネの口コミを読む]業績将来性に問題
業績・将来性に問題を感じる。全く業績が上がらない場合も、平然としている社員もいる。土気が低い店舗では、それが当たり前となっている。店舗による差は大きいように感じた。
(10代後半・フロアスタッフ・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社ユニシアホールディングス 2026年11月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社ユニシアホールディングス 2026年11月期 第1四半期 決算説明資料



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