早稲田学習研究会の転職研究 2026年5月期3Q決算に見るキャリア機会

早稲田学習研究会の転職研究 2026年5月期3Q決算に見るキャリア機会

早稲田学習研究会の2026年5月期3Q決算は、個別指導部門の成長等により増収を確保。教育ニーズの多様化に合わせ、決算期変更やデジタル教育「赤門オンライン」の開講など矢継ぎ早の施策を展開しています。「なぜ今、早稲田学習研究会なのか?」転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのかを整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

14か月の変則決算に移行し成長スピードを加速させる

当期より決算期を5月末に変更し、2026年5月期は14か月の変則決算となります。この決算期変更は、教育業界の年度サイクルに合わせ、より適切な経営管理と迅速な事業展開を目的としたものです。変則期間中も積極的な拠点投資を継続し、教育ニーズの最適化を図る体制を整えています。

個別指導部門が前年同期比7.9%増と高い伸びを見せる

「ファースト個別」部門が、生徒数と単価の双方で増加し、売上高は前年同期比7.9%増の4.5億円を記録しました。画一的な指導ではなく個別のニーズに応える質の高い教育サービスが支持されており、主力の集団指導「W早稲田ゼミ」と並ぶ収益の柱として順調に拡大しています。

採用と拠点網を強化し将来の売上高100億円を目指す

新卒・中途の採用力強化を目的に、本部体制の拡充や都内事務所の増床を実行しました。2026年2月には埼玉県と群馬県に3拠点を新設するなど、ドミナント戦略(特定地域への集中出店)を推進。6年後の売上高100億円到達に向けた人的資本とインフラへの投資を計画通り進めています。

1 連結業績ハイライト

主力部門の牽引により増収を確保。先行的な採用投資や拠点維持費により微減益となるも、期初の計画通り順調に推移しています。
2026年5月期 第3四半期 決算サマリー

出典:株式会社早稲田学習研究会 2026年5月期 第3四半期 決算説明資料 P.8

売上高

5,237百万円

前年同期比 +2.2%

営業利益

1,063百万円

前年同期比 △1.1%

経常利益

1,078百万円

前年同期比 △0.9%

四半期純利益

739百万円

前年同期比 △4.0%

当第3四半期累計期間(2025年4月〜12月)は、主力であるゼミ部門およびファースト個別部門が成長を牽引し、売上高は5,237百万円(前年同期比2.2%増)となりました。利益面では、優秀な人材確保に向けた採用費の投入や、本部体制拡充に伴う事務所増床などの影響で販売費及び一般管理費が72百万円増加したことにより、営業利益は1,063百万円(同1.1%減)の微減となりました。

今期は決算期変更に伴う14か月の変則期間であり、通期予想売上高8,072百万円に対する進捗率は64.8%となっています。一見すると低い数値に見えますが、これは14か月分という期間の長さに加え、売上高が低調となる4月・5月分を含んだ計画であるためです。現状の業績は期初の計画通り順調に推移しており、ドミナントエリアでの基盤強化が着実に成果を生んでいます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主力3部門を軸に、群馬、栃木、埼玉、東京へ展開。特に個別指導の伸びが著しく、多様化する教育ニーズに合わせた専門組織の強化が進んでいます。
売上高 - 部門別状況

出典:株式会社早稲田学習研究会 2026年5月期 第3四半期 決算説明資料 P.10

ゼミ部門

事業内容:小学生・中学生を対象とした集団指導塾「W早稲田ゼミ」を運営。64拠点のうち39校舎を占める主力事業です。

業績推移:売上高3,894百万円(前年同期比+2.2%)。オプション講座の開講や新規出店により増収を継続しています。

注目ポイント:教師を全員「正社員」とすることで質の高い授業と手厚いフォローを実現。損益分岐点を大幅に超える生徒数を誇る「超大型校舎」モデルが強みです。2026年2月には埼玉県に「北浦和校」「戸田校」を同時オープンさせるなど、地域一番校を目指す攻めの姿勢が鮮明です。

注目職種:集団指導教師(正社員)、校舎責任者候補、進路指導カウンセラー

ハイ部門

事業内容:高校生を対象とした集団指導塾「W早稲田ゼミハイスクール」を運営。大学受験対策に特化した指導を行います。

業績推移:売上高888百万円(前年同期比△0.6%)。期首の生徒数減の影響を受けましたが、減少幅は縮小傾向にあります。

注目ポイント:校舎のリニューアルや移転(高崎HSの駅前移転など)を進め、生徒の利便性とブランド価値を向上させています。また、トップ校を目指す層をターゲットにした「赤門オンライン」等の新講座を展開し、オンラインと対面を融合させたハイブリッドな指導体制への転換を急いでいます。

注目職種:高校部教師(大学受験対策)、オンライン講座運営・教材開発スタッフ

ファースト個別部門

事業内容:小・中・高を対象とした個別指導塾「ファースト個別」を運営。きめ細かなニーズに対応します。

業績推移:売上高453百万円(前年同期比+7.9%)。生徒数と顧客単価の双方が伸びており、成長エンジンとして台頭しています。

注目ポイント:少子化の中でも市場が拡大している「個別指導」において、高い品質とブランド力を武器にシェアを広げています。2026年2月には「高崎教室」を新設。集団指導で培ったノウハウを個別指導へ転用し、高い利益率を維持しながら拠点網を拡大させています。

注目職種:個別指導校舎責任者、学習アドバイザー、教室運営スタッフ

3 今後の見通しと採用の注目点

年率7~8%の成長路線を堅持。教育業界の「デジタル化」と「ドミナント戦略」を両輪に、売上高100億円へのカウントダウンが始まっています。
今後の出店計画・成長イメージ

出典:株式会社早稲田学習研究会 2026年5月期 第3四半期 決算説明資料 P.20

同社は、今後6年間で売上高を現在の約1.5倍となる100億円に引き上げる成長イメージを描いています。その柱となるのが、年間2〜3拠点ペースの新規出店です。出店形態は賃貸だけでなく、投資回収を重視した自社物件の取得も組み合わせ、強固な収益基盤を構築します。特に人口10万人に1拠点のペースで出店エリアを深掘りする方針を掲げています。

教育のデジタル化についても、2025年11月開講の「赤門オンライン」を皮切りに強化。成績上位層への指導をオンラインで補完し、遠隔地の生徒も取り込む戦略を推進しています。これら一連の成長戦略を支えるのは「正社員教師」の教師力であり、社有車貸与制度や社宅制度など、業界最高水準の待遇を武器に優秀な人材を惹きつけ、競争力を維持する計画です。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

早稲田学習研究会は、「正社員教師」による高品質な指導を経営の核心に据えています。志望動機では、単に教育への情熱を伝えるだけでなく、同社が推進する「超大型校舎モデル」や「ドミナント戦略」による圧倒的な生産性の高さに注目していることを伝えると効果的です。「正社員として安定した環境で、教師としての専門性を磨きながら拠点拡大を牽引したい」といった、教育者とビジネスパーソンの両輪の視点を持つ人材が求められています。

Q&A 面接での逆質問例
  • 「売上高100億円達成に向けた拠点拡大ペースの加速に伴い、現場の教師に期待されるリーダーシップの役割はどう変化しますか?」
  • 「赤門オンラインの好調を受け、対面授業とオンラインの融合を今後どのように進化させ、教育の付加価値を高めていく方針でしょうか?」
  • 「正社員比率の高さが強みですが、新卒・中途採用を強化する中で、若手教師の早期戦力化に向けた研修・教育体制の具体的なアップデート内容はありますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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授業の自由度は高い

授業の自由度は高いと思います。レベルの違うクラスには、違う内容を教えることもしばしばです。決まりきったカリキュラムがないので、状況に応じて臨機応変に対応ができます。先輩に聞けばレクチャーしてくれます。

(20代後半・教師・インストラクター・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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素直に一生懸命頑張る人が評価されやすい

あとはどこでも同じだと思いますが、素直に一生懸命頑張る人が評価されやすいでしょう。

(40代前半・その他・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社早稲田学習研究会「2026年5月期 第3四半期 決算説明資料」(2026年2月13日)
  • 株式会社早稲田学習研究会「2026年5月期 第3四半期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」(2026年2月13日)

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東証スタンダード市場に上場し、北関東・埼玉を中心に学習塾「W早稲田ゼミ」等を運営する企業です。直近の業績は、新規拠点の開設や生徒数の順調な増加により増収となりましたが、税負担の増加等により最終利益は減益となりました。地域密着型の「大型の郊外型校舎」展開を強みとしています。