TWOSTONE & Sonsの転職研究 2026年8月期2Q決算に見るキャリア機会

TWOSTONE & Sonsの転職研究 2026年8月期2Q決算に見るキャリア機会

TWOSTONE & Sonsの2026年8月期2Q決算は、売上高が前年比19.7%増と大幅な増収を記録。戦略的な採用投資とFAM社のM&A完了により、ジュニアエンジニアの育成から金融支援までを網羅する「フリーランス特化型インフラ」への進化を加速させています。急成長を続ける同社で、転職希望者が担える新たな役割を整理しま


0 編集部が注目した重点ポイント

正社員エンジニアやコンサル人材の採用へ大規模な先行投資を継続する

中長期の事業拡大を目的に、将来の収益拡大を牽引する専門人材の獲得を加速させています。第2四半期単体での採用投資額は前年比244.5%増と大幅に強化。一時的な利益の押し下げ要因となるものの、稼働エンジニア数増加による利益率向上を見込んでおり、成長基盤の構築が着実に進んでいます。

FAM社の買収完了によりジュニア層エンジニアの育成体制を強化する

2025年12月にFAM社のM&Aをクロージングしました。同社は未経験者向けの教育に強みがあり、グループのプラットフォームと連携することで、不足するジュニア層のシェア拡大を狙います。自社周辺領域の資産を取り込むロールアップM&Aの成功事例として、今後の非連続な成長が期待されます。

金融サービス「Mid-CASH」でフリーランス経済圏を拡大する

単なる案件紹介にとどまらず、個人の資金面をサポートするファクタリングサービスを新規展開。Midworksの稼働状況を審査に反映させる独自モデルで、フリーランスの人生を支えるインフラ企業への再定義を進めています。TSS経済圏へのロックインを図り、独自の競争優位性を確立する方針です。

1 連結業績ハイライト

主力事業のエンジニアマッチングが過去最高売上を更新。積極的な採用投資により利益は減少するも、将来の成長速度を加速させる布石を打っています。
財務数値の前年比較

出典:2026年8月期 第2四半期決算説明資料 P.18

売上高
10,661百万円
+19.7%
営業利益
524百万円
-35.1%
調整後営業利益
838百万円
-7.5%

※調整後営業利益 = 営業利益 + 減価償却費・のれん償却 + オフィス移転コスト + M&Aコスト(事業の真の実力を測る指標)

当中間期の業績は、売上高が前年同期比19.7%増と大きく伸長しました。主力事業である「Midworks」が27四半期連続で過去最高売上を更新するなど、極めて堅調な需要環境が続いています。利益面については、中長期的な成長を見据えた「正社員エンジニア・コンサル人材」への積極的な採用投資の結果、営業利益は前年を下回りましたが、これは計画通りの戦略的投資によるものです。

通期予想に対する進捗率は、売上高44.1%、営業利益39.6%となりました。第2四半期までの投資をベースに、第3四半期以降は連結子会社となったFAM社の収益寄与や、採用人材の戦力化による成長加速を見込んでおり、通期目標達成に向けて概ね順調な推移と評価されています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

エンジニアマッチング、コンサル、マーケティングの3領域で、企業のDX課題を全方位から支援する体制を整えています。
四半期のセグメント別・売上高推移

出典:2026年8月期 第2四半期決算説明資料 P.25

エンジニアプラットフォームサービス

事業内容:主力事業の「Midworks」を中心に、フリーランスエンジニアと企業のマッチング、システムの受託開発、プログラミング教育を展開しています。

業績推移:売上高は8,618百万円(前年同期比+14.1%)。エンジニア登録者数は6.6万人を突破し、過去最高を更新中です。

注目ポイント:エンジニアの需要が旺盛な中、単なるリソース提供から「正社員×フリーランス」のハイブリッド型参画へのシフトを推進しています。高度な設計から実装までを一気通貫でカバーするため、リードエンジニアやプロジェクトマネージャーの重要性が増しています。

注目職種:リードエンジニア、PM、エンジニア採用コンサルタント

コンサル・アドバイザリーサービス

事業内容:enableXによる戦略・ITコンサルティング、M&A承継機構による事業承継支援・アドバイザリー業務を提供しています。

業績推移:売上高は1,847百万円(前年同期比+64.4%)。新規案件の獲得と専門人材の採用が好調に寄与しました。

注目ポイント:企業の経営課題へ上流からアプローチし、グループのエンジニアリソースと連携して実動まで繋げる成果追求型コンサルが強みです。戦略策定だけでなく、DX実行を担えるコンサル人材への期待が高まっています。

注目職種:IT戦略コンサルタント、M&Aアドバイザー

マーケティングプラットフォームサービス

事業内容:WEBマーケティングコンサルの「Digital Arrow Partners」や、成果報酬型のASPサービスを運営しています。

業績推移:売上高は196百万円(前年同期比△15.7%)。投資優先による一時的な赤字となっています。

注目ポイント:自社メディア運営で培ったSEOや広告運用のノウハウを外部提供。グループ全体で企業のデジタル集客を最大化する役割を担っており、プロマーケターを組織化するExpert Partners Marketingへの注力も続いています。

注目職種:WEBマーケター、SEOスペシャリスト

3 今後の見通しと採用の注目点

AI時代の到来を追い風に、フリーランスが「攻めの開発」を加速させるパートナーとして進化。金融事業の本格化によるエコシステムの完成を急ぎます。
AIがエンジニア・開発に与える影響

出典:2026年8月期 第2四半期決算説明資料 P.13

同社は今後、AIの活用による「攻めの開発」の拡大を予測しています。AIが保守的な開発を効率化することで、企業のリソースが新規事業などの「攻め」に向かい、即戦力とスピードを持つフリーランスの価値がさらに高まるとの見方です。これに対し、グループ内のエンジニア500名体制と6万人超のフリーランスDBを融合させたAIソリューションの提供を本格化させます。

また、中長期的な成長エンジンとして「金融ビジネス」への参入を重視。第2四半期に発表されたFAM社の連結(第3四半期より)により、教育から実稼働、資金サポートまでを網羅したフリーランス特化型のプラットフォームが完成します。今後の採用では、既存事業のスケールアップを担うメンバーだけでなく、これら新規事業を推進する経営幹部候補の採用も強化する方針が示されており、ベンチャーマインドを持つ人材にとって大きなチャンスが開かれています。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

「不合理な常識をぶっ壊す」というビジョンに共感し、フリーランスの社会的価値向上に貢献したいという強い意志が求められます。特に現在はAIエンジニアリングと金融ビジネスの融合という非連続な成長フェーズにあるため、新しい領域に自ら飛び込み、専門性を発揮したいという姿勢を具体的に示すことが評価に繋がるでしょう。

Q&A 面接での逆質問例

・「FAM社との統合によるジュニアエンジニアの育成サイクルにおいて、私の経験(教育やマネジメント)をどう活かせるとお考えでしょうか?」
・「Mid-CASHなどの金融サービスの展開により、既存のエンジニアマッチングの営業手法や顧客への提案価値はどう進化していくのでしょうか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • TWOSTONE & Sons 2026年8月期 第2四半期決算説明資料
  • TWOSTONE & Sons 2026年8月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。