0 編集部が注目した重点ポイント
①CINRA通年寄与で利益91百万円を達成し黒字化する
前連結会計年度にグループへ加わった㈱cinraの売上が通期で寄与したことにより、テレマーケティングセグメントは売上高104億43百万円、セグメント利益91百万円を達成して黒字化への転換を果たしました。前年は一部期間が未連結であったため単純比較はできませんが、同分野におけるデジタルマーケティングの強化にともない、中途採用におけるキャリア機会が大きく拡大する可能性があります。
②4K放送終了等で技術費を削減し純利益1,296百万円を得る
4Kチャンネルの放送サービス終了にともなう技術費用の削減や、プロモーション費用の見直しなどのコスト構造改革を推進した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は12億96百万円と前期比103.3%の大幅な増益を達成しました。同社はライフスタイルに即した新規事業開発やEC・多層サービス推進による収益拡大を進めており、効率化と成長戦略を両立させる専門人材の需要が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年度決算説明会資料 P.6
売上高
77,124百万円
前期比 +0.5%
営業利益
1,475百万円
前期比 -27.6%
経常利益
2,276百万円
前期比 -24.1%
当期純利益
1,296百万円
前期比 +103.3%
当連結会計年度の連結業績は、動画配信サービス等の他社競合激化にともない会員収入が減少したものの、グループ会社を含めた事業収入の増加が寄与し、売上高は771億24百万円と前期に比べ3億67百万円の増収を達成しました。営業利益および経常利益は減益となった一方、親会社株主に帰属する当期純利益は12億96百万円となり、4Kチャンネルの放送サービス終了にともなう減損損失を計上した前期に比べ、6億58百万円の大幅な増益を記録しています。これは、放送サービスの効率化や費用構造改革といった取り組みが純利益ベースで成果を上げていることを裏付けています。
当連結会計年度の実績は確定しており、通期計画に対する進捗率は100%に達しています。売上高および純利益の項目において計画通りの堅調な着地を果たしたと評価でき、次世代のハイブリッド型事業構造への転換を進めるための強固な財務基盤が維持されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度決算説明会資料 P.8
メディア・コンテンツセグメント
■ 事業内容
有料衛星放送サービスや動画配信サービス、映画・イベント・EC事業、広告・ライツ事業、他社向けのコンテンツ制作・プロダクション業務等を幅広く展開しています。
■ 業績推移
売上高は701億11百万円(前期比0.5%減)、セグメント利益は13億82百万円(前期比38.9%減)となりました。会員収入の減少を事業収入の増加で補えず、減収減益の着地となっています。
■ 注目ポイント
競争激化により正味加入件数は純減と厳しい環境にありますが、BtoBのプロダクション事業においてNHK夜ドラ「ミッドナイトタクシー」や戦後80年ドラマなどの制作を受注し、事業収入の拡大を牽引しています。今後は「コンテンツ多層化による事業収入の創出」に向けて収益性の高いコンテンツ外部販売や広告事業を強化する計画であり、従来の放送モデルに捉われない外販ビジネスを加速させるプロデューサーや法人営業職の活躍フィールドが広がっています。
テレマーケティングセグメント
■ 事業内容
株WOWOWコミュニケーションズを中心に、コンタクトセンター運営、テレマーケティング業務、デジタル・データマーケティング、通販・ECトータルサポートを展開しています。
■ 業績推移
売上高は104億43百万円(前期比5.2%増)と増収を達成し、セグメント利益は91百万円を記録して前年の営業損失2億29百万円から黒字化への転換を達成しました。
■ 注目ポイント
(注:前年同期は一部期間が未連結のため単純比較不可)完全子会社化した㈱cinraの売上が通期で寄与したことで、セグメントの収益基盤が大きく改善しました。グループ各社における「グループ外売上(外販)」の推進を最優先課題として掲げており、自社メディア運営やブランドコミュニケーション、データマーケティングの知見を活かして、外部のクライアント開拓を牽引できるマーケティング専門人材の採用ニーズが非常に高まっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度決算説明会資料 P.21
中期経営計画の2年目となる2026年度(2027年3月期)の連結業績見通しは、売上高745億円(前期比3.4%減)、営業利益7億円(同49.2%減)、経常利益10億円(同56.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6億円を見込んでいます。既存の有料衛星放送事業の縮小という現実を直視し、「新たな配信サービスの立ち上げ」と「コンテンツ多層化収益の拡大」の2軸へ経営資源を集中させることで、ビジネスモデルの抜本的な再構築を図る方針です。
重点戦略として、新サービスへのマーケティング投資の集中、全社的なコスト構造改革、AIやDXの活用による生産性向上を掲げています。激変するメディア環境下で事業基盤を一新するため、新規事業開発の推進や社内DXを牽引できるシステムエンジニア・企画人材にとって、裁量が大きく挑戦しがいの高い変革フェーズを迎えています。
4 求職者へのアドバイス
同社は既存のテレビ放送ビジネスから、デジタルプラットフォームを核とした次世代の「ハイブリッド型事業構造」への脱却を強力に進めています。特にNTTドコモとの業務提携による共同制作ドラマ「北方謙三 水滸伝」の展開や、新ECサイト「WOWOW百貨店」の立ち上げなど、BtoC・BtoB双方で新たな事業創出に注力しています。単なる放送局の枠を超え、デジタルプラットフォームを基盤とした新会員ビジネスの促進や、コンテンツの多層化外販に挑戦したいという意欲を伝えることが、強力なアピールとなるでしょう。
・2026年度の重点戦略として「新たな配信サービスの立ち上げとデジタル基盤の確立」が掲げられていますが、この新サービスを通じたデジタル領域での顧客獲得最大化に向けて、中途採用の専門人材にはどのような成果や役割が期待されていますか。
・メディア・コンテンツ領域において「収益性の高いコンテンツ外部販売や広告事業の強化」が急務とされていますが、具体的にどのような部門や体制で、外販ビジネスを加速させる知見が最も求められているのでしょうか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
競争環境は厳しさを増す一方
業績は横ばいをここ10年ほど続けている。ビデオ・オン・デマンドに代表される動画配信サービスが次々と現れ、競争環境は厳しさを増す一方、当社の加入者は比較的高齢かつ高所得のため、あえてサービスを変えようと考える人は少ない(スイッチングコストが高い)。
(30代前半・ディレクター・男性) [キャリコネの口コミを読む]一般の商品・サービスを割安で利用できる
外部の福利厚生サービスと契約しているため、一般の商品・サービスを割安で利用できる。(映画、旅行、家電購入など。)
(20代後半・技術・男性) [キャリコネで給与明細を見る]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社WOWOW 2025年度 決算説明会資料
- 株式会社WOWOW 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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