SPKの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

SPKの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

SPKの2026年3月期通期決算は、主力の自動車補修部品が国内外で底堅く推移し、新規連結効果も寄与して売上高・営業利益ともに過去最高を更新。中期経営計画も好調に推移しています。「なぜ今SPKなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

ブリッツ社の通期連結で売上高が54.4%増加する

CUSPA(カスタマイズ・パーツ・アンド・アクセサリー)営業本部において、前連結会計年度に子会社化した株式会社ブリッツが当期から通期連結となり、部門売上高が前年比54.4%増の72億2百万円へと大幅に拡大しました。前年は一部期間のみの連結であったため単純比較はできませんが、パーツ企画・販売領域での急成長が転職者に新たなキャリア機会を創出しています。

デルオート社の管掌移管で工機事業の体制を再編する

当連結会計年度より、従来「国内営業本部」に含まれていた株式会社デルオートを、事業環境の変化に伴い「工機営業本部」へ管掌移管しました。報告セグメントの変更により、建設機械・農業機械・産業車両メーカー向け組付部品事業の組織力を集約し、効率性と競争力を高めながら新たな提案型営業の強化を推進しています。

連結売上高が752億円を突破し過去最高を更新する

主力の自動車アフター補修部品(自動車の修理・メンテナンス用部品)関連が国内外で堅調に推移したほか、新規連結効果も寄与し、連結売上高は前年比9.5%増、営業利益は8.4%増と過去最高を記録しました。中期経営計画の目標に対しても営業利益で約1.9億円上振れて着地しており、強固な事業基盤が転職希望者に安定した挑戦環境を提供しています。

1 連結業績ハイライト

通期連結決算において売上高および営業利益が過去最高を記録し、中期経営計画の目標を上回る極めて堅調な業績を達成しています。
2025年度 連結決算ハイライト

出典:2025年度 決算説明資料 P.4

売上高

75,246百万円 +9.5%

営業利益

3,587百万円 +8.4%

経常利益

3,889百万円 +9.0%

親会社株主に帰属する当期純利益

2,692百万円 +7.8%

主力の自動車アフター補修部品事業の底堅い需要に支えられ、連結売上高は前年比9.5%増の752億46百万円、営業利益は前年比8.4%増の35億87百万円となり、過去最高益を更新しました。人的資本への投資拡充や物流費などの各種コスト高止まりがあったものの、国内外での販売好調に伴う売上総利益の増加(前年同期比+12.1%)が販管費の増加をしっかりと吸収しています。

当連結会計年度の通期実績が確定したことに伴い、中期経営計画「VISION2030」2nd Cycleの2年目として非常に順調な推移を示しています。中計策定時の当初計画(売上高72,000百万円、営業利益3,400百万円)と比較しても、売上高で3,246百万円、営業利益で約1.9億円上振れて着地しており、モビリティビジネスのグローバル商社へ向けた成長基盤の強固さが証明されています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

全4つの報告セグメントにおいて、それぞれの市場環境に応じた戦略的取り組みを展開し、専門人材が活躍できる多様なフィールドが広がっています。
セグメント別概況 1 (国内営業本部・海外営業本部)

出典:2025年度 決算説明資料 P.9

国内営業本部

【事業内容】自動車部品・用品およびフォークリフト用補修部品の国内販売を一手に担っています。

【業績推移】外部顧客への売上高は32,076百万円(前年同期比4.6%増)、セグメント利益は1,520百万円(同2.6%増)と堅調に推移しました。

【注目ポイント】自動車保有台数の維持や車齢の長期化を背景に、アフター補修部品の需要は非常に底堅く、同社の極めて安定した収益基盤となっています。徳島の大手地域部品商である北光社や、丸安商会、谷川油化興業などの国内連結グループ会社全体でも底堅く推移しました。今後は物流改革やシステム改修による業務効率化を推し進め、取引先との連携を強めて環境変化に対応するため、バリューチェーンの最適化を担う専門人材の獲得に注力しています。

注目職種:国内法人営業・物流管理・システム企画・SCMスペシャリスト

海外営業本部

【事業内容】自動車補修部品などの海外取引および輸出入業務、海外現地法人の統括を展開しています。

【業績推移】外部顧客への売上高は27,979百万円(前年同期比10.4%増)、セグメント利益は979百万円(同11.5%減)となりました。

【注目ポイント】第4四半期に中東情勢の影響を受けて中近東向け輸出が苦戦したものの、アジアや中南米地域での順調な拡大と円安環境が支えとなり、通期では2桁の力強い増収を達成しました。米国関税政策に起因する北米補修部品市場の混乱でロサンゼルスのNTPなど北米現地法人の一部が苦戦し利益率は低下したものの、市場の成長力は継続しています。国際情勢を注視しながら商権をさらに強化するため、地政学リスクに対応できるグローバル人材が必要とされています。

注目職種:海外営業・貿易実務・海外現地法人管理・国際マーケティング

工機営業本部

【事業内容】建設機械・農業機械・産業車両メーカー向けの組付部品およびフォークリフト補修部品の販売を行っています。

【業績推移】外部顧客への売上高は7,988百万円(前年同期比0.7%減)、セグメント利益は570百万円(同2.7%減)となりました。

【注目ポイント】当期より国内営業本部から株式会社デルオートが管掌移管され、事業体制が集約されました。建設機械・農業機械向け販売は順調ですが、北米・欧州・国内向けフォークリフト部品販売の回復が遅れ微減となりました。今後は欧米市場の緩やかな回復を見込みつつ、タイのSMCや米国ヒューストンのSPK-Uを含めた既存事業の維持・拡大に挑みます。新たな事業領域を開拓し、顧客課題を解決する提案型営業を高度化できる人材の活躍が期待されています。

注目職種:メーカー向け部品提案営業・新規事業開発・技術営業

CUSPA営業本部

【事業内容】自社ブランドを含むカスタマイズドパーツ(自動車の改造・装飾用部品)の企画・製造・販売、新規モビリティ事業を展開しています。

【業績推移】外部顧客への売上高は7,202百万円(前年同期比54.4%増)、セグメント利益は415百万円(同319.2%増)と驚異的な成長を遂げました。

【注目ポイント】前連結会計年度の期中に子会社化した株式会社ブリッツが当期から通期連結されたこと(注:前年同期は未連結期間があるため単純比較不可)により、売上・利益ともに爆発的な成長を遂げました。原材料費高騰や円安に対し、自社ブランドの価格改定や送料体系の見直し、カービューティープロ(CBP)など各子会社とのシナジー強化、投資の選択と集中を実行しています。新たなカーメーカーとの協業やシミュレータービジネスなど、付加価値型ビジネスを牽引する人材が求められています。

注目職種:パーツ企画開発・マーケティング・アライアンス営業・新規事業企画

3 今後の見通しと採用の注目点

次期も自動車アフター補修部品事業の安定需要を背景に、着実な増収増益を見込んでおり、人的資本経営への投資をさらに拡充する方針です。
2026年度 連結業績予想

出典:2025年度 決算説明資料 P.14

2027年3月期の連結業績予想は、売上高80,000百万円(前期比6.3%増)、営業利益3,700百万円(同3.1%増)、経常利益3,900百万円(同0.3%増)と、不透明な国際情勢や経済環境が継続する見込みの中でも、引き続き着実な増収増益を継続する計画を掲げています。非連結子会社からの配当金減少影響により経常利益の伸びは緩やかですが、本業の営業利益は着実に伸長する見通しです。

経営全般においては、人的資本経営の強化とキャッシュフロー改善を重点施策としており、グループ一体経営をさらに推進していく方針です。営業拠点の新設・移転やITシステムの更新(IT費用は前年比+11.5%を見込む)などへの経営・事業基盤投資をしっかりと実施する計画となっています。安定した基盤の上で生産性の向上に取り組みながら、さらなる飛躍を目指すため、同社の次世代の成長基盤強化を担える人材の積極的な採用が注目されます。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

同社は「世界中のクルマを、止めない!」を掲げ、車齢の長期化にともない安定需要が続く自動車アフター補修部品領域で圧倒的な強みを持っています。さらに、M&A(企業の合併・買収)によって子会社化したブリッツとのシナジー創出や、ジャカルタ駐在員事務所の開設、メキシコのBISA社への出資など、グローバルでの販路拡大を加速させています。安定した事業基盤の上で、自らの専門性を活かしてグローバルな商権拡大新規事業の開拓、さらには物流やITといった経営基盤の高度化に挑戦したいという意欲を伝えることが、強力な志望動機となるでしょう。

Q&A 面接での逆質問例
  • 中期経営計画(2nd Cycle)において、人的資本投資がさらに強化されていますが、中途採用者が早期に活躍するためのスキル能力開発支援や組織としてのサポート体制にはどのような特徴がありますか?
  • CUSPA営業本部におけるアライアンスや完成車販売、工機営業本部における新規事業領域の開拓など、今後注力する新たな付加価値ビジネスの展開において、どのような経験やバックグラウンドを持った人材が最も求められていますか?
  • 中東情勢緊迫化などの地政学リスクや、米国の通商・関税政策などの混乱に対し、海外営業本部や現地法人ではどのような迅速なリスク管理とバリューチェーン最適化対策が現場レベルで実行されているでしょうか?

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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現在は勤怠管理システムが導入された

昔は残業が非常に多かったようですが現在は勤怠管理システムが導入されました。

勤務地によりますが、土曜出勤があります。

(20代・管理部門・男性) [キャリコネで給与明細を見る]
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マニアにとっては最高の職場

どの自動車のどういった部品が売れているかが分かるため、言い換えれば、どの自動車が長く愛されているとか、どの自動車のどの部品の故障が多いとかが、何となく推測できるのは、マニアにとっては、最高の職場です。

(20代後半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2025年度 決算説明資料(2026年5月8日発表)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。