0編集部が注目した重点ポイント
①最終利益が前年比38.9%増加し過去最高益を更新する
2026年3月期決算は売上高が前年比20.1%増の3,062億円、最終利益が前年比38.9%増の92億円と過去最高益を更新しました。リース事業の堅調な推移や販売用不動産の売却などが大きく貢献しています。この高い成長性と安定した経営基盤は、転職希望者にとって非常に魅力的なキャリアの土台となります。
②2026年1月にキーストーンを取得しM&A領域を強化する
2026年1月30日付で経営コンサルティングファームの株式会社キーストーンを完全子会社化しました。同社の投資後成長支援ノウハウと当社の機能を融合し、M&A(企業の合併・買収)市場の課題を一気通貫で解決します。前年同期は未連結のため単純比較不可ですが、この構造的変化によりM&Aやコンサル領域でのキャリア機会が拡大します。
③2027年3月期より報告セグメントを5つの事業軸へ再編する
2027年3月期より、従来の製品軸から「公共・ICTインフラ事業」など5つの事業軸へと報告セグメントを変更します。損益管理の強化を目的とした再編であり、商品軸の前年データとは単純比較が難しくなりますが、組織体制や戦略が明確化されることで、転職者が自身の専門性を活かせるフィールドが明瞭になります。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.6
売上高
3,062億円 +20.1%
営業利益
106億円 +36.4%
経常利益
114億円 +21.1%
当期純利益
92億円 +38.9%
2026年3月期の通期連結業績は、全ての主要指標において前年同期を大きく上回る大幅な増収増益を達成しました。当期はリース事業が堅調に推移したことに加え、その他の事業における販売用不動産や太陽光発電設備の物件売却が業績を大きく牽引しています。この結果、最終利益は92億円に達し、過去最高益を大幅に更新する極めて優秀な着地となりました。
当期は通期決算の実績であるため、期中での進捗率評価ではなく通期計画に対する達成状況の評価となりますが、過去最高益の更新という実績からも、同社の事業運営は非常に順調かつ堅調に推移していると評価できます。強固な収益基盤が確立されています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.12
リース事業
【事業内容】情報通信機器や事務用機器等のリース・レンタル・割賦販売、満了・中途解約に伴う物件売却及び機器の保守サービス等を展開しています。
【業績推移】売上高は前年比5.4%増の2,416億円、営業利益は資金原価の増加を吸収し前年比42.7%増の62億円と大幅な増収増益を達成しました。
【注目ポイント】GIGA(ギガ)スクール構想第2期(学校のIT環境整備計画)のICT(情報通信技術)案件や官公庁大型案件の獲得が利益を牽引しました。強固な顧客基盤を強みに、行政や教育現場のDX推進を担うIT専門人材が強く求められています。
ファイナンス事業
【事業内容】金銭の貸付をはじめ、売掛債権を買い取るファクタリング業務や、配当収益の収受を目的とする有価証券投資などを担っています。
【業績推移】売上高は前年比14.4%増の87億円と伸長した一方、営業利益は個別の貸倒引当金計上等により前年比33.9%減の19億円と減益を余儀なくされました。
【注目ポイント】ファクタリングの減少等で営業利益は落ち込んだものの、注力する企業融資は前年比24.8%増の1,144億円と大幅増加しています。特に不動産業向けが拡大しており、高度なリスク管理や融資提案を行う金融専門職のニーズが高まっています。
インベストメント事業
【事業内容】ベンチャー投資や、連結子会社の株式会社リサ・パートナーズによるアセット・不動産・アドバイザリー業務を展開しています。
【業績推移】売上高は前年比76.4%増の244億円、営業利益は前年比7.9%増の23億円となり、費用増加を吸収し増収増益を確保しました。
【注目ポイント】大型販売用不動産の売却や金利収益が業績を牽引しました。(注:2025年7月にリサRT債権回収を連結化、2026年7月に一部売却予定であり前年比較に留意)。投資や再生支援の知見を持つ専門人材が活躍できるフィールドが広がっています。
その他の事業
【事業内容】賃貸レジデンスのハウジング事業、再生可能エネルギー発電・売電事業、PFI・PPP(官民連携による公共事業)等を行います。
【業績推移】売上高は前年比621.2%増の316億円、営業利益は前年比358.6%増の24億円と驚異的な大幅増収増益となりました。
【注目ポイント】販売用不動産や太陽光発電設備の売却が着実に進み、利益が爆発的に拡大しました。環境配慮型アセットや蓄電所への投融資が活発化しており、社会課題を解決するビジネス開発人材にエキサイティングな環境です。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.13
2027年3月期は売上高3,100億円、営業利益165億円、最終利益100億円と、新たな中期経営計画「中期計画2028」のもとで最高益の更新を計画しています。米国の通商政策や中東情勢といった外部環境のリスクを注視しつつ、旺盛なDX需要やICT投資を確実に取り込む方針です。次期からは5つの事業軸へセグメントを再編して管理体制を強化するほか、2026年7月にはリサRT債権回収の株式売却を予定するなど、事業基盤の進化とアセットの最適化を機動的に推進しています。サステナビリティ経営の深化と成長加速を両立させるため、変革を牽引する専門人材の採用戦略にも注目です。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は、2026年3月期に売上高3,062億円、最終利益92億円を達成し、過去最高益を更新するなど圧倒的な成長性と安定性を証明しています。志望動機を構築する際は、同社が掲げるグループビジョン「次世代循環型社会をリードするSolution Company」への共感をベースに、官公庁向けの「GIGAスクール構想第2期」を支えるICTリースや、注力する「企業融資・不動産ファイナンス」、さらには「再生可能エネルギー分野」での事業拡大など、自身が貢献したい具体的な領域を明確にすることが有効です。また、キーストーンの完全子会社化に代表される「M&Aやコンサルティング領域の強化」といった構造的変化を捉え、自らの専門性をどう活かして組織の成長を加速させられるかを論理的にアピールすると、熱意と客観性を兼ね備えた強力な志望動機になります。
面接での逆質問例
・2027年3月期より従来の製品軸から「5つの事業軸へと報告セグメントが再編」されますが、この新体制への移行によって、中途採用者に期待される役割やスピード感にどのような変化が生じるとお考えでしょうか。
・2026年1月に「株式会社キーストーンがグループに加わった」ことで、M&Aアドバイザリーや投資後の成長支援領域において、既存のファイナンス事業と具体的にどのようなシナジー創出の取り組みが始まっているか、差し支えない範囲で教えていただけますでしょうか。
・SBI新生銀行グループとの業務提携以降、不動産ファイナンスや再生可能エネルギー分野で「契約実行高が計197億円」と着実に実績が積み上がっていますが、現場レベルでの協業において、今後さらに強化していきたい課題や注力ポイントはどこにありますでしょうか。
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- NECキャピタルソリューション株式会社 2026年3月期 決算説明資料
- NECキャピタルソリューション株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。