0編集部が注目した重点ポイント
①その他事業セグメントを新設し連結化
2026年3月期より、セルリソーシズ株式会社を新規連結し、新たに「その他事業(再生医療関連事業)」セグメントを新設しました。再生医療等製品の受託開発製造への本格展開に向け、事業投資費を計上しています。当セグメントでの新たなキャリア機会が拡大する可能性があります。
②政策保有株を縮減し純利益152.4%増を達成
政策保有株式の縮減を進め、純資産比9.2%を達成しました。これに伴う投資有価証券売却益253億円を特別利益に計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前年比152.4%の417億円となり、大幅な増益を達成しています。
③合弁会社を設立しバイオ事業を推進
2025年11月に4社による合弁会社設立の契約を締結し、秋田工場敷地内にバイオ後続品の国内製造拠点の整備に着手しました。中長期ビジョン期間内の商用生産開始を目指しており、バイオ医薬品の開発・製造分野における人材需要が高まっています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.2
売上高
3兆1,040億円
前年比: 104.8%
営業利益
361億円
前年比: 95.0%
経常利益
386億円
前年比: 95.4%
親会社株主に帰属する当期純利益
417億円
前年比: 152.4%
売上高は3兆1,040億円(前年比104.8%)と増収を達成しました。営業利益は再生医療関連事業およびバイオシミラー施設整備関連等の事業投資費21億円を販管費に計上した影響で361億円(前年比95.0%)となりましたが、この先行投資を除外した場合は前年比0.7%増の実質増益となります。純利益については、政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益の貢献で大きく伸長しています。
当期は通期決算であり、当初の業績予想に対しても売上高は99.9%と概ね順調に着地しており、純利益は予想比116.0%と上方修正を上回る順調な進捗を見せました。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.14
医療用医薬品等卸売事業
事業内容:医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料等の卸販売を展開しています。
業績推移:売上高2兆7,825億円(前年比105.4%)、営業利益332億円(前年比100.7%)と増収増益でした。
注目ポイント:業界トップクラスのMS(マーケティング・スペシャリスト)数を活かした「ネオプライマリー戦略」を推進しています。スペシャリティ医薬品等の限定流通品の取扱いが増加しており、専門病院のみならずプライマリー領域の医師に対しても高度な製品知識をもって提案できる営業人材が求められています。
注目職種:MS(医薬品卸売業の営業職)、ロジスティクス管理担当
セルフメディケーション卸売事業
事業内容:一般用医薬品等の卸販売を担い、アルフレッサ ヘルスケア株式会社が中核を担っています。
業績推移:売上高2,670億円(前年比100.5%)、営業利益30億円(前年比102.1%)と増収増益でした。
注目ポイント:販路拡大にともなう物流費の上昇という課題に対し、コストコントロールに注力することで利益水準を維持・向上させています。サプライチェーン全体の効率化を図りながら、外部環境の変動に強い自社主体的なソリューションを展開できる人材が活躍できる環境です。
注目職種:営業企画、サプライチェーンマネジメント担当
医薬品等製造事業
事業内容:アルフレッサ ファーマ株式会社等を通じ、医薬品、医療用検査試薬、医薬品原薬等の製造販売を行っています。
業績推移:売上高521億円(前年比96.5%)、営業利益12億円(前年比92.9%)と減収減益でした。
注目ポイント:薬価改定や長期収載品の選定療養制度の影響を受けましたが、原薬の売上は堅調に伸長しています。2026年4月に群馬工場の新たな医薬品製造棟が稼働開始しており、高薬理活性製剤等の受託製造案件拡大に向けたプロセス開発や品質管理のプロフェッショナルが求められます。
注目職種:製造技術・生産管理、品質保証(QA)・品質管理(QC)
調剤薬局等事業
事業内容:アポクリート株式会社を中心に、調剤薬局の経営および関連サービスを展開しています。(従来の医療関連事業から改称)
業績推移:売上高371億円(前年比100.4%)、営業利益4億円(前年比83.7%)と増収減益でした。
注目ポイント:仕入原価上昇等の逆風下においても、対患者様業務の充実や薬剤師の生産性向上に取り組むことでトップラインを維持しています。地域で選ばれる「かかりつけ薬局」としての機能を拡張できる薬剤師や、店舗運営を効率化するマネジメント人材の活躍が期待されます。
注目職種:薬剤師、店舗運営マネージャー
その他事業(再生医療関連事業およびCRO事業)
事業内容:マスターセルの製造・保管、CMO/CDMO事業などを手掛けています。(当期より新設)
業績推移:当期は案件受注に向けた先行投資段階のため、売上高は未発生、営業利益は△10億円となりました。
注目ポイント:2027年3月期以降の事業化に向け、基盤整備のための投資を先行して行っています。次期より羽田PDCの操業開始やArkMS株式会社の連結化を控えており、臨床開発(CRO)や再生医療のプロセス開発の専門知識を持つ人材が求められる成長著しい分野です。
注目職種:プロセス開発研究員、臨床開発モニター(CRA)
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.26
2027年3月期は、米国最恵国待遇(MFN)薬価の影響による新薬の上市見送りリスクや、人件費を含む物流費の高騰などを見込み、売上高3兆1,440億円、営業利益339億円を計画しています。
こうした環境下においても、成長領域・新規領域への戦略的投資は強力に推進されます。特に、バイオシミラー製造の合弁会社設立や、海外バイオ医薬品企業の日本参入を一気通貫で支援するプラットフォーム「PATH-Solution」のサービス提供開始など、トータルサプライチェーンサービス(TSCS)の進化が図られています。これにより、従来型の医薬品卸にとどまらず、開発・製造・流通・市販後調査までを広範に担える高度な専門人材の採用が活発化していくと予想されます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
貴社が掲げる「トータルサプライチェーンサービス(TSCS)」のビジョンと進化に強く魅力を感じています。特に、新設された再生医療関連事業やバイオ後続品の国内製造拠点整備など、単なる卸売業の枠を超えた社会課題解決の取り組みに共感しました。私の〇〇での経験を活かし、グループの総合力発揮と持続可能な医療インフラの構築に貢献したいと考えています。
面接での逆質問例
「ネオプライマリー戦略において、スペシャリティ医薬品の取扱いが増加しているとのことですが、現場の営業担当者には今後、具体的にどのような専門知識や提案スキルが最も重要視されるとお考えでしょうか?」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
子供がいてもとても働きやすい会社
子供の学校行事などでは、休みは取りやすい環境で、上司の理解もありました。残業もほとんどなく、全員が5時ちょうどに帰れることが大半でした。子供がいてもとても働きやすい会社だと思いました。
(40代前半・営業事務・管理事務・女性) [キャリコネの口コミを読む]残業は配送の距離によって大きく変わる
残業は配送の距離によって大きく変わるのでなんとも言えませんが自分の能力次第で全然問題なく帰れると思います。
(30代前半・ルートセールス・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- アルフレッサ ホールディングス株式会社 2026年3月期 決算説明会資料
- アルフレッサ ホールディングス株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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