【面接対策】ロームの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ロームの中途採用面接では何を聞かれるのか

半導体メーカーで、カスタムLSI国内首位のシェアを誇るロームへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、キャリアシートでは見えてこない「人間性」も見られます。即戦力として、そしてともに働く仲間としても多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しましょう。


ロームの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

ロームは1958年、小型抵抗器メーカーの「ベンチャー企業」として創業しました。現在では、LSIをはじめ、光半導体、バイオチップまで、様々な半導体製品を世界中に展開し、半導体メーカーとしての地位は確固たるものとなっています。

しかしそのベンチャー精神は現在でも社員に強く根付いています。「自分のやりたい仕事が思う存分できる」「やりたいことをやらせてくれる環境。自分が何かやってやろうと思っている人にとってはいい環境」「自ら考えチャレンジすることを後押ししてくれる」という口コミが多く見られ、自ら主体性を持って仕事に取り組める環境であることが分かります。

また、「若いうちから仕事を任せてもらえる」ことも、ロームの社風として大きな特徴で、ベンチャー精神が脈々と受け継がれているのは、この風土の影響も大きいと言えます。「若いうちから幅広く仕事を任され、短期でかなり成長できる」「入社してすぐにテーマを持ち、主体的に仕事に取り組むことができた」と、成長を実感する声も多く見られます。中には、「人を大事にする社風とは言いがたい」「全くわからない事でも、特にフォローはない」「悪く言えば、投げられているだけ」と、こうした風土を揶揄する口コミも見られます。しかしこれは、社員一人ひとりが主体的に仕事に取り組むことが求められることの裏返しとも言えます。

その一方、福利厚生の充実ぶりについて、「家賃補助などもあるので年収の割に裕福な暮らしができる」「社内のコンビニでクリーニングが頼め、朝頼めば夕方には完成しているので便利」「食堂が朝から夕方まで空いているので、ひとり暮らしで自炊せずとも安く済ますことができる」との声が多く見られ、社員の満足度の高さが伺えます。また、「よく働きよく遊べとも言われ、会社が主導で娯楽イベントが行われている」「花見や地引網など、月に1度イベントがある」「お見合いパーティーのようなものがあった。社員同士で結婚すると御祝い金がもらえる」など、独自の社内コミュニケーション施策によって、社員の一体感を高めることが重視されていることが分かります。

充実した福利厚生と一体感を大切にする風土の中で、ベンチャー精神と強い主体性を持って仕事に取り組む。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

ロームの中途採用プロセスは、書類選考と3回の面接です。1次面接は人事採用担当者、2次面接は現場社員の部課長クラス、最終面接は役員が担当します。

募集職種は、「技術」と「営業・管理」の大きく2つに分類されます。「技術」の中には、研究開発、商品開発、製造技術開発、生産システム開発、情報システム開発、品質保証など、多くのコースがあります。また、「営業・管理」も、営業、生産管理、人事、総務、調達、経理、法務、知的財産、広報・宣伝、環境管理など、活躍の場は多岐に渡ります。それぞれのコースの中で、専門領域や事業分野等によって、さらに細分化されるため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。

面接内容の傾向は?

面接内容には、「充実した福利厚生と一体感を大切にする風土の中で、ベンチャー精神と強い主体性を持って仕事に取り組む」という社風が大いに反映されています。「弊社の商品のどれを担当したいですか?」「どのような商品に搭載させたいか?」という質問が多く見られ、自主性を持って仕事に取り組めるかどうかが、評価のポイントと言えます。同時に、「今までのキャリアを弊社でどう活かしていくか?」「今後どのような人生をおくりたいですか?」という質問も目立ちます。仕事観・人生観を通して、ベンチャー精神を持つ人材であるかどうかを確認していることが分かります。

世界中に半導体製品を展開するロームでは、語学力も重視されます。「英語力を確認される」「英語での簡単な自己紹介。面接の最後の方で、30秒程度で自己紹介するように要求される」という口コミが多く見られます。また、「正直何時間働き、いくら欲しいのか」「希望年収について突っ込んで聞かれる」と処遇に関する質問も多く見られますので、事前にしっかりと検討しておく必要があると言えます。

ロームの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

ロームの面接攻略法(面接対策)

ロームの「ロームスピリット」を理解した上で自己分析をする

ロームでは、情熱、行動力、探究心という3つを核にした「ROHM SPIRIT」に合致する人を求めています。

以前の「ロームスピリット」は6つの項目で挙げられていましたが、2020年に刷新されました。以前の項目は「ローム浜松スピリット」としてサイトに掲載されています。この2つを合わせてしっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「ロームスピリット」に合致する人材であることをアピールしましょう。

ローム浜松の「ローム浜松スピリット」(旧「ロームスピリット」)の項目
1.永遠に変わらない企業目的
2.1年間の努力を評価する社長賞
3.『何とかなる』ではなく、『何とかしてやろう』
4.その道の第一人者を目指せ
5.より良い社会の実現を目指し、浜松から世界へ
6.よく働き、よく遊ぶ


「1.永遠に変わらない企業目的」とは「われわれは、つねに品質を第一とする。」ことです。これまでの職場において、品質を追求するために、自ら工夫してきたことや、諦めずに目標達成するまでやり抜いた経験は、「品質を第一とする」ことのアピールにつながります。

「2.1年間の努力を評価する社長賞」「3.『何とかなる』ではなく、『何とかしてやろう』」はともに、仕事に対する情熱・チャレンジ精神を求めるメッセージです。例えばこれまで取り組んだプロジェクトにおいて、困難な場面に直面しても、諦めることなく情熱を持ち、チャレンジ精神とチームワークも発揮して、その困難を乗り越えた具体的なプロセスについて紹介することで、強いアピールにつながります。

充実した福利厚生と一体感を大切にするロームでは、「6.よく働き、よく遊ぶ」精神が尊ばれます。様々なエピソードを通して、その風土にフィットした上で、組織に貢献できる人材であることをアピールするとよいでしょう。

「なぜロームに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

ロームの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜロームか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、ロームという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 株式会社キーエンス
  • パナソニック株式会社
  • ルネサスエレクトロニクス株式会社

ロームの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、ロームの採用面接を受ける前には、「ロームスピリット」に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「充実した福利厚生と一体感を大切にする風土の中で、ベンチャー精神と強い主体性を持って仕事に取り組む」という社風を意識して、情熱とチャレンジ精神、チームワークを持って、どんな困難な場面も乗り越えられる人材であると印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

31歳男性/品質管理【結果:1次面接で不採用】

質問

弊社の商品のどれを担当したいですか?

回答

どのように品質管理をしているのか前もって…(口コミの続きとアドバイスを見る

32歳男性/研究開発【結果:最終面接を辞退】

質問

どのような商品に搭載させたいか?

回答

とにかくインターネットや会社紹介を読んで…(口コミの続きとアドバイスを見る

27歳男性/海外営業【結果:入社】

質問

英語での簡単な自己紹介

回答

自分の言葉でゆっくり答えることができれば…(口コミの続きとアドバイスを見る

21歳男性/代理店営業【結果:内定を辞退】

質問

正直何時間働き、いくら欲しいのか。

回答

具体的な数字は控えますが…(口コミの続きとアドバイスを見る

ロームの採用面接に向けて

ロームの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「充実した福利厚生と一体感を大切にする風土の中で、ベンチャー精神と強い主体性を持って仕事に取り組む」という社風を意識する。そして情熱とチャレンジ精神、チームワークを持って、どんな困難な場面も乗り越えられる人材であることを、自分の言葉でアピールする。

  • ロームの「ロームスピリット」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社について研究し、「なぜロームか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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